フィガロジャポンは2021年より毎年1回、美しく豊かに働くロールモデルを表彰する「Business with Attitude Award(BWA Award)」を発表している。今年は「新たな選択肢を創り出する女性たち」をテーマに5人の受賞者が選ばれ、2024年1月号の『フィガロジャポン』(11月20日発売)で、そのストーリーが紹介された。
BWA特設サイトで、BWA Award 2023受賞者の取り組みをチェック!
→ https://madamefigaro.jp/society-business/business-with-attitude
写真:BWA Award 2023受賞者の5人。(左から)橘流寄席文字書家の橘さつき、おてつたび代表の永岡里菜、AGRIKO代表の小林涼子、ARCH代表の中井友紀子、モデラート代表の市原明日香。受賞者たちはマックスマーラの装いで登場した。
写真:AGRIKO代表の小林涼子。俳優を続ける傍ら、都市に暮らしていても、障がいがあっても、年老いても続けられる“農業のバリアフリー”を掲げ、2021年に東京を拠点にAGRIKO(アグリコ)を立ち上げる。https://www.agriko.net
写真:モデラート代表の市原明日香。スタイリングサービス「SOÉJU personal(ソージュパーソナル)」、アパレルブランド「SOÉJU(ソージュ)、ビューティブランド「IMAI(アイマイ)」という3つの柱を展開し、育児中の人も力を発揮できる会社として成長させている。https://moderato-inc.jp
写真:橘流寄席文字書家の橘さつき。2011年から橘右橘に師事。17 年、橘流寄席文字一門として橘さつきを、22 年には勘亭流文字で荒井三都季を名乗る。現在も会社に勤務しながら、プロとして寄席文字の活動を続ける。
写真:おてつたび代表の永岡里菜。地域の人手不足で困る事業者と、「知らない地域へ行きたい!」と思う地域外の若者をマッチングするウェブプラットフォーム、「おてつたび」を発足。2018年7月より法人として事業化。https://otetsutabi.com
写真:ARCH代表の中井友紀子。不妊治療を経て2人目の子どもを出産した自身の経験を機に、不妊治療のデジタルトランスフォーメーション化を構想する。2021年にARCHを創業、22年5月、同社がプロデュースしたtorch clinic(トーチクリニック)が開業。https://arch.social
12月14日には表参道のIWAI OMOTESANDOで賞状授与式と懇親会を開催。過去のBWA Award受賞者やBWA Pitch Contestのファイナリスト、毎月1回開かれている定例オンラインセミナーの登壇者なども交え、社会にインパクトを与える女性たちの交流の場として大いに盛り上がった。
第一部の賞状授与式ではフィガロジャポン編集長の佐藤俊紀より、お祝いの言葉とともに賞状が授与された。
最初に登場した小林涼子は俳優としてキャリアを重ねつつ、バリアフリーな都市型農園を展開するAGRIKOを設立。
写真:フィガロジャポン編集長の佐藤俊紀とAGRIKO代表の小林涼子。
続いて、子育てとキャリアのはざまで葛藤しながらも自分らしく働くための会社を立ち上げ、アパレルブランド、SOEJU(ソージュ)などを展開するモデラート代表の市原明日香が登場。編集長からは「ご自身の実体験で感じた課題を抽出し、働く女性のニーズに応えるサービスを作り出し、社会にインパクトを与えるストーリーに心を打たれました」とのコメントが贈られた。
3人目は江戸時代に生まれた寄席文字の奥深さに魅了され、職人の世界に飛び込んだ橘流寄席文字書家の橘さつき、4人目はお手伝いと旅を掛け合わせ、地域の働き手不足を解消するサービス、おてつたび代表の永岡里菜が登場した。「旅のコンテンツを得意とするフィガロとしてもぜひ応援していきたい」と編集長。
最後に登場したのはデジタルトランスフォーメーションを取り入れながら、不妊治療をプロデュースするARCH(アーチ)代表の中井友紀子だ。佐藤編集長は、「少子化と女性活躍推進は一見相反するようですが、ご自身の経験から冷静に課題点を抽出し、解決に導く活動は、まさに働くことを諦めない女性たちの強い支えです」とたたえた。
写真:メイク製品は資生堂のインターナショナルブランドSHISEIDOが提供された。
