『メンターになる人、老害になる人。』では、実際の事例を交えて特に若い世代にも向けたメッセージが!これからの職場でどう位置づけるか、必見です📚
解説
『メンターになる人、老害になる人。』では、職場での関係性の重要性をテーマにしています。「老害」という言葉の認識が、年齢に関係なく広がっている今、職場の人間関係を見直すことが大切です。この本は、読者が自己の行動を振り返る機会を提供し、良好な人間関係を築くための具体的なアドバイスを豊富な事例とともに提供しています。また、老害とメンターの紙一重の違いに迫り、読者に自己深掘りを促します。あなたもメンターとして輝くための第一歩を踏み出しましょう!💼📖
この記事のポイント!
1. 老害とメンターは紙一重の存在
2. 年齢に関係なく誰でも老害になりうる
3. 良好な関係が築ければメンター同士の最高の組み合わせに
4. 自分の行動を振り返ることが大切
5. 豊富な事例を通じた具体的なアドバイスが満載
ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2025年4月8日に書籍『メンターになる人、老害になる人。』の第5刷重版を実施しました。本書は、職場や組織における人間関係の悩み、特に「老害」と呼ばれる問題に焦点を当て、誰もが尊敬される「メンター」になるための実践的なアドバイスを提供する一冊です。年齢や立場に関係なく、周囲から尊敬される人材になるためのヒントを、豊富な事例とともに紹介しています。
◆関連URL(当社サイトほか)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295409960
●「老害」と「メンター」は紙一重――その違いを知ることが第一歩
本書の核心部分は、「老害」と「メンター」とは、実は紙一重の存在だという発見です。
著者の前田康二郎さんは、複数の企業での管理業務経験と独立後のコンサルティング経験から、「老害」と「メンター」の違いを明確に分析。前田さんは、「老害になる人の特徴として書き出した項目のすべてが、『力強いリーダー』『頼りになる上司』『結果を残している人』の特徴とも合致していた」と指摘します。
つまり、「老害」と呼ばれる人と「メンター」と呼ばれる人は、元々持っている資質や能力は似ていることが多いのです。違いは、その資質や能力をどのように使うか、特に「自分と相手との意見の違いにどう対応するか」にあります。
本書では、この微妙な違いを具体的な事例とともに解説し、読者自身が自分の言動を振り返るきっかけを提供します。「老害」と「メンター」の違いを理解することで、自分自身の行動パターンを見直し、より良い人間関係を構築するための第一歩を踏み出せるでしょう。
読者の方からも、次のような声をいただいています。
「年齢に関係なく老害になることを知って、自分も気をつけねばと思った」
「老害とメンターが実は表裏一体だという点が興味深かった」
「話し方ひとつでも老害になってしまうことがわかり、ギクっとしました」
「もしかして自分も……?」と思うようなテーマを取り上げた内容が反響を呼び、このたび第5刷を決定、電子書籍も合わせた累計部数は1万5000部を突破しました。
●年齢は関係ない! 老害を構成する要素
「老害」という言葉を調べると「年齢や経験をたてに幅を利かせ、周囲に迷惑を及ぼしたり、不愉快な気持ちにさせたりする老人」という説明が出てきます。しかし、現在の「老害」は、年配の人だけを指すのではありません。幅広い世代、つまり10代や20代でも老害になっている人はいるのです。
著者は本書で、年齢に関わらず「老害」になってしまうワケとそのリスクを解説しています。
松本清張氏の長編小説『迷走地図』(1982年~83年)で「老害」という言葉が登場していますが、この時代は終身雇用、年功序列がベースでした。そのため、「年齢が高い人が、社歴も長く、経験も豊富」という前提が成立しており、「老害=年配の人」とも言えましたが、今は違います。
終身雇用や年功序列が崩れ、中途採用も増えたため、「年上の部下」「年下の上司」も存在します。また、リスキリング(新しい職業・職種に就くため、あるいは企業から求められるスキルの変化に適応するため、必要なスキルを獲得すること)によって、40代・50代からこれまでとは違う新たな仕事で1からスキルを構築される方もいます。
そのため、20代・30代で社歴やスキルが豊富な人が、そうではない40代・50代に「老害」
