2020年10月27日よりラジオアプリGERAで配信されている囲碁将棋の番組「囲碁将棋の情熱スリーポイント」。「元プロバスケットボール選手の“サコさん”がパーソナリティを務めるラジオ番組『情熱スリーポイント』が終わったため、そのまま居抜きで担当することになった」という架空の設定を貫いている異色の番組で、一定水準を超えた面白いメールしか読まないというスタンスから、有名ハガキ職人や熱量の高い大喜利メールが集まり、話題を呼んでいる。そんな番組の3周年を記念した公式本『「囲碁将棋の情熱スリーポイント」公式本 THREE』が発売中だ。
――この本が出ると決まった時の心境は?
根建●シューター(リスナー)が盛り上げてくれたおかげで、GERA内でも「いい番組だぞ」って評判にしていただいて、本を出す経緯も、シューターさんたちがイベントの開催や本の出版の後押しをしていただいたような感じで、我々の手柄って感じはないです。
文田●正直変なことしてるなと思って。企画も全部変で、ラジオなのに船で遊覧しながら録音したり、変なことばっかりするんで、また変なことしてるなって。でも、本を出したことがないのでうれしいです。
――本を手にとった際の感想を教えてください。
文田●本を読む習慣があまりなくて、文字数多くて読むの大変かなと思ったんですけど、読み出したらもう1時間半ぐらいで全部読んでしまいました。仲の良い芸人とかリスナーのコラムが載せられていたのがすごくうれしかったです。卒業式の後ぐらいの感じというか…エモかったです! “エモい”ってこういう感じなのか。
根建●質疑応答のページ(「囲碁将棋に33の質問!」)があるんですけど、結構頑張って書いたつもりでしたが、改めて見ると全然面白くなくて。シューターさんが送ってくれたメールも載ってるんですけど、僕の質問要らなかったんじゃないかなってぐらい消したいですね。ボケ方が中途半端で(笑)。
――発売から1ヶ月ほど経ちましたが周りからの反応は?
根建●芸人仲間でも読んだという方が結構いました。頻繁に見る本ではないので、「電車の中で読んでたぞ」とか、「美容院に並んでたぞ」とかは全然聞いてない(笑)。「あの人持ってたぞ」っていうのはないですけど、誰かが持ってくれてるんじゃないかな。
文田●僕らの芸人としてのライン的に、SNSで見かけた「うちの地元の本屋に置いてあった」っていうコメントの、その“置いてあった”だけでうれしいラインなので、置いてあったことだけでうれしい本になってます。
根建●まず、この本自体を見つけるっていう作業が(笑)。
文田●僕の地元の本屋さんには置いてなかったんで。
根建●見つけたらラッキーって感じです。
文田●(競技の)囲碁・将棋のコーナーに置いてあるパターンがあって、本屋の人が本を読まずに置いたのか、藤井聡太さんとかの囲碁・将棋の棚に置かれていました。谷川浩司さんの「光速の寄せ」コーナーに置いてあったりして。
――シューターからの反応は?
文田●番組で「感想を寄せないでくれ。面白いメールだけ送れ」って言ってしまったので、「この本面白かったです」という感想が届かなかったですが、Amazonのレビューをみんな大喜利のコーナーだと思っちゃってて、めちゃくちゃ荒れてます。
根建●Amazonのレビューに大喜利してくれみたいなことを言ったら、本当に大喜利している方がたくさんいて(笑)。
文田●めちゃくちゃふざけた本みたいになっちゃいました。
根建●エロ本のレビューみたいなものもあって、恐ろしいですよ(笑)。投げかけたら何でもやってくれるので。でも、シューターたちも喜んでいただいているんじゃないかなっていう実感はあります。
――番組を始めた頃と今では変わった部分はありますか?
文田●最初からコンセプトもずっと変わらず、3年間同じテンションでやれましたし、それを心掛けています。良くも悪くも変わらないというか、第1回目を聴いても最新回を聴いても、「同じような内容だよね」というのを褒め言葉に心掛けています。
根建●(番組を)始めたころは劇場にしか出たことがなくて、「THE SECOND 〜漫才トーナメント〜」をきっかけにテレビに出させていただくようになりましたが、“言っちゃいけないこと”は変わらず言うようにしています。“言っちゃいけないこと”を言わなくなったら、このラジオは終わりなのかなって思っているので。
文田●この先仕事が増えていって、最終的に足引っ張るのはこの番組かなって。
根建●1回目の放送から聴かれたら、多分どこかしら問題点は出てくると思うんですけど、まあそういうのを気にせずに。
文田●多分、国と仕事とかしたらだめなんですかね。絶対この番組が足引っ張る。
根建●2人で今もお互い「やっぱ文田も全然変わってないな」って感じますし、僕も“言っちゃいけないこと”を言うしかないか、みたいな感じです。
――「やや弱いメールを添削する」という番組のコーナーにちなんで、お互いの「やや弱いな」と思う部分は?
