2025年、下鴨神社で行われる「糺能」は550年の歴史を持つ伝統的な能楽イベント!新作能『糺』をぜひ見逃さないで🏯✨
「糺能」は、賀茂御祖神社で550年の歴史を受け継いだ文化イベントとして広く知られています。この特別な行事では、新作能『糺』が上演され、観客はその魅力的な世界に触れることができます✨。能楽は古来から行われてきた伝統芸能であり、屋外での上演が特徴です。場面の美しさや、自然の音に囲まれた中で観劇できる贅沢な体験が魅力です🌳。また、能の背後には深い感情やストーリーが散りばめられています。この一年に一度のイベントを通じて、伝統を感じ、未来へと繋げる重要な役割を果たすと思います。古い歴史を持ちながらも、新しい試みに挑む姿勢がとても魅力的ですね!この新作能は、未来の景色と過去の思いをつなげる更に新しい能楽の形を模索しています🌟。ぜひ、皆さんも一緒にその思いを感じに行きましょう!
1. 糺能は550年の歴史を持つ文化イベント
2. 新作能『糺』の上演が特徴
3. 自然と文化が融合した観劇体験
4. 賀茂御祖神社は重要文化財の舞殿が舞台
5. 能楽の未来を見つめる新しい試みが盛り込まれている
下鴨神社糺能保存会は、2025年5月24日(土)、世界文化遺産の賀茂御祖神社(下鴨神社)「糺の森」で第十回「糺能(ただすのう)」を開催いたします。
「糺能」とは、今から約550年前の寛正五年(1464)に将軍足利義政をはじめとする錚々たる大名の前で行われた「糺河原勧進猿楽」を、賀茂御祖神社第34回式年遷宮(2015)の折に550年ぶりに再興させたものです。賀茂御祖神社・舞殿(重要文化財)を舞台とした野外能で、2019年には令和の御大典を記念し、賀茂祭(葵祭)の後儀として「糺能」と改め、毎年開催してまいりました。
賀茂御祖神社では、2100年前から遷宮が始まり、令和18年(2036)斎行の遷宮にて第60回目となります。さらに後一条天皇の宣旨により遷宮の制度が20年毎の式年として第1回目が長元9年(1036)4月13日に斎行されてより、第35回式年遷宮にて一千年の佳節となります。
神と人との間の千年のいとなみを振り返り、自然と文化のすがたをもういちど見つめ直したいと考え、本年の「糺能」は第十回を記念し、また1000年の節目へ向けて、新作能『糺』を上演いたします。
【第十回「糺能」開催概要】
[日時]
2025年5月24日(土)開場17:30 開演18:30 終演20:00(予定) ※雨天決行
[会場]
賀茂御祖神社(下鴨神社)・舞殿〈重要文化財〉
京都市左京区下鴨泉川町59
[演目]
〈新作能〉 糺(ただす)
[出演]
シテ 林 宗一郎 改メ 林喜右衞門
ワキ 有松 遼一
間 茂山 逸平
笛 左鴻 泰弘
小鼓 大倉源次郎
大鼓 河村凜太郎
太鼓 前川 光範
etc.
