全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売

全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売
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株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷口奈緒美)は2023年8月25日に『悲しみの力 「悲しみ」と「切なる思い」が私たちを健全な人間にする』(スーザン・ケイン 著, 坂東智子 訳)を刊行しました。

全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売

  • 現代は、ポジティブさを強要する社会的圧力が強い時代である

本書の著者であるスーザン・ケイン氏は、今のアメリカ社会を「常にポジティブであれ」という社会的圧力が強い時代であると語っています。
アメリカ発の生き方論や自己啓発に強く影響を受ける日本にも、おそらく同様の圧力は存在するでしょう。

たとえつらい感情に見舞われたり嫌な思いをしたりしても、「悲しみ」は心の中に隠しておくべきであり、職場や学校では常に社交上手で、「ポジティブ」であることを求められる……。
そんなプレッシャーを日頃から感じている人は、実は少なくないのではないでしょうか。

確かに、明るくポジティブにふるまうことには一定の価値があるかもしれません。
しかし、現実にはネガティブな感情を持たずに一生を終える人などおらず、誰しもが一度は、つらく悲しい経験をします。
そんな中で、ポジティブさへのプレッシャーに追い立てられ、太陽のように明るく模範的な自分を演じたとして、私たちは本当に幸せになれるのでしょうか?
むしろ、ネガティブな感情やメランコリックな内面を受け入れ、ほろ苦い感情への感受性を高めることが、自らの創造性を高め、味わい深く豊かな人生を送ることにつながるのではないでしょうか。

本書では、「ポジティブであれ」という圧力にさらされた現代人に向けて、全米ミリオンセラー『Quiet 内向型人間の時代』の著者であるスーザン・ケイン氏が、「幸福」の裏にある「悲しみ」と向き合う力について語ります。

著者は大学生時代に、寮の一室で、友人から〝葬式の曲〟と言われるような悲しげな音楽をよく聞いていました。そうした曲を聴くと、「悲しい」のと同時に「愛」を感じ、心が開かれていくのを感じたそうです。
どうして切ない曲を聴くと、妙に気持ちが高まるのか?
私たちを浮かない顔にする「悲しみ」という感情が、淘汰されずに生き残っているのはどういうわけか?
これらの疑問から、著者は「悲しみ」の持つ力について数十年考え続けました。
そうして得た答えをまとめたのが、今回発売した本書になります。

  • 「悲しみ」や「苦痛」の知られざる効用とは?

全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売

「元来内向的な性格だと自負しているが、無理に明るく振る舞うことがある」
「ネガティブな感情は押し殺さなければ、と考えている」
「つらい経験をどう乗り越えればいいのかわからない」
「人のポジティブな面ばかりを求める現代社会に疑問を感じる」

このような気持ちを抱いたことがある人は、本書のテーマである「ビタースイート」な気質を持っていると言えます。

「ビタースイート」とは、「憂うつ質」のことを指します。
「ビタースイート」な人は、「切なる望み」や「心のうずき」、「悲しみ」を抱きやすく、時が過ぎゆくのを鋭く感じ取ります。
そして、世の中の美しいものに接すると、心に妙に突き刺さるような喜びを覚えます。

私たちはよく、「自分の『弱さ』ではなく、自分の『強み』に目を向けよう」と教えられますが、ビタースイートな性格や「悲しみ」のようなネガティブな気分と、「弱さ」とを混同してはいけません。

追い出すべき感情として考えられがちな「悲しみ」ですが、「悲しみ」の共有から「思いやり」や「人とのつながり」が生まれます。すべての感情の中で、「悲しみ」は最高の接着剤になるのです。
また、「悲しみ」は創造力を駆り立てる主な感情でもあります。創造力のある人は苦痛を直視し、それをもっといいものに変えることができます。
「ビタースイート」であることは、著者によれば「静かな力」であり、「生き方」であり、人間としての可能性にあふれた一つの「生き方」なのです。

