横浜生まれの作家・大佛次郎(おさらぎじろう 1897-1973)は、小説・エッセイ・ノンフィクションなど多岐にわたる作品を発表し、日本の文学界を牽引しました。横浜を舞台にした作品も残されており、横浜にゆかりの深い人物です。
また、大佛は「猫は一生の伴侶」と語るほどの猫好きとして知られており、生前はたくさんの猫に囲まれた生活を送りました。さらに、作品執筆の傍ら、落語を愛聴し、自らが主宰した文芸雑誌「苦楽」において、落語に関する連載を発案するなど、落語にも深い関心を寄せていました。
大佛没後50年にあたり、横浜にぎわい座では、猫を愛し、落語に親しんだ大佛にちなんだ公演と展示を開催いたします。
-
大佛次郎(おさらぎじろう 1897-1973)
横浜市生まれ。東京帝国大学法学部政治学科卒業、鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校)教師、外務省嘱託勤務を経て、関東大震災を機に執筆活動に専念する。『鞍馬天狗』『赤穂浪士』といった時代小説の執筆から、海外の歴史や社会にも目を向けたノンフィクション作品も発表した。文学界への貢献が認められ、文化勲章を受章。大佛の業績を記念した賞が創設されるなど、後世にも大きな影響を与えた。
-
【公演】 猫尽くし 名作落語の夕べ
猫を愛した作家・大佛次郎にちなんだ「猫尽くし」な公演を開催します。豪華出演者による「猫」が登場する落語や動物ものまねをお楽しみください。
[開催日時] 2023年9月15日(金) 19:00開演(18:30開場)
[会 場] 横浜にぎわい座 芸能ホール
[料 金] 全席指定/3,200円
[出 演 者] 立川志の春 「猫の皿」、橘家文蔵 「猫の災難」 《仲入り》
江戸家猫八(猫科の鳴き分け)、柳家さん喬 「猫定」
[協 力] 大佛次郎記念館
*本公演の半券提示で大佛次郎記念館の入館料が50円引きになります。
*チケット好評発売中。
-
【展示】没後50年記念「大佛次郎が愛した、落語と猫」
大佛次郎の没後50年を記念し、横浜にぎわい座では、大佛次郎記念館との連携による展示を行います。
大佛次郎は、鞍馬天狗シリーズや、開化期の横浜が舞台の「霧笛」など時代小説のほか、現代小説「帰郷」、ノンフィクション「パリ燃ゆ」、童話「スイッチョ猫」、ライフワークとなった「天皇の世紀」など幅広いジャンルの執筆活動を行いました。その一方で、生涯で500匹以上の猫と暮らした愛猫家としても知られています。また、若いころから舞台芸術に関心が高く、執筆の合間にラジオで落語を聞き、落語に関する貴重な書籍を蒐集するなど、落語へ深い関心を寄せていました。
本展示では、大佛次郎が愛した「落語」「猫」をキーワードに、愛蔵品や執筆原稿(複製)、書籍などを展示します。
[会 期] 2023年9月2日(土) ~9月30日(土)
[時 間] 10:00~21:00(最終日のみ17:00まで)
[場 所] 横浜にぎわい座 2階 情報コーナー
[休館日]9月20日(水)・21日(木)
[共 催] 大佛次郎記念館
*入場無料
-
チケットのご購入・お問合わせ
横浜にぎわい座(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
〒231-0064 横浜市中区野毛町3丁目110番1号
Tel. 045-231-2515
*電話受付時間 10:00〜20:00
休館日: 9月20日(水)・21日(木)
*チケットは「横浜にぎわい座」ウェブサイトからもご購入いただけます。(要会員登録/会費無料)
*その他にも、横浜にぎわい座では、魅力あふれる多彩な公演を開催しています。
公演の詳細は「横浜にぎわい座」ウェブサイトをご覧ください。 https://nigiwaiza.yafjp.org/
(好評につき完売の節はご了承ください。)