『オッペンハイマー』のすべての謎が今、解き放たれる。
ノーランが脚本、監督を担当し、IMAXカメラで撮影された『オッペンハイマー』は、世界の運命を握ると同時に、世界を破滅する危機に直面するという矛盾を抱えた一人の男の知られざる人生を、実話を元に描いたドラマだ。プロデューサーはエマ・トーマス、チャールズ・ローベン、そしてクリストファー・ノーラン。
オッペンハイマー役はキリアン・マーフィーが、妻のキティ役はエミリー・ブラントが務め、オスカー俳優のマット・デイモンはレズリー・グローヴス将軍を、ロバート・ダウニー・Jr.はルイス・ストローズを演じる。
本書では、『オッペンハイマー』の脚本段階から資料集め、美術セット建設、撮影、完成までの道のりをマーフィー、ブラント、ダウニー・Jr.などの主要キャスト、監督、スタッフの膨大なインタビューと図版を交えて紹介する。
オッペンハイマーのトレードマークであるハットなど衣装をはじめ、愛用のタバコも年代に合わせてパッケージまで完全再現。帽子をかぶる角度はノーラン自ら細かく調整を行った。宿敵ルイス・ストローズを演じたロバート・ダウニー・Jr.は、髪の薄いストローズに合わせ前髪の生え際を剃って役作りをした。ノーランを驚嘆させたラミ・マレックのアドリブ、トム・コンティは誰もが振り返るほど再現性でアインシュタインに臨んだ。
各キャストを実在の人物に仕上げるノーランの精密すぎる人物設計(たとえばオッペンハイマーのヘアスタイルに合わせるため、ノーランは5時間をかけてキリアン・マーフィーのヘアカットを監修したなど)、原子の周りを電子が移動する映像をプラクティカルエフェクツで実現する裏話、撮影の二日前に「すべてをもっとクレイジーで浮世離れにした白」に塗り直された、製作費300万ドルのロスアラモスのTセクションセット、コンセプトアート、調査資料など見応えのある写真や資料も満載だ。さらに、ノーランがとらえた「オッピー」についての深い考察。本書を読めば、ノーランの新たな傑作がいかに誕生したかが明らかになるだろう。
■目次
まえがき クリストファー・ノーラン
著者覚え書き
序章 極秘のプロジェクト
第1章 紆余曲折
第2章 オッピーを探して
第3章 ドリームチーム結成
第4章 プリプロダクション
第5章 撮影開始
第6章 ポストプロダクション
エピローグ
■公開情報
映画『オッペンハイマー』
3月29日(金)、全国ロードショー
© Universal Pictures. All Rights Reserved.
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
公式サイト:https://www.oppenheimermovie.jp/
【商品概要】
書名:オッペンハイマー クリストファー・ノーランの映画制作現場
発売日:2024年5月25日
定価:6,000円(税別)
仕様:B4横変型判 272ページ
ISBN:978-4-86246-592-4
アマゾン:https://www.amazon.co.jp/dp/4862465927
出版元:株式会社ボーンデジタル
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