🔔鈴木舞が歴史を持つヴァイオリン『Grand Amati』を貸与されました。これにより、時を超えた音楽のハーモニーが期待されます!
解説
ヴァイオリニスト鈴木舞氏が17世紀の名器『Grand Amati』と出会い、素晴らしい音色を現代に届けるプロジェクトが始動しました。この楽器はニコロ・アマティによって作られたもので、多くの歴史的価値を持っています。鈴木さんは、その魅力を引き出し、私たちに新しい音楽体験を提供してくれるでしょう。音楽ファンにはたまらない情報ですね!🎶✨歴史と現代が交差する音色、楽しみにしています!
この記事のポイント!
1. 鈴木舞氏が17世紀の名器『Grand Amati』を借用
2. 銘器との出会いの歴史的意義
3. 音色の魅力を現代に引き出す力
4. 日本の音楽文化支援の取り組み
5. 今後の展望と音楽界への影響
ヴァイオリニスト鈴木舞(すずき まい)氏が、歴史に輝く銘器との運命的な出会いを果たしました。彼女に貸与されたのは 17 世紀(1682 年)にニコロ・アマティによって製作されたヴァイオリン「Grand Amati」。クラシック音楽の黄金期から現代へと時空を超えて受け継がれたこの楽器が、今まさにアーティストの手に託され、その音色が新たな物語を紡ごうとしています。
深みある歴史を宿す音と、現代を生きるヴィルトゥオーソの感性が融合する瞬間に、音楽ファンならずとも胸を震わせずにはいられません。
【貸与の意義 – 銘器と新星の邂逅】
今回の貸与は、演奏家と歴史的楽器を結ぶ意義深い出来事です。ニコロ・アマティの“Grand Amati”はストラディバリウスやグァルネリと並ぶ三大銘器の系譜に属し、300年以上もの時を経て今なお輝きを放つ伝説のヴァイオリンです。その響きは「ニコロ・アマティのグラン・パターンのヴァイオリンは、製作者の作品中でも音響的に最高傑作であり、ストラディバリの 1700 年前後のモデルの基盤ともなっった」と評され、「グラン・パターン中でも最上の一本であり、世界最高のヴァイオリンの一つ」と絶賛されました。
この由緒ある楽器が演奏家に託されたことは、単なる楽器貸与の枠を超え、歴史的遺産と未来の芸術を橋渡しする象徴的な出来事です。
鈴木舞氏はこの銘器との出会いにより、「Grand Amati」が秘める深淵な響きを引き出し、その声を現代に甦らせるに違いありません。何世紀もの間大切に守られてきた楽器が、鈴木舞氏に貸与されることにより、音楽史に新たな一頁を刻む瞬間です。
【鈴木舞氏のプロフィールと国際的評価】
鈴木舞氏は、世界が注目する新世代のヴァイオリニストです。神奈川県出身の彼女は幼少より才能を発揮し、東京藝術大学附属高校から同大学へ進学。
ローザンヌ、ザルツブルク、ミュンヘンで研鑽を積み、ドイツ国家演奏家資格を取得しました。
在学中から国内外のステージで活躍を始め、ソリストとしてヨーロッパ、アジア、南米を巡るツアーに参加。サントリーホール(東京)、リマのサンタ・ウルスラ・アウディトリアム、ミュンヘンのヘラクレスザールなど世界各地の名だたるホールで演奏を重ねてきました。
その実力は数々のコンクール受賞歴にも表れています。2005 年大阪国際音楽コンクールでグランプリを受賞後、2006 年日本音楽コンクール第 2 位(高校 2 年生での快挙)に輝きました。さらに 2007 年チャイコフスキー国際コンクールでは日本人最年少セミファイナリストとなり、2011 年アンリ・マルトー国際コンクール(ドイツ)でもファイナリストに進出。そして 2013 年ヴァーツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)で堂々の優勝を果たし、オーケストラ賞も同時受賞しました。加えてスイスのオルフェウス室内楽コンクール優勝、ロシアのスピヴァコフ国際第 2 位(2016 年)など、国内外の名だたる舞台で栄冠を手にしています。2012 年には皇居・桃華楽堂での御前演奏会にも出演し、同年シャネルの「ピグマリオン・デイズ」アーティストに選出されるなど、その音楽性は各方面から高く評価されています。
国際的な共演歴も輝かしく、読売日本交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー、名古屋フィルといった国内主要オーケストラに留まらず、ローザンヌ室内管弦楽団(スイス)、クオピオ交響楽団(フィンランド)、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団(クロアチア)など海外オーケストラとも共演を重ねてきました。指揮者陣も小林研一郎氏やヨルマ・パヌラ氏など国内外の巨匠が名を連ね、各地での演奏会は高い賞賛を受けています。2017 年にはキングレコードよりデビューアルバム「Mai favorite」をリリースし、2025 年 3 月にはセカンド CD「翼」を発表するなど、録音面でも精力的に活動。まさに「将来を嘱望される新世代のヴァイオリニスト」として飛躍を続ける存在です。
今回貸与された「Grand Amati」は単なる銘器以上の意味を持ちます。自身の研ぎ澄まされた感性と技巧によって歴史的楽器の真価を引き出し、その響きを世界へ届けることで、彼女の音楽家としての物語に新たな章が加わることでしょう。豊かな表現力を備えた彼女が、このアマティを手にすることによってどんな音色を響かせるか、期待が高まります。
【銘器「Grand Amati」の歴史的価値と音響的特性】