第一部の賞状授与式では、受賞者たちはマックスマーラの衣装を纏い、ヘアメイクはBWA Pitch Contest 2023でAudience Awardを受賞したチームアスリートビューティーが担当。メイク製品は資生堂のインターナショナルブランドSHISEIDOが提供され、信念を持って自分の道を進む女性たちを華やかに演出した。
写真:緊張しつつも晴れやかな笑顔が印象的な受賞者たち。彼女たちに向けて、来場した阿座上陽平、山川咲のほか、篠原ともえ、小山薫堂もお祝いのコメントを贈った。
賞状授与式の最後には、今回のアワードの審査員たちからそれぞれメッセージが送られた。昨年のBWA Award 2022のアワーディで、一般社団法人社会変革推進財団(SIIF)の工藤七子は「それぞれの活動の裏にあるドラマに共感しながら審査させていただきました。好きなことを極め、熱中しながら生きる姿勢はきっと次世代に影響を与えるでしょう」と語った。浜田敬子は「こんな不透明で不安的な時代には、ともすれば自分自身には何もできることがないと無力感に苛まれてしまうこともあるでしょう。でも、みなさんのように、それぞれが感じていらっしゃる社会の課題を一歩ずつ解決するために行動を起こす人がいるからこそ、希望は創られていくのだと、今年も改めて感じました」と書面で激励のコメントを寄せた。
写真:第二部の懇親会。今年のBWA Award受賞者の5人を、関係者たちが拍手で出迎えた。
写真:メゾン マムのシャンパーニュで乾杯。
第二部の懇親会では、昨年のBWA Awardの受賞者でもある工藤の発声により、メゾン マムのシャンパーニュで乾杯。フィンガーフードを囲みながら歓談タイムとなった。テーブルには過去の受賞者や審査員、そして今年の受賞者が一堂に会し、それぞれの仕事や家庭の話題などに花を咲かせた。
歓談の途中、スライドを上映しながら受賞者が自らの活動について説明し始めると、会場は真剣に耳を傾け、時には頷きながら大きな拍手を贈った。ARCHの中井は幼い子どもとともに登壇しながら熱のこもったスピーチを、寄席文字職人の橘さつきは、書のパフォーマンスを披露するなど、温かい雰囲気のうちに宴もたけなわとなった。
3年目を迎え、年々盛り上がりを見せるBWA。自分らしく働き、日々の暮らしを美しく豊かにすることを諦めない女性たちをフィガロジャポンはこれからも応援し続ける。
写真:おてつたびCEOの永岡里菜は、地方の人手不足を解決するストーリーを紹介。
写真;ARCH代表の中井友紀子は起業のきっかけとなった第二子を抱いてスピーチ。
写真:橘流寄席文字職人の橘さつきは、受賞の感想を寄席文字で表した。「みなさんそれぞれの感性で風を吹かせ、多くの人に影響を与えていると感じました」
text:Junko Kubodera
BWAアワード2023審査員:
阿座上陽平(ゼブラアンドカンパニー共同創業者)
工藤七子(一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF) 常務理事)
小山薫堂(放送作家/脚本家)
篠原ともえ(デザイナー/アーティスト)
浜田敬子(ジャーナリスト)
山川 咲(CRAZY WEDDING創業者・クリエイティブディレクター)
BWA公式 #タグ:
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フィガロジャポンは、フランス版マダムフィガロの日本版として1990年に創刊しました。リスペクトするのは、Art de Vive(暮らしの美学)を大切にするパリジェンヌの生き方と視点。上質なファッション、インテリア、そして新しい発見に満ちた国内外の旅を、感度の高い大人の女性たちへ向けて提案しています。また、新時代の働き方を実践している女性たちを応援するBusiness with Attitudeや、体験と学びを提供するECサイト「フィガロマルシェ」など、コンテンツの楽しみ方が広がり続けています。
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定価880円(税込)/電子版730円(税込)/2023年12月20日発売
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