本書では、「悲しみ」や「切なる思い」の知られざる効力を豊富に紹介し、「悲しみ」や「切なる思い」を否定するような社会の中で、私たちがもっとうまく生きていく方法についてお伝えします。

  • 多くの著名人が絶賛!「苦痛」を「創造力」や「超越する力」、「愛」に転換する考え方を学べる一冊

全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売

私たちは、私たち個人の「悲しみ」や「切なる望み」からいろいろなことを学んでいます。
自分自身の「切なる望み」から生まれた思いがたくさんあると感じるなら、「心の声」に注意を払い、耳を傾けてみましょう。

本書を読めば、「ポジティブ」でいることを強いるような状況を乗り越え、「ビタースイート」な人々が持っている力をうまく生かす方法について知ることができます。
自分の「悲しみ」や「切なる思い」を、自分で決めた何らかの「建設的な力」に変える際の一助となる一冊です。

  • 書籍概要

【目次】
第1部 「悲しみ」と「切なる思い」
 第1章 「悲しみ」は何の役に立つのか?
 第2章 私たちはなぜ「完全で無償の愛」を切望するのか?(そのことと、私たちが「悲しい歌」や「雨の日」、「神聖なもの」が大好きなこととは、どんな関係があるのか?)
 第3章 「創造力」は「悲しみ」や「切なる思い」「超越する力」と関係があるのか?
 第4章 愛を失ったときには、どうしたらいいのか?
第2部 「勝者」と「敗者」
 第5章 多大な「悲嘆」の上に成り立った国家が、どうやって「笑顔」が当たり前の文化を築いたのか?
 第6章 職場などで「ポジティブ」を強要されるのを乗り越えるには、どうしたらいいのか?
第3部 「人の死」と「命のはかなさ」、「死別の悲しみ」
 第7章 私たちは永遠に生きることを目指すべきか?
 第8章 私たちは「死別の悲しみ」や「命のはかなさ」を吹っ切ろうとすべきなのか?
 第9章 私たちは親や祖先の「苦痛」を受け継いでいるのだろうか? もしそうなら、何世代も前の苦痛を転換できるだろうか?

【著者情報】

全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売

[著者]スーザン・ケイン(Susan Cain)
プリンストン大学、ハーバード大学ロー・スクール卒業。ウォール街の弁護士を経て、ライターに転身。『ニューヨーク・タイムズ』紙、『タイムズ』紙、PsychologyToday.com.などに記事を寄稿している。他にも、メリルリンチや法律事務所や大学などで交渉術の講師も務める。リンクトインによる「世界のインフルエンサー」トップ10にも名前が挙がっている。 初の著書『内向型人間の時代』は世界の40を超える言語に翻訳され、数多くのベスト作品リストに名を連ねた。『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリストには、7年にわたってランク入りを果たし、ビジネス誌『ファスト・カンパニー』は、スーザン・ケインを「ビジネス界の最もクリエイティブな人々」の一人に選んでいる。彼女が「内向型人間の力」について語っているTEDトークは、は4000万回以上視聴されている。 ウェブサイト:susancain.net

[訳者]坂東智子(ばんどう ともこ)
上智大学文学部英文学科卒業。訳書にオーガス&ガダム著『性欲の科学』(CCCメディアハウス)、マイク・ダウ著『脳が冴える最高の習慣術』(大和書房)、トム・ラス著『元気は、ためられる』(ヴォイス)、アルフレッド・アドラー著『子育てで大切なこと』(興陽館)などがある。

【書籍情報】

全米ミリオンセラー著者が、「ポジティブ」が強要される社会で「悲しみ」と向き合う力について語る新刊、『悲しみの力』発売

タイトル:『悲しみの力 「悲しみ」と「切なる思い」が私たちを健全な人間にする』
発売日:2023年8月25日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:携書判/484ページ
ISBN:978-4-7993-2981-8
定価:2420円(税込)

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