今回貸与されたニコロ・アマティ作 1682 年製のヴァイオリン「Grand Amati」は、ヴァイオリン製作史において極めて貴重な存在です。ニコロ・アマティ(1596–1684)はイタリア・クレモナの名工一族アマティ家の頂点に立つ人物で、後にストラディバリウスら名だたる後継者を育てた巨匠として知られます。彼の手によるヴァイオリンは数百挺にのぼりますが、その中でも“グラン・パターン”と呼ばれるモデルで作られたものはわずか数十挺程度しか現存しません。グラン・パターンの楽器は通常モデルより僅かに大型で幅広く設計されており、その寸法ゆえに豊かで力強い響きを持つことが特徴です。事実、ニコロ晩年の頃に製作されたグラン・パターンのヴァイオリンは「音響面でアマティ最高の作品であり、その後のストラディヴァリの最も成功したモデルの礎ともなった」と評価されています。
1682 年製作のこの「Grand Amati」は、ニコロ・アマティ最晩年の作品にあたり、製作から 340 年以上を経た現在まで奇跡的な保存状態を保っています。ニスはほぼ完全に当時のまま残され、板のエッジもオリジナルの形状を留めるほどで、そのコンディションは「334 年という年月を経た楽器とは思えぬほど完璧」に近いと評されています。
その美しいフォルムは、優美に伸びたコーナー部や繊細な f 字孔の彫りに表れ、鑑賞面でも卓越した芸術品といえます。
「Grand Amati」の音色は、一音鳴らしただけで聴く者の心を捉えると言われます。広がり豊かな低音から甘美で澄んだ高音までバランス良く響き、精密さと優美さを兼ね備えた音が特徴です。そのトーンはまさに往時のクレモナの空気を現代に伝えるタイムカプセルのようであり、聴衆は音を通じて歴史と対話する体験を得ます。
【株式会社 atsumari の理念と背景 – 音楽文化支援への思い】
この歴史的な貸与を実現した株式会社 atsumari(アツマリ)は、2018 年創業の新進企業です。“鳥のように美しく音色を奏で、自由に成長し羽ばたいてゆく”――そんな詩的なビジョンを掲げ、より豊かな音楽社会のための「機会」と「場」を提供することを使命としています。同社は高級弦楽器の販売・調達を手がける「fine violins byatsumari」を運営し、楽器を通じて人と人、人と音楽をつなぐ独自のビジネスモデルを展開しています。
atsumari 設立の背景には、楽器職人と演奏家それぞれの視点から音楽業界を見つめ直した創業者たちの思いがあります。代表の木附篤人と共同設立者のカポラリ真亮(マリオ)は、ともにヴァイオリンを愛する幼馴染であり 、カポラリは楽器製作を学び、若い楽器製作者が直面する現状や演奏家が銘器に触れる機会の少なさに着目しました。高価な楽器を資産として所有するだけでなく共有し活用することで音楽文化を活性化させるという新しい試みでした。
弊社は、演奏家への銘器貸与という形で音楽文化支援を目的にしています。楽器投資の観点から見ても、優れた楽器を優れた演奏家に託すことは価値を高める最良の方法であり、実際「演奏するヴァイオリンはこの会社から貸与いただいている」と奏者が語ることで企業の社会貢献としての認知度も高まっていくといいます。しかし弊社の想いは宣伝効果だけではありません。ヴァイオリンやクラシック音楽の魅力、そして支援者として関わることの社会的意義を広く伝え、日本に新たな音楽支援の文化を根
付かせることを目指しています。
そのために弊社は、富裕層の愛好家に実際の銘器を貸与し、間近でアーティストの演奏を体験できる機会を創出するなど、コミュニティ作りにも力を注いでいます 。「ヴァイオリンの世界っていいな、応援したいな」と思えるきっかけを提供し、将来的にはストラディヴァリウス級の至高の銘器を支える支援者の開拓へとつなげたい考えです。こうした理念のもと、今回の「Grand Amati」の貸与プロジェクトも実現されました。
atsumari にとって本件は、音楽文化支援への新たな一歩であり、弊社のビジョンを体現する象徴的なプロジェクトとなることを目指しています。
【今後の展望 – 音色が紡ぐ未来へのメッセージ】
鈴木舞氏と「Grand Amati」の出会いにより生まれる音楽は、聴く者の心に深い感動をもたらすと同時に、未来への大きな希望を示唆しています。歴史と現代をつなぐ音色が響き渡ることで、新たな聴衆がクラシック音楽の魅力に目覚め、若い世代の演奏家たちもまた夢を抱かせれば音楽業界の活性化にも繋がります。atsumari では、今回の試みを皮切りに、さらに多くの楽器支援プロジェクトを展開していく構想です。
今後も国内外の優れた楽器を発掘・保有し、それを志ある演奏家に託すことで、音楽界に新風を吹き込みます。鈴木氏もまた、この「Grand Amati」とともに新たな高みへ飛翔し、コンサート等を通じて我々に感動を届けてくれることでしょう。
実際、彼女は最新アルバム『翼(つばさ)』を 2025 年 3 月に発表したばかりで、タイトル通り羽ばたくような躍動を見せています。歴史的楽器の温もりある音色と彼女のしなやかな表現力が融合したとき、どんな化学反応が起こるのか、今から待ち遠しく感じられます。
最後に、鈴木舞氏の奏でる「Grand Amati」の調べが、多くの人々にとって希望と感動のハーモニーとなることを願っています。このプレスリリースを通じて語られた物語は始まりとして、かつてない響きとの出会いが生む感動を、ぜひ一人でも多くの方々に共有していただきたいと思います。
本プレスリリースに関するお問い合わせ: 株式会社 atsumari 担当 カポラリ