中野氏が手掛けたこの書は、マリア・メーリアンの独立した女性としての生き方と、昆虫研究の先駆者としての姿を鮮明に伝えます。🦗💪
解説
中野京子が書いた『虫を描く女』では、昆虫学の先駆者であるマリア・メーリアンの知られざる人生を描写!彼女は17世紀に昆虫を独学で研究した女性で、奇跡的な詳細さで昆虫の変態を絵に残しました。💪🎨この書本は、彼女の情熱的な生涯を振り返るだけでなく、科学と芸術が交わるところに光を当てています。また、マリアの自立した生き様や、その影響力を強調しており、読者にとって多くの発見があるでしょう。ぜひ手に取って、彼女の魅力的な世界に触れてみてください!🌍
この記事のポイント!
1. 昆虫学の先駆者であるマリア・メーリアンの業績を描く。
2. 中野京子がその波乱万丈な生涯を鮮やかに表現。
3. 絵によって昆虫の変態を描いた独学の研究者。
4. 17世紀のヨーロッパ社会における女性の自立を示す一冊。
5. フルカラーの図版で魅力的な作品を収載。
フンボルトやダーウィンよりはるか昔に独学で昆虫を研究し、細密かつ大胆な画集を残した女性の業績を中野京子が描いた『虫を描く女 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯』がNHK出版から4月10日に発売されました
■養老孟司氏推薦!
日本では未だ広く知られざる先駆者の姿を鮮やかにすくい上げた貴重な書。
――養老孟司(解剖学者)
近代科学の夜明け前、生物の神秘に魅せられ、謎を解こうとした人がいた。
虫は腐敗物から自然発生されているとのアリストテレス説がまだ強固に信じられ、イモ虫とチョウは別の生き物だと思われていた17世紀。それを真っ向から否定し、昆虫がメタモルフォーゼ(変態)する様子を絵によって示した女性がいました。
昆虫学という学問がまだ存在しない時代に独学で研究を行い、植物や昆虫の姿を精密に描写したマリア・メーリアンの業績を描いた中野京子による傑作評伝『情熱の女流「昆虫画家」 メーリアン波乱万丈の生涯』に一部加筆の上、手に取りやすい新書判で復刊。メーリアン28歳時の処女画集から、研究の集大成である大作『スリナム産昆虫変態図譜』まで、見事な作品の数々をフルカラー図版で収載し解説します。
カトリックの影響が色濃い時代に夫と離婚して自立の道を歩み、さらには52歳で娘を連れ大西洋を渡って南米で2年に及ぶ調査旅行を行った、その知られざる壮烈な生涯を、生き生きと蘇らせる一冊です。
■試し読みを公開!
NHK出版デジタルマガジンで本書の「はじめに」全文を特別公開。
■目次
第一章 フランクフルト時代(〜18歳)小さき虫に神が宿る
第二章 ニュルンベルク時代(〜38歳)科学と芸術の幸福な融合
第三章 オランダ時代(〜51歳)繭の中で変化は起こる
第四章 スリナム時代(〜54歳)悦びの出帆
第五章 アムステルダムでの晩年(〜69歳)不屈の魂は何度も甦える
■著者
中野京子
作家・ドイツ文学者。北海道生まれ。
著書に『「怖い絵」で人間を読む』(NHK生活人新書)、『印象派で「近代」を読む』『「絶筆」で人間を読む』『異形のものたち』(NHK出版新書)、「怖い絵」シリーズ(角川文庫)、「名画の謎」シリーズ(文春文庫)、「名画で読み解く王朝」シリーズ(光文社新書)、『美貌のひと』『愛の絵』(PHP新書)、『西洋絵画のお約束』(中公新書ラクレ)など多数。
■商品情報
NHK出版新書742『虫を描く女 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯』
中野京子 著
2025年4月10日発売
ISBN:978-4-14-088742-4
定価1,320円(税込)新書判 256ページ(内カラー96ページ)
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887422025.html
■好評既刊
『「怖い絵」で人間を読む』
中野京子 著
2010年8月10日発売
ISBN:978-4-14-088325-9
定価1,210円(税込)新書判 256ページ
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000883252010.html
『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』
中野京子 著
2011年6月10日発売
ISBN:978-4-14-088350-1
定価1,100円(税込)新書判 216ページ
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000883502011.html
『異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む』
中野京子 著
2021年4月12日発売
ISBN:978-4-14-088651-9
定価1,320円(税込)新書判 224ページ
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886512021.html