を及ぼしているケースもあるということです。
現代の一般社会においては次のような老害の構成軸があるといいます。
・生きてきた年数(年齢)
・特定の組織に所属してきた在籍年数(会社、団体、地域コミュニティなど)
・特定の専門分野の実務経験歴年数(営業歴、制作歴、編集歴、人事歴、経理歴、教師歴、作家歴、野球歴など)
・組織のポジションの経験年数(社長、部長、理事長、編集長など)
これらの年数が長いほど、その人が周囲から「メンター」となる要素もあれば、反対に「老害」となる危険性もあるわけです。「老害」よりも「長害」という言葉の方が、現代の社会にはしっくりくるかもしれません。
●「関係性が築けるかどうか」が年下上司と年上部下のポイント
たとえば、60歳で定年を迎えた方が、以前から興味のあった業界でアルバイトとして働いてみよう、と、近所の飲食店で働き始めました。その店には入店歴3年の大学生のアルバイトリーダーが君臨しており、「いらっしゃいませの声が小さい!」「何度言ったらわかるの!」「もっとさっさとやって!」とスタッフを怒鳴り散らしていました。
その様子を見ていた60歳の人が、休憩時間にアルバイトリーダーの人に「気持ちはわかるけど、怒鳴り声がお客さんのところに聞こえるかもしれないし、もう少し楽しくやってもいいんじゃないのかな」と意見をしました。するとそのアルバイトリーダーの人は「私はここで3年もやっている、しかもリーダーですよ。あなたは自分が年上だからというだけで私のやり方に意見してくるんですか。それって老害じゃないですか? 私が年下だから馬鹿にしているんですか?」と言い返しました。
60歳の人は「確かに自分は業界未経験でこのお店にも入店したばかりだけど、人生経験は豊富だから皆のために良かれと思って言っただけなのに……そっちこそ入店歴と経験を盾にした老害じゃないか」と思ったことでしょう。
このケースのように「年下の上司(業務経験が豊富)」と「年上の部下(人生経験が豊富)」の関係性は、双方に双方のメンターとなれる要素がありますので、互いに敬意をもった関係が築ければ「メンター&メンター」となり最高の組み合わせになります。しかし、反対にその関係性が築けないと「老害VS老害」で互いに攻撃し合う危険性もはらんでいます。
同様の例として、他社から引き抜かれてきた人材が中途入社でその会社のリーダーとして部下を率いていくとき「社歴の浅い上司&社歴の長い部下」という組み合わせになります。この場合も、相互に補完し合い最高にチームになる可能性もある半面、反目しあってバラバラなチームになってしまう危険性もあります。
現代の「老害」というのは単に年齢だけではなく、若い世代の人においても、十分にキャリアを積んで強みを持っている方であれば、若くしてメンターになる反面、若くして老害にもなりうる可能性があるということです。
このように、この本では、「老害」に特徴的な言動を数多く指摘します。自分の普段の行動を振り返りながら、「老害」ではなく「メンター」になる。そのための具体的な行動が詰まった一冊になっています。
●著者紹介
前田康二郎(まえだ・こうじろう)
流創株式会社 代表取締役
1973年生まれ。エイベックスなど数社で管理業務全般に従事し、サニーサイドアップでは経理部長として株式上場を達成。その後中国・深圳での駐在業務の後、独立。現在は利益改善、コンプライアンス改善、社風改善の社員研修、コンサルティング、講演、執筆活動などを行っている。著書に『つぶれない会社のリアルな経営経理戦略』(クロスメディア・パブリッシング)、『図で考えると会社は良くなる』(同)、『社長になる人のための経理とお金のキホン』(日本経済新聞出版)、『職場がヤバい!不正に走る普通の人たち』(同)ほか多数。
●書籍情報
『メンターになる人、老害になる人。』
著者:前田康二郎
定価:1,848円(本体1,680円+税)
体裁:四六判/288ページ
ISBN:9784295409960
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2024年7月26日
◆関連URL(当社サイトほか)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295409960
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