『オペラ大図鑑』は、1607年モンテヴェルディが創り出した新たな様式の芸術「オルフェオ」からコジ・ファン・トゥッテ、ラ・ボエーム、そしてブロークバック・マウンテンなど現代作品まで、総合芸術・オペラの壮大な歴史をたどる世界で初めての大型ヴィジュアルガイドです。イタリア、ドイツ、フランス、ロシア、チェコ……世界各国で独自に発展したオペラ400年の変遷を国ごとの年代順で配列、182の重要作品を美しいヴィジュアルで解説しています。
総合芸術であるオペラ鑑賞は、演目や作曲家だけでなく、演出家、歌手、舞台美術、劇場建築についての知識も必要です。音楽家、演奏家、舞台関係者はもとより、愛好家の観劇前後の予習・復習にも役立つオペラへの招待状、『オペラ大図鑑』にぜひご注目ください。
■作曲家・作品の特徴を膨大な図版で詳説
■各作品の初演情報などデータ面も充実、各国の進化を示すために年代順に配列
■作品紹介には代表的な舞台写真も数多く紹介
■オペラとは?
4 世紀前、イタリアでは音楽と演劇と舞踊が一体化してオペラと呼ばれる新たな芸術形式が生み出された。すぐにその人気は高まり、1700 年になる頃にはヨーロッパ中で庶民も王侯貴族もオペラを楽しむようになった。オーケストラの伴奏に加えて、美術や衣装、照明がドラマティックに舞台を演出し、歌い手たちが物語をすすめていく。
■大野和士氏、加藤浩子氏、深水黎一郎氏 絶賛!!
歌手の肉声とオーケストラが、観客を別世界へと誘う至高の芸術ー
人生をより深く豊かにする、オペラの魅力が存分に味わえる。
ーー大野和士(新国立劇場オペラ芸術監督)
182作ものオペラを写真入りで丁寧に紹介した画期的な1冊。
現代オペラの充実も嬉しい。
ーー加藤浩子(オペラ評論)
西洋文明の精華、オペラの魅力を一冊に凝縮。
今夜は書斎が歌劇場に。
ーー深水黎一郎(作家・『トスカの接吻』著者)
■『オペラ大図鑑』目次
第1章 オペラの世界へ
オペラとは?/台本と台本作家/オペラの上演/オペラハウスとフェスティヴァル/オペラ界のアイドルたち
第2章 モンテヴェルディからモーツァルトまで(1600 年頃~1800 年)
モンテヴェルディ/リュリ/パーセル/ヴィヴァルディ/ラモー/ヘンデル/グルック/モーツァルト
紹介作曲家数:8 人/紹介演目数:20
第3章 イタリア・オペラ(1800年頃~1925年)
ロッシーニ/ベッリーニ/ドニゼッティ/ヴェルディ/マスカーニ/レオンカヴァッロ/ジョルダーノ/プッチーニ
紹介作曲家数:8 人/紹介演目数:34
第4章 ドイツ・オペラ(1800年頃~1950年)
ベートーヴェン/ヴェーバー/ヴァーグナー/シュトラウス2世/レハール/R・シュトラウス
紹介作曲家数:6 人/紹介演目数:22
第5章 フランス・オペラ(1790年頃~1900年)
ケルビーニ/マイアベーア/ベルリオーズ/グノー/オッフェンバック/ビゼー/マスネ/ドビュッシー
紹介作曲家数:7 人/紹介演目数:16
第6章 ロシア・オペラ(1830年頃~1960年)
グリンカ/ムソルグスキー/チャイコフスキー/リムスキー゠コルサコフ/ストラヴィンスキー/プロコフィエフ/ショスタコーヴィチ
紹介作曲家数:7 人/紹介演目数:11
第7章 チェコ・オペラ(1860年頃~1940年)
スメタナ/ドヴォルザーク/ヤナーチェク
紹介作曲家数:3 人/紹介演目数:7
第8章 現代のオペラ(1900年頃~)
シェーンベルク/ヴァイル/ガーシュウィン/プーランク/ブリテン/バーンスタイン/グラス/サーリアホ……
紹介作曲家数:21人/紹介演目数:28
■書誌情報
書名:オペラ大図鑑
著者:アラン・ライディング/レスリー・ダントン=ダウナー
日本語版監修 :加藤浩子
発売⽇:2023年12⽉1⽇
税込定価:16,390円(本体14,900円)
ISBN:978-4-309-25713-6
書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309257136/
■著者・監修者
〈著者〉アラン・ライディング
『ニューヨーク・タイムズ』紙の元ヨーロッパ芸術特派員。長年のオペラ愛好家で、数多くの著書がある。
〈著者〉レスリー・ダントン=ダウナー
ハーバード大学ソサエティ・オブ・フェローズ会員。台本作家であり、その作品はヨーロッパやアメリカ合衆国で上演されている。
〈監修者〉加藤浩子
オペラ評論、音楽物書き。著書に『ようこそオペラ!』『オペラでわかるヨーロッパ史』『カラー版 音楽で楽しむ名画』『バッハ』『16人16曲でわかるオペラの歴史』等著書多数。