文田●逆に“やや強い部分”ですが、この番組では、放送で“言っちゃいけないこと”も言うんですけど、テレビとかでも全然言ってくる。僕がエピソードトークしてウケたなと思ったら、(根建が)放送禁止用語で蓋をしてきて、それが3連チャンぐらい続いてびっくりしちゃって(笑)。全部放送禁止用語で潰してくるところは強すぎますね。
根建●こちらも“やや強い部分”ですが、文田の食欲ですね。目の前に食べ物があるとずっと食べ続けるんです。生放送でやらせてもらっているラジオでも、自分のセリフが次来るって分かってるのに食べ始めてます。
文田●置いてあると食べちゃって…。
根建●よく食べ物を食べながら「さあ! 続いての△!※〇#¥は~」って、食べながら喋ったり(笑)。
文田●昭和世代の4人兄弟で、目の前にある時に食べないと、ほかの兄弟に食べられる環境だったので。
――今回の本の出版にあたって、“サコさん”(架空の元番組パーソナリティ)に連絡しましたか?
文田●連絡は全くしてないです。サコさんが知っているのか知らないのかも分からなくて…。
根建●冷静に考えたら1回もコンタクトを取ったことがないです。本当にアングラでやってたんですけど、記者会見開かせてもらっていいんでしょうか…。
文田●番組の中でも最初はサコさんのことを漢字で「佐古」って書いてたんですけど、なるべく本人に届かないような形で、カタカナにしています。
根建●そう考えると、着々と終わりの始まりが近づいてきているような…密かにやってたんですけど、ここまで大規模な会見を開いたら、終わりそうな気がして(笑)。
文田●サコさんに「もうムカつくから終わらせてくれ」って言われたら、特に言い訳することなく終わろうと思います。
根建●届かないことを祈っているんですけど、勝手にお名前使わせていただいて申し訳ありません。
――この本を一言で言うとどんな本でしょうか。
根建●「絆」ですね。
文田●僕は「やって良かったな」です。最初から「本作ります」とこのお話をもらったので、「本作りましょうか」って言われたら、「いや…」って断ってたと思います。「本作ります」まで進めてもらって、やってよかったなってすごく思います。
――昨年は、本の発売や「THE SECOND」への出場など、活躍が著しい1年でした。
文田●今までで1番良い1年で、今年も去年以上というか2023年みたいな感じでずっとこのままでいいなって思いました。
根建●珍しいな。それ以上とかじゃないんだ。
文田●現状維持というか。全然充分な1年でした。
根建●僕も今突っ込んだんですけど、結構その気持ちで(笑)。いい思いさせていただいて、それこそ記者会見をしたこともないですし、これだけの方に集まっていただく機会もないので。行ったことがないようなところも行きましたし、いい1年だったと思います。
――ファンへのメッセージをお願いします。
根建●シューターの皆さんに支えられ3年間やらせていただきました。今後も続けていきたいですが、この番組の性質上いつ終わるか分かりませんので、逐一チェックしていただいて、終わるまでお付き合いよろしくお願いします。
文田●シューターの皆さんのメールが面白いかどうかで番組のクオリティが決まりますので、どんどん面白いメールを待ってます。どこも添削することなく削除することなく全部読みますので、思いの丈をぶつけてください!
根建●俺らのトークは?
文田●トークは足を引っ張ります。あまりよくない話ばっかりしているので、そこは直します。
終始笑い声が絶えない会場を作った囲碁将棋。そんな彼らのラジオ番組「囲碁将棋の情熱スリーポイント」(毎週火曜日20時更新)を、本書とともにお楽しみいただきたい。
【商品情報】
「囲碁将棋の情熱スリーポイント」公式本 THREE
●発売日:2023年12月8日(金)<好評発売中>
●定 価:2,420円
●発 行:東京ニュース通信社
全国の書店、ネット書店(honto<https://honto.jp/netstore/pd-book_32934776.html>ほか)にてご購入いただけます。
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