左から、内閣府沖縄総合事務局 鶴見氏、沖縄県 産業政策課 兼島氏、issin 取締役 寺田、読谷村 健康推進課 宜保氏、読谷村 健康推進課 与那嶺氏
コロナ禍を経て、生活習慣の見直しと健康ニーズの高まりが見られる昨今、自治体における健康推進では、最新の科学理論や先端技術を取り入れた施策の実現に期待が集まっています。
issinは、独自に開発した”無理なくライフスタイルに定着できる行動変容デザイン”を元に、第一弾のプロダクト「スマートバスマット」を2022年11月に発売しました。発売以来、利用者は30,000人を超え、多くのユーザーから「初めて体重管理を続けることができた」「生活の一部としてバスマットに乗るだけで、自然に食事習慣が変わった」といった喜びの声が寄せられています。
あらゆるユーザーの体重管理ニーズに寄り添う中で、利用データ分析やユーザーから届く意見や感想から、「スマートバスマット」が体重管理だけではなく、生活習慣や健康意識までも大きく変えていることが明らかになりました。これを受け、より一層の健康的な行動の促進や習慣化を促すための機能開発や行動変容デザインの研究を強化し、ノウハウや知見を蓄積してきました。
issinではこれまでの知見を活かし、行動変容デザインに最新の研究成果を掛け合わせた生活習慣改善の新サービス「Smart Daily(スマートデイリー)」の開発・提供に至りました。本サービスは、管理栄養士・保健師・薬剤師・健康運動指導士・理学療法士等の専門家チームがAIと協働し、最先端の行動変容モデルに基づき、個々のライフスタイルに寄り添い最適な健康アクションを提案、生活習慣の定着までサポートし、フォローアップし続ける日本唯一の生活習慣改善プログラムです。
この度、実証実験として沖縄県読谷村で特定保健指導(*1)対象者を含む在住・在勤者に対して「Smart Daily」を提供した結果、高い成果を挙げることに成功し、この成果を受け、内閣府沖縄総合事務局と沖縄県が設置する「沖縄実証実験支援プラットフォーム」の支援により那覇市との実証実験の実施に至りました。
issinは、引き続き当プラットフォームを活用した県内自治体への提供、さらには全国の法人(地方自治体・企業・医療機関等)向けに本サービスの提供を拡大します。
(*1)特定保健指導:メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目し、40歳から74歳までの方を対象に行う「特定健康診査」の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して行う、生活習慣を見直すサポート。
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実証実験の概要および成果
この度、実証実験を行った沖縄県那覇市と読谷村では、在住・在勤者のメタボ該当者や予備群の割合が高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防が重要課題として挙げられています。
issinはこの課題に対して、那覇市・読谷村と連携協定を締結し実証実験を行いました。この実証実験は、約3か月かけて特定保健指導対象者やメタボ・メタボ予備軍の方の減量および生活習慣の改善を図るものです。
・対象:BMI25以上の在住・在勤者
・参加者:20代〜60代の男女 合計 81名(読谷村 26名、那覇市 55名)
・プログラムの流れ
1.約70問のWebアンケートから、ライフスタイルと傾向を分析します。
2.1〜2週に1回の頻度で専属コーチとオンライン面談を実施し、ライフスタイルの深堀りと健康アクションのチューニングを行います。
3.専属コーチとAIが健康アクションを提案し、LINEで健康アクションの実行時間がリマインドされ、ボタンのタップにより記録します。
4.スマートバスマットで計測した体重は自動的にコーチに共有され、LINEで体重変化も通知されます。
5.LINEで減量や健康に関する相談を24時間受付。同時に、専属コーチから目標や健康アクションに紐づく情報がLINEで届きます。
読谷村における実証実験概要
第1期
期間:2023年5月〜8月
対象人数:10名
平均年齢:51歳
開始時の平均BMI:29.5
第2期
期間:2023年6月〜9月
対象人数:16名
平均年齢:55歳
開始時の平均BMI:27.9
成果概要
平均体重変化:-3.3kg
最大減量数:-11.8kg
減量成功率:96%
意識向上率:96%
満足度率:96%
那覇市における実証実験概要
期間:2023年9月〜11月
対象人数:55名
平均年齢:42歳
開始時の平均BMI:28.7
成果概要
平均体重変化:-3.2kg
最大減量数:-14.7kg
減量成功率:94%
意識向上率:100%
満足度率:NPS 51(*2)
*2 NPS:ネットプロモータースコア。顧客ロイヤルティを把握するために「企業やブランドに対してどれくらいの愛着や信頼があるか」を数値化する指標。
沖縄県読谷村 健康福祉部 健康推進課 宜保様コメント
沖縄県下、各自治体が健康寿命の延伸等の課題に対し、定期健診の受診率向上や特定保健指導の実施等に取り組んでおり、民間の優れたサービスを希望する住民へ提供することも行政の1つの役割だと考えます。
住民の健康課題の解決に向けて新しい手段を検討していたところ、issinさんの「Smart Daily」に出会いました。これを導入することで住民の行動変容が起こり、健康に繋がるならという思いで、読谷村を実証実験のフィールドに使っていただきたいと考え、実施に至りました、
実際に、これだけの成果が出たことに対して非常にありがたく感じると同時に、沖縄県・内閣府沖縄総合事務局が設置するプラットフォームを活用して横展開を進めていただきたいと考えます。
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Smart Daily 概要
