山形県立米沢商業高等学校(校長 伊藤広幸)の2学年が探究学習の一環としてSDGs17のテーマに基づき4人一組で20チームそれぞれが社会課題を見つけ、その課題に対して自分たちでの解決策を提示する発表会を開催した。
開会では、倉田教頭が「大きな変化が待ち受けている未来で、課題を発見したり、仲間と協働することを学んで欲しい」とあいさつ。
この取組は、4月から9か月間にわたり実施され、生徒たちは、授業や課外活動を通じて様々な活動をし、その中で、企業や米沢市役所に生徒は自ら足を運び、地域課題の解決に向けた取組を進めてきた。
また、当日はPTA会長のほか同校の学校評議員、市役所職員も審査員として参加するとともに、1年生も先輩生徒の発表を聴講した。
実践的な内容が多くみられた
同校付近にある味噌屋の商品を使った商品開発を手掛けるなど、単なる提案にとどまらない実践的な取組が多くみられた。
また、同校の制服をアップリサイクルした巾着やポーチは、今後学校制服布地(端切れ)を活用して販売が予定されていたり、空き家抑制のチラシについては米沢市役所との更なる連携も模索されている。
山形県立米沢商業高等学校 宍戸俊文教諭のメッセージ
この取組は、①SDGsを身近に感じる ②発想力、企画力、想像力を身につける ③高校生ができる課題解決力を身につけるの3つを目的に進めてきました。
企業や自治体からアドバイスをもらうなどして、具体的な活動に結びついたことで、生徒たちは多くの気付きを得ることができたと感じています。
また、身近なところにも様々な課題があることを身をもって発見することができました。そして、高校生にも実践できることがあるということを実感できたようです。
これらの気付きを通じて、生徒たちは、これからの学校生活においても発想力を磨いていけるものと期待しています。
全てのチームがSDGs QUESTみらい甲子園にエントリー
20チームの取組は、山形テレビなどが共催するSDGsQUESTみらい甲子園にエントリーすることが決定していて、審査結果が楽しみである。
上位チームの取組
当日は、審査員が「発想力・テーマ選択」、「整理分析 企業&自治体との連携」、「アクションと振り返り」、「発表力・プレゼン資料」の4項目にわたり審査を行い上位チームが決定した。
上位チームの取組は以下のとおり。
1位 もったいないをありがとうに変えるフードドライブ チーム ショクウンパ
2位 私たちが未来をつくる ~空き家をつくらないとりくみ~ チーム 茶碗蒸し
3位 米沢織で未来を紡ごう! ~ハギレの活用~ チーム ORIHAGI
4位 米沢商業周辺を発酵観光地に チーム MISSON
5位 米商の制服をアップサイクルしよう チーム アップルパイ
米沢市役所との協働
フードドライブの実施や空き家対策などに取り組んだいくつかのチームは、米沢市役所のこども家庭課、環境生活課、建築住宅課へ直接訪れるなどして課題の抽出や、自らのチームが取り組みたい事柄について協働に向けた話し合いを重ね、引き続き協働できることを模索していくこととしている。
米沢商業高等学校HP https://www.yonezawa-ch.ed.jp/
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