[入場料金]
〈指定席〉
・御生席(重要文化財神服殿にての観劇):30,000円
・葵席:20,000円
・桂席:10,000円
〈自由席〉
・糺席 : 前売一般 5,000円 / 学生 3,000円
当日一般 6,000円 / 学生 4,000円
※御生席、葵席、桂席は全席指定席、糺席は自由席エリアでのご観劇となります。
※当日券は、指定・自由席とも各席千円アップで販売します。ただし前売券完売の際は、当日券の販売はございません。
※雨天時には、座席位置を調整させていただきますので、ご了承ください。
[お申し込み方法]
1.下鴨神社でチケットを購入 |受付時間:10:00~16:30
※購入〆切:前売券は2025年5月23日(金)16:30まで
※下鴨神社社務所にて代金(現金のみ)引き換えでチケットをお渡しします。
2.クレジットカード〈Livepocket〉にて購入 |申込〆切:5/23(金)18:00まで
https://t.livepocket.jp/e/tadasunoh
※こちらの予約はオンラインチケットとなりますので、会場にてオンラインチケットをご提示ください。
[お問い合わせ]
TEL : 075-781-0010 (賀茂御祖神社)
E-mail : support@tadasu-noh.jp
[主催]
下鴨神社糺能保存会
【糺能について】
下鴨神社参道一帯の森林「糺の森」は古来、禊ぎの地として知られ、「糺(ただ)す」の字義通り、その森は偽りを正す神の坐す地として信仰を集めました。この糺の地で、今から約550年前の寛正五年(1464)に将軍足利義政をはじめとする錚々たる大名の前で行われた能楽が「糺河原勧進猿楽」です。中世来盛大に勧進猿楽が催された由緒あるこの場で、平成27年、第34回式年遷宮の折、550年ぶりに「糺河原勧進猿楽」を「糺勧進能」として再興しました。初年度の演目を『賀茂』とした「糺勧進能」に続き、翌年には『賀茂』にゆかりある狂言『御田』を「糺勧進猿楽」として上演し、能や狂言が上演された当時の「糺河原勧進猿楽」を再興しました。その後、御代替りの令和元年より五穀豊穣・国土安泰の祈りを捧げる賀茂祭(葵祭)の後儀として、「糺能」に名称を改め、続けています。
「糺能」は、古来能楽がそうであったように、屋外での上演です。鎮守の森の樹々に自然に反響する音や鳥の声、吹く風を感じながら観劇できることが特徴です。また、世界遺産の太古の森に包まれた舞殿(重要文化財)の舞台に、御本殿からあたかも神々があらわれるかのようにも感じられ、能楽の神事的側面を見ることができます。
【演目について】
〈新作能〉
『糺(ただす)』
幼い頃から耳にしていた歌がふと心にかかり、男は京にのぼり、糺の森で女に出会います。実はその女は、糺の森の神でした。女は歌の秘密を語り…
賀茂御祖神社では、令和18年に式年遷宮を迎えます。十回目となる「糺能」では、遷宮にむけて、新しい能楽作品《糺》を上演します。
同じ物語でも、歳を重ねるごとに違って感じるように、同じ言葉や脚本から能の世界が広がっていくような、そんな能楽作品づくりのはじまりです。
遷宮への準備を年々重ねるように、舞、装束、お囃子などを変え、多彩な角度から上演を重ね、糺の森の物語としてシリーズ化できればと考えています。
糺の森から水と森を大切に未来へと伝えていきたいという思いを込めて、ご覧いただく皆さまと一緒に作り上げていきたいと考えています。
世界初演となる新作能《糺》に、ぜひご参加ください。
※内容・配役に変更の場合がございます。
【出演者について】
京観世五軒家のうち、現在残る唯一の家として知られる林喜右衛門家の十四世。2025年に林家創業四百年を迎える。京観世とは、江戸時代に観世流宗家が江戸に移られたのち、京都で能楽を伝えてきた家のこと。江戸時代、京都では毎日のように市中に謡(うたい)の声が聞こえていたといいます。そのような「文化のまち京都」を再生させるため、伝統文化の幅広いジャンルの方々とも交流しながら継承に努めています。海外公演ほか、歌舞伎やオペラ、現代アートとのコラボレーションなども積極的に行う、次代を担う期待の能楽師です。
2014年 平成26年度「京都市芸術文化特別奨励者」の認定を受ける。
2020 年「重要無形文化財総合認定」を受ける。
2022年 観世流職分認定。
2024年 京都府文化賞奨励賞 受賞。
< 林宗一郎 改メ 十四世 林喜右衛門からのメッセージ >
新作能『糺』では、新たなジャンルの能を考えています。
昔の物語ではなく、未来の能。未来の話を描くのではなく、未来から現在を見つめる作風です。
翁という芸能をヒントに、予祝をテーマにしています。
(予祝能:未来に伝えたい伝えたい思いや願いが、未来で叶ったことを表現する能のこと)
伝えたい思いや残したい景色が、未来にも残っていることを舞台上で表すスタイルの作品が多く出来上がると楽しくなるのではないでしょうか。
私は自分が産まれた糺の森と、京都の清らかな川の流れがいつまでも絶ゆることのない世の中を願い『糺』を勤めたいと思います。