低刺激スキンケアメーカー、株式会社ナチュラルサイエンス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小松令以子、以下当社)は、これまで皮膚科、小児科、産婦人科の医師の協力のもと新生児や乳幼児の皮膚の調査やスキンケアの効果を検証してきました。近年、新生児や乳幼児については皮膚の保湿機能を保つことで、アトピー性皮膚炎やアレルギーの予防の可能性が示唆され、スキンケアの必要性が広まりつつあります。
幼児期から学童期は屋外での活動が多くなり、外的刺激にさらされることが多いと言われています。私達は幼児および学童を対象に実態調査を行い、肌に乾燥や落屑がみられ、また角層水分量や皮脂量が少なく保湿機能が低いことを報告してきました(2022年アレルギーの臨床11月号に掲載)。
当社では今回、幼児から学童を対象にキッズのスキンケア製品介入による皮膚状態の変化を皮膚科専門医による皮膚状態の確認と、機器測定を行いました。その結果、スキンケア介入前後で比較したところ、スキンケア介入後は皮膚状態では、乾燥や落屑が有意に減少しました。機器測定からも角層水分量や皮脂量が増加しキメが整っていました。このことからスキンケアにより保湿効果が高まり、皮膚状態が改善することが確認されました。幼児や学童からアトピー性皮膚炎やアレルギーを発症する児もいるため、皮膚バリア機能を保つことがアレルギー予防につながるのではないかと考えています。
本研究成果については2021年1月に開催された第44回日本小児皮膚科学会学術集会にて発表し、2023年12月30日に発刊された『アレルギーの臨床 12月号』に掲載されました。
当社では今後、幼児期や学童期は紫外線や乾燥などの様々な影響をうけるため、更なる皮膚状態の調査を行い、アトピー性皮膚炎やアレルギーの予防となりうる適切なスキンケア方法を提唱していきたいと思います。
研究の背景
近年、新生児や乳幼児の皮膚生理機能が報告され、出生後早期からの保湿剤の塗布により、アトピー性皮膚炎をはじめとした、アレルギーの発症を減少させることが明らかになってきています。新生児や乳幼児については、皮膚の保湿機能を保つことが重要性であることが明らかになってきています。
新生児期や乳児期と比較し、幼児から学童の生活は行動範囲が広がり、外での活動も増えることから外的刺激を受けやすく、湿疹・皮膚炎が生じやすいと言われています。私達は幼児および学童を対象に実態調査を行い、肌に乾燥や落屑がみられ、また角層水分量や皮脂量が少なく保湿機能が低いことを報告してきました(2022年アレルギーの臨床11月号に掲載)。
私達は今回、幼児から学童の4歳から10歳までの児を対象にキッズのスキンケア製品介入による皮膚状態の変化を確認することを目的として皮膚科、小児科、産婦人科の医師の協力のもと皮膚状態の確認と、機器測定を行いました。
研究結果の概要
本研究では、4歳から10歳までの健常な小児34名(男児16名、女児18名)を対象に、皮膚科専門医に皮膚所見と機器による角層水分量や皮脂量、キメ画像の測定を行いました。
1) 皮膚所見
皮膚所見では、介入前の皮膚状態は首や腕、脚に乾燥と落屑が見られた児が多く見られましたが、スキンケア介入後は乾燥や落屑が有意に減少しました。
2) 角層水分量、皮脂量
機器測定ではスキンケア介入後は、角層水分量や皮脂量が増加していました。
・角層水分量
・皮脂量
3) 皮膚拡大画像(マイクロスコープ)
キメの画像を確認すると、スキンケア介入前と比較しキメが整っていた。
考察
4歳から10歳の幼児と学童において、洗浄と保湿のスキンケアを介入したところ、皮膚所見と機器測定の結果からスキンケアにより保湿効果が高まり、乾燥や落屑の症状が減少し皮膚状態が改善することが確認されました。
学童期はアトピー性皮膚炎で軽症な場合は治っていることが多いのですが、きちんと治療していないと寛解増悪を繰り返す場合や、学童期以降にアトピー性皮膚炎を発症するタイプは注意が必要で、アレルギーのリスクが高まるとも報告されています。また近年の報告では、花粉-食物アレルギー症候群がアレルギーマーチのアレルギー症状と関連していることが報告され、5歳時のアトピー性皮膚炎(喘鳴、鼻炎などの併存)は、13歳時の花粉-食物アレルギー症候群との関連が有意にあることが明らかになってきています。
活動的な幼児期や学童期においても皮膚バリア機能を高めることは、アトピー性皮膚炎だけではなく、それに続くアレルギーマーチの予防となる可能性があり、幼児期や学童期における洗浄や保湿などのスキンケアが重要であると考えています。
論文について
タイトル:幼児および学童に対する洗浄料および保湿剤の有用性の検討
筆者名:小谷野豊1)、小池田崇志2)、宮原裕平1)、佐藤嘉純1)、小松令以子1)
1)株式会社ナチュラルサイエンス、 2)芝パレスクリニック
掲載誌:「アレルギーの臨床」(2023年12月臨時増刊号)
参考資料:ママ&キッズ キッズライン
「ママ&キッズ キッズライン」は学童期(4歳~10歳頃(思春期前))の「キッズの肌」を徹底研究。ベビーよりも皮脂が少なく、乾燥しているキッズの肌をうるおいで満たし肌トラブルをケアするラインです。
デリケートな肌のために皮膚科専門医の協力を得て開発。肌に本当に必要なものだけを絶妙なバランスで配合し、香料や着色料など、不要なものはできるだけカットしています。
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会社概要
低刺激スキンケアメーカーのナチュラルサイエンスは、30年にわたり世界一デリケートな赤ちゃんの肌を研究し続けてまいりました。そんなデリケートな赤ちゃんから敏感肌の大人まで一緒に使える低刺激のスキンケアを中⼼に、肌本来の⼒を引き出すスキンケアやサプリメントなどの研究開発・販売を⾏っています。特に敏感肌向けブランド「ママ&キッズ」は⽪膚科医・⼩児科医・産婦⼈科医・アレルギー専門医の協⼒のもと開発を⾏い、低刺激性を実現。またその効果を確かめるため、⼤学病院や⽪膚科での臨床テストを実施するなど、徹底的に品質をチェックしています。
会社名:株式会社ナチュラルサイエンス
所在地 :東京都江東区北砂3-4-27 (本社所在地:東京都中央区新川1丁目22-11)
代表者:代表取締役社長 小松令以子
事業内容:化粧品・医薬部外品・歯みがき粉の企画・研究・開発・製造・販売、健康食品・食品の企画・開発・製造・販売、エコロジー・子ども商品の企画・開発・販売
公式サイト :https://www.natural-s.jp/
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