「Smart Daily」は、管理栄養士・保健師・薬剤師・健康運動指導士・理学療法士等の専門家チームがAIと協働し、最先端の行動変容モデルに基づき、個々のライフスタイルに寄り添い最適な健康アクションを提案、生活習慣の定着までサポートし、フォローアップし続ける日本唯一の生活習慣改善プログラムです。
当サービスは、2023年9月より法人(地方自治体・企業・医療機関等)向けに提供を開始しています。期間や対象人数、目標設定といったプログラムの実施詳細は各団体でカスタマイズすることができます。また、年内には個人向けサービスとしても提供開始する予定です。
サービスページ:https://issin.cc/pages/smart-daily
■プログラムの流れ
1.約70問のWebアンケートから、ライフスタイルと傾向を分析します。
2.1〜2週に1回の頻度で専属コーチとオンライン面談を実施し、ライフスタイルの深堀りと健康アクションのチューニングを行います。
3.専属コーチとAIが健康アクションを提案し、LINEで健康アクションの実行時間がリマインドされ、ボタンのタップにより記録します。
4.スマートバスマットで計測した体重は自動的にコーチに共有され、LINEで体重変化も通知されます。
5.LINEで減量や健康に関する相談を24時間受付。同時に、専属コーチから目標や健康アクションに紐づく情報がLINEで届きます。
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「沖縄実証実験支援プラットフォーム」について
内閣府沖縄総合事務局と沖縄県は「沖縄実証実験支援プラットフォーム」を設置し、事業者が沖縄県内で実施する実証実験プロジェクトを総合的に支援しています。事業者が先端技術等を活用した実証実験を行いやすい環境を整えサポートすることで、沖縄からイノベーションが生まれ、優れたテクノロジーや企業の集積、地域課題の解決を図ることを目指しています。
参考:沖縄県HP https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kigyoritchi/news/testbed-island-okinawa.html
沖縄県 産業政策課 産業振興企画班 兼島様コメント
当プラットフォームは、2023年10月に窓口を立ち上げ、まずは事業者や自治体の双方のニーズを確認しながら体制を構築しています。今回、1つ目の事例としてissinさんが成果を挙げていただいたことを受け、このような発表の場を設けさせていただきました。
令和6年度からより多くの実証実験が実現できるよう、サポート体制を強化してまいります。
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「スマートバスマット」概要
「スマートバスマット」は、お風呂上がりに乗るだけで体重測定など自動で健康管理ができるヘルスケア製品です。2022年4月に応援購入サービス「Makuake」で発表し、先行予約販売台数が3000台を突破しました。2022年11月に正式販売を開始し、最新のユーザー数は30,000人を突破しています。
2024年1月現在、目的やライフステージに合わせた6つの体重管理モードや、家族間のプライバシーにも配慮した共有機能が実装されています。また、「AI体重未来予測」機能により、ユーザーのデータをAIが解析し、未来の体重変化の傾向を先読みし予測。この機能によって、ダイエットのモチベーション向上や、ダイエット後のリバウンド防止、高齢者のフレイル予防に繋がります。
・製品名:スマートバスマット
・販売価格:16,980円(税、送料込)
・購入方法:https://issin.cc/pages/smart-bath-mat
・カラー(ソフト珪藻土マット部分):グレー、ダークグレー、グリーン・サイズ:600 x 390 x 20mm
・商品機能:Wi-Fi・Bluetooth機能、専用アプリ(iOS / Android)、充電式(電源ケーブル・電源アダプター付属)
会社概要
会社名:issin株式会社(読み:イッシン)
代表者:代表取締役 程 涛
設立:2021年4月5日
所在地:東京都文京区本郷七丁目3番1号 東京大学アントレプレナープラザ 705
資本金(資本準備金含む):534,971,000円
事業内容:日常生活に溶け込んだヘルスケア機器・サービスの開発・提供
お風呂上がりに乗るだけで、無意識に体重管理ができる「スマートバスマット」
たった5分で爽快な1日が始められる、心拍数連動エクササイズ「Smart min」
専門家とAIが最適な健康アクションを提案する生活習慣改善プログラム「Smart Daily」
issin代表 程 涛(テイ トウ)プロフィール
1982年、中国・河南省生まれ。東京工業大学卒。シリアルアントレプレナー(連続起業家)。2008年、東京大学情報理工系研究科創造情報学専攻の修士在学中に、研究成果のpopInインタフェースを元に、東大のベンチャー向け投資ファンド「東京大学エッジキャピタル(UTEC)」の支援を受けて、東大発ベンチャー popInを創業。
2015年に中国検索大手のBaiduと経営統合、2017年に世界初の照明一体型3in1プロジェクター popIn Aladdinを開発し、2021年12月、シリーズ累計販売台数25万台を突破し異例のヒット商品となる。同年12月にNintendo Switch™ソフト「スイカゲーム」を発売、現在500万DLを超える大ヒットゲームとなる。
2021年4月、issin株式会社を創業。2022年8月、popIn株式会社代表を退任。2022年4月、日常生活に溶け込んだ体重計「スマートバスマット」をリリースし、現在までユーザー数3万人を超える。2023年12月、運動習慣サービス「Smart 5min」を発表、2024年1月には「オンラインエクササイズ同時接続数」のギネス世界記録™︎に認定される。
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