国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区)は、日本の主に10~20代を対象にセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:以下SRHR)に関する情報提供を行い、アクションのきっかけをつくる「 I LADY. 」プロジェクトの一環で、自分のからだやセックス、性感染症、妊娠、ジェンダーなど、特に若者に必要な情報を盛り込んだ【SRHR NOTE】(エス・アール・エイチ・アール ノート)の発売を開始。性と恋愛のライフスキルを身につけるSRHR学習キットとして、「I LADY. CARD」につづく新アイテムです。
スタイリッシュなデザインで、若者の人生のバイブルとなる生きていく上で重要なライフスキルを身につける内容になっています。日々の体調や気分を気軽に記録したり、セルフチェックを通して自分のからだについて考え、、自分らしく健康に生きることが当たり前になる、そんな意識が浸透し定着することを目指しています。
近年、日本ではジェンダー不平等や包括的性教育の不足など人権について考える機会が少ないことが問題視されています。そんな中、ようやく不同意性交等罪などが盛り込まれた刑法に改正されるなど、SRHRの重要性がより一層認識されるようになりました。しかし、日本は依然として全ての人がSRHRを享受できているとは言えない状況が続いています。
15-29歳の日本の若者(5800人)を対象とした「性と恋愛 意識調査2023 ( https://ilady.world/survey/ )」では、性的同意について「絶対に大事だと思う」若者は9割を超えた一方で、「性的同意を得ているつもりだが、本当に得られているか自信がない 」と男性の約2人に1人、女性の約3人に1人が回答しました。「具体的に性的同意とはどういうものか、正直わかっていない」の回答も4割を超えており、性的同意の重要性はわかっていながらも内容の理解や具体的な行動にはつながっていない現状が明らかとなりました。
また、性に関する情報源は、若者の半数以上がネットやSNSと回答しています。情報の溢れる社会で、自分の求める正確な情報を選び取ることは、若者に限らずとても難しいことです。
このような背景から、一人ひとりが一度立ち止まって、自分のSRHRと向き合う機会を提供し、自分の人生を自分で決めて行動する後押しをしたいと考え、この【SRHR NOTE】を制作しました。
SRHR NOTEとは?
自分のからだ、パートナーとの関係性、セックス、性感染症、HPV/子宮頸がん、妊娠、ジェンダー、セクシュアリティ、日本のSRHRに関する現状など、SRHRに関するテーマの中で、特に10-20代の若者に必要な情報を幅広く盛り込んだ一冊です。
セルフチェックを通じて自分と向き合ったり、体調や気分をカレンダーに記録したり、パートナーと話し合うきっかけに使うなど、書き込みながら自分のこと、人間関係のこと、そしてからだについて考え、SRHRの知識に触れられるようになっています。
このSRHR NOTEは、2016年のI LADY.プロジェクト発足時に制作された「I LADY. NOTE」をリニューアルしたもので、今回、SRHR NOTEの制作にあたり、産婦人科医の稲葉可奈子先生と泌尿器科医の小堀善友先生が監修したほか、I LADY.ピア・アクティビストをはじめとした多くの若者にSRHRに関する悩みや知りたい情報をヒアリングしました。これまでの活動で培った知識と経験を元に、より若者のニーズに合った情報の提供が可能となりました。
SRHR NOTEを通じて、日本全国の若者がライフスキルを身につけ、自分たちの健康と権利について選択できるようになることを目指しています。
【コンテンツ内容(一部)】全64ページ
・SRHRに関する全8テーマをわかりやすいイラストで解説
・性的同意の際のポイントや具体的な方法
・パートナーとのセックスについて、お互いの意思を確認するチェックリスト
・ジェンダーバイアスセルフチェック
・I LADY.に生きるために、明日からの自分のアクション など
シンプルなデザインで、SRHRについて初めて知る方でも誰もが気軽にライフスキルを身につけることができるアイテムです。
【販売情報】
価格: 330円(税込み/1冊)
2月7日(水)より、ジョイセフチャリティーショップにて販売開始。
*ジョイセフチャリティーショップにてオンライン注文の場合に限り、50冊以上同時購入の場合には、10%割引あり
SRHR NOTE発表イベント開催
SRHR NOTEの完成を記念し、性教育やSRHRの普及に携わっている方や、NOTEを使ってみたい方、メディアの方を対象に、実際にSRHR NOTEを手に取って、知っていただくためのイベントを開催します。
監修者の稲葉可奈子先生(産婦人科医)と小堀善友先生(泌尿器科医)による最新のSRHRに関する情報や、企画・執筆者からSRHR NOTEの制作ストーリーを直接聞くことができるイベントとなっています。
日時:2024年2月7日(水)19時-20時半予定(18時45分開場)
場所:イベントスペース – 372_Spacemarket-Lounge 東京都渋谷区神宮前6-25-14
対象:
・性教育従事者(団体・個人、自治体関係者、教育関係者、医療職、その他)
・SRHR関連に取り組む企業の関係
・メディア関係者
参加費:無料
*現地にご来場いただいた方にはSRHR NOTEをプレゼントいたします。
申し込み:https://forms.gle/XjY1ymPxQHi6u9pC9
※定員:40名程度 (先着順。定員になり次第、締め切ります。)
■I LADY. (国際協力NGO ジョイセフ)について
恋愛、セックス、避妊、妊娠、産む、産まない―
I LADY. は、特に日本の10~20代に SRHRに関するグローバルスタンダードな情報提供を行い、アクションのきっかけをつくるジョイセフのプロジェクト。
「I」 Love yourself, Act yourself, Decide yourself…
自分を大切にし、自分から行動し、自分の人生を自分で決めるライフスキルを持ったI LADY.に生きる人=「I LADYist」を増やしています。 https://ilady.world/
■SRHR(性と生殖に関する健康と権利)について
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスとは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも良好な状態であることです。
セクシュアル・リプロダクティブ・ライツは、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のことです。
■国際協力NGOジョイセフについて
ジョイセフは、世界のどこにいても女性が健康で自分の人生を自分の意思で選択できる社会をめざし、主に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を推進する、1968年に日本で誕生した国際協力NGO。国連、国際機関、現地のNGOや地域住民と連携し、アジアやアフリカ、そして日本で、SRHRの情報とケアを届ける支援活動を行っています。2011年東日本大震災以降、国内でのSRHR推進活動をはじめ、2016年に国内プロジェクトとして初のI LADY.を始動。2017年に第1回ジャパンSDGsアワードのパートナーシップ賞を受賞。ウェブサイト:https://www.joicfp.or.jp/
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