Polène(ポレーヌ)
「Hors-Champ」、3人の職人たちのポートレート
映像で綴る旅日記のように、思いがけない側面から職人たちの姿を捉えて映し出す「Hors-Champ」。職人の手に視線を向けながら言葉に耳を傾け、その足跡をたどるためにアトリエの外へと場所を移すポレーヌが描いた職人たちのポートレート――それは、そこに住む人々が持つサヴォアフェールと創造性とが原動力となって動く町、ウブリケの姿をも浮かびあがらせてくれます。
父に裁断職人を、母に裁縫職人を持つソニア。そんな彼女がアトリエに入ったのは16才のときのことでした。現在彼女はおよそ30人もの職人を抱える製作アトリエを率いており、製作、縫製、エッジの仕上げなどの作業の割り振りをする役目を担っています。
ソニアが母から受け継いだのは、知識と正確な所作。また、何事にも耐えうる粘り強さです。一族の女性たちの芯が強く揺るがぬ態度は、彼女の生き方のインスピレーションとなっています。執筆活動にも熱心に取り組む彼女は、これまでに二作の小説を執筆しており、うち一作は祖母へ捧げられたものです。文学という世界への扉も持つソニアですが、その歩みはまっすぐでぶれません。そんな彼女が夢見るのは、5年後、自分自身のアトリエを持ち、指揮をとる自らの姿です。
革の裁断職人であるホセ・マリアは、16才の時からその技を磨き、極めてきました。仕事の質の高さ、そして革の最も美しい部分に型紙を正確に配置すること。それがバッグの完璧な仕上がりを左右します。仕事に情熱を傾け、友人でもある仲間の職人たちとも強い絆で結ばれる彼は、ウブリケの町はずれにある自分の農場へと私たちを案内してくれました。この場所では、自然と動物たちが心に安らぎを与えてくれるのだそうです。
ウブリケで5世代にわたって続く家に生まれ、それに誇りを抱くアンヘル。父が、そして祖父がそうしたように、彼も、自身の名、そして仕事とサッカーを通じて深く身に付けた価値観を息子に受け継がせることを選びました。アンヘルの仕事は裁断を担当するアトリエの責任者。革の入荷、品質管理、そして裁断という、バッグ製作に携わる他のあらゆる職人やアトリエの作業の基礎を作る極めて重要な工程を管理しています。
「ウブリケでは、レザー製品の仕事が毎日のリズムを作っています。心臓の鼓動や時計が時を刻む音と同じように」── アンヘル・リオス 裁断担当アトリエ責任者
3つの章、3つの物語。ソニア・フェルナンデス・ペレス、ホセ・マリア・トーレス・フェルナンデス、アンヘル・リオスの3人が、職人としての手仕事だけではない、普段は見ることのない一面を見せてくれました。自由に紡がれる3人の物語は、プライベートな時間や、スペインの風景に根差した日常の瞬間を感じさせてくれるものです。そこに映るのは、「メインストーリーを彩るサイドストーリー」。そしてそれこそが、卓越した仕事が生まれる源でもあります。ソニア、ホセ・マリア、アンヘルの、仕事とウブリケをこよなく愛し、情熱に燃えるその人柄は、家族の絆、そして、自然とのつながり、文学に見出す力、チームスポーツの宿す価値といった、世代から世代へと受け継がれた大切な宝物によって育まれてきたものです。
動画
https://www.dropbox.com/scl/fo/mnu5kj2rw70zpz7wlv5ia/h