大豆イソフラボンとラクトビオン酸の組み合わせで新たな機能性表示食品の届出が受理

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■ダイセルの「ラクトビオン酸」とフジッコの「フジフラボン®」※2との肌の健康機能の研究

 女性ホルモンのエストロゲンは、女性の体の機能に大きく関わっています。加齢に伴い体内のエストロゲンレベルが減少すると、身体機能の低下などの様々な症状が生じます。肌機能の低下もその一つで、エストロゲンは皮膚の細胞からコラーゲンやヒアルロン酸の産生を調節し、肌を維持しています[1][2]。

 当社の機能性食品素材であるラクトビオン酸は、カルシウムの吸収促進や大豆イソフラボンからエストロゲン様作用※3のあるエクオールへの代謝を促進する等の働きがある素材です[3]。その中で、エクオールへの代謝促進の機能に着目し、大豆イソフラボンに関する知見を持つフジッコと、新たに肌の健康機能の研究を共同で実施しました。

 肌の乾燥が気になる女性を対象に、フジッコの大豆イソフラボンの機能性食品素材であるフジフラボン®とラクトビオン酸を同時に摂取するヒト試験を実施したところ、乾燥時期における肌の角層水分量や経皮水分蒸散量(バリア機能)および弾力の維持または改善が確認されました(図1)[4]。

大豆イソフラボンとラクトビオン酸の組み合わせで新たな機能性表示食品の届出が受理

 

※2:「フジフラボン」はフジッコ株式会社の登録商標です。

※3:「エストロゲン様」とは、エストロゲンの「よう」な働きをする、ということを意味します。

 

■今後の展開

 ラクトビオン酸と大豆イソフラボンの配合により「肌の水分量、バリア機能、弾力の維持」の3つの機能を謳えるようになりました。今後は、大豆イソフラボンの骨の健康を維持する機能と合わせて、飲料やサプリメント等のメーカー向けにフジッコと協力してラクトビオン酸とフジフラボン®の原料販売を進めていく予定です。

 

(引用資料)

[1]高橋信江ら:食品衛生学雑誌, 31(5), 409-413(1990)

[2]Bentley, JP et al.: J Invest Dermatol, 87, 668-673(1986)

[3]木村隆(2011).「新規機能性糖質「ラクトビオン酸」のアンチエイジング作用」.『食品工業』,

  54 (22), 76-80

[4]赤木良太ら: 薬理と治療, 50(5), 817-833 (2022)

別表 

【機能性表示食品の届出内容】

大豆イソフラボンとラクトビオン酸の組み合わせで新たな機能性表示食品の届出が受理

届出番号

I838

届出表示

本品には大豆イソフラボンとラクトビオン酸が含まれます。大豆イソフラボンと

ラクトビオン酸には、同時に摂取することにより、肌の乾燥が気になる女性の乾

燥時期における肌の水分量やバリア機能(うるおいを保つ力)、および弾力を維

持することで、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。

機能性関与成分

大豆イソフラボン 25 mg

 ラクトビオン酸 250 mg

公開日

2023年12月18日

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