小川未明文学賞は小川未明の精神を受け継ぎ、新しい児童文学を生み出すための大切な賞。応募作品の質の高さに驚かされますね📚
解説
小川未明文学賞は新潟県上越市で開催され、子どもたちの未来を描く児童文学の創作を促進する大切な賞です✨2025年の贈呈式では、639編の応募作品から厳選された大賞と優秀賞が発表され、受賞者が作品に込めた思いを語るなど、喜びに満ちた時間が流れました。特に大賞を受賞した黒田さんは、『多様性』をテーマにし、皆が共存することの重要性を熱く語りました!同時に、優秀賞の岩田さんも自らの作品を通じて深いメッセージを伝え、観客を魅了しました。これからも新潟から素晴らしい作品が生まれることを期待しています!💕
この記事のポイント!
1. 小川未明文学賞は新潟県上越市で設立された児童文学賞。
2. 639作品の中から選ばれた大賞と優秀賞が発表された。
3. 大賞受賞作は小学5年生の女の子が主人公の感動物語。
4. 優秀賞はまねき猫の相談所を舞台にしたユニークな作品。
5. 贈呈式は一般公開で、受賞者や市長からの温かい言葉が印象的。
株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社 Gakken(東京・品川/代表取締役社長:南條達也)が協賛する「小川未明文学賞」の第33回贈呈式が、2025年3月29日(土)に新潟県上越市にて開催されました。「小川未明文学賞」は、新潟県上越市と小川未明文学賞委員会が主催する児童文学賞です。
小川未明文学賞は、新潟県上越市出身の児童文学作家・小川未明の文学精神を継承し、新しい時代にふさわしい創作児童文学作品を創出する目的で、平成3年に創設されました。
新潟県上越市と小川未明文学賞委員会が主催し、(株)Gakkenが第9回より協賛しています。
今回は、前回の応募数553編を大きく上回る639編(短編作品352編、長編作品287編)の作品が集まりました。また、今回より、メールでの応募の受け付けを開始しました。
応募作品の中から、黒田季菜子さん(大阪府)の「ほーちゃんと、旅に出る」(長編作品)が大賞を、岩田早苗さん(東京都)の「まねき猫よろず相談所」(長編作品)が優秀賞を受賞しました。
大賞受賞者には、賞金100万円と記念品の『定本小川未明童話全集』(大空社)が、優秀賞受賞者には賞金20万円と『限定本 眠い町』(DVD付、架空社)がそれぞれ贈られました。
今回は、初めての試みとして、一般公開で贈呈式が行われました。式は、小川未明文学賞委員会の菊永副会長のあいさつに始まり、ジュニア合唱団「グルポ・カントール」が未明作品を基にした創作合唱3曲を披露しました。上越市の中川市長は、あいさつで、受賞者が今後も作品を通して未明の文学精神を担っていくことの期待を述べ、宮川会長は、日ごろ賞を支える上越市と市民への感謝を語りました。最終選考委員の講評を経て、受賞者お二人への賞状・記念品の贈呈が行われました。
大賞に選ばれた「ほーちゃんと、旅に出る」は、小学5年生の少女・金澤伊吹が主人公の物語。伊吹は、風邪で修学旅行に行けなかった兄のために、旅行の計画をすることになります。伊吹と障害のある兄を中心とした人々の交流が、明るく生き生きと描かれた作品です。
最終選考委員を務める、上越教育大学教授・小埜裕二氏は、大賞作品について「相手のことを思いやる優しさや、縁のつながりを感じさせる作品となっている」と評しました。
同じく最終選考委員の作家・矢崎節夫氏は、セリフのひとつひとつに魅力があると語り、「特に『普通ってどんなこと』『できるひとができることをしたらええんや』といったセリフには、読み手に考えさせる力があった」と評しました。
大賞受賞者の黒田さんは、「“色々な人たちが互いを認めて共存してゆく”という意味の“多様性”という言葉が、未来を生きる子どもたちにとって、善いものを指す言葉になればいいなと思い書いた。大賞に選んでいただき、本当に嬉しいです」と作品に込めた思いと受賞の喜びを語りました。
また、優秀賞に選ばれた「まねき猫よろず相談所」は、オスのミケ猫の「こたつ」を主人公とした、ある神社のかたすみにある、まねき猫の相談所を舞台にした物語です。
最終選考委員を務める作家・今井恭子氏は、優秀作品について「存在しなくていいまねき猫はいない、というテーマはそのまま人間社会に当てはまる。ストーリーが良くできており、言葉遊びもたくみで軽妙な文体」と作品を評しました。
同じく最終選考委員の詩人・評論家の小川英晴氏は「応募作品の中で、最も作者の実力を感じさせる作品であった。読み物としては申し分ないが、もう少し読者に考えさせる場面があってもよかったのではないか」と作品を評しました。
受賞者の岩田早苗さんは、両親の営む中華料理店にあった大きなまねき猫が、作品の着想のきっかけであったという創作エピソードや、故郷であり創作の原点である上越の地で賞を受賞したことへの感慨を語りました。
大賞作品「ほーちゃんと、旅に出る」は、2025年11月ごろ、Gakkenより書籍として刊行される予定です。
小川未明文学賞の募集開始や過去の受賞作に関する情報は、下記ホームページよりご覧ください。
■上越市ホームページ
<第33回小川未明文学賞>
▶https://www.city.joetsu.niigata.jp/site/mimei-bungakukan/list234-3035.html
<小川未明文学館>
▶https://www.city.joetsu.niigata.jp/site/mimei-bungakukan/
■Gakken 小川未明文学賞ホームページ
▶https://gakken-ep.jp/extra/mimei-bungaku/
■株式会社 Gakken(Gakken Inc.)
https://www.corp-gakken.co.jp/
・代表取締役社長:南條 達也
・法人設立年月日:2009年1月13日(2022年10月1日商号変更)
・資本金:50百万円
・所在住所:〒141-8416 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・事業内容:出版・コンテンツ事業、グローバル事業、医療・看護出版コンテンツ事業、
園・学校向け事業、教室関連事業、EC・オンライン事業、広告事業を展開
■株式会社学研ホールディングス(GAKKEN HOLDINGS CO., LTD.)
https://www.gakken.co.jp/
・代表取締役社長:宮原 博昭
・法人設立年月日:1947年3月31日
・資本金:19,817百万円
・売上高:1,855億円、連結子会社79社(2024年9月期)
東京証券取引所 プライム市場上場(証券コード:9470)
・所在住所:〒141-8510 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・電話番号:03-6431-1001(代表)
・事業内容:1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社
教育分野:「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、
学習教材などの出版・コンテンツ事業、
教科書・保育用品などの園・学校事業など
医療福祉分野:サービス付き高齢者向け住宅事業、
認知症グループホーム事業、
保育園・学童などの子育て支援事業など
グローバル:150か国以上で活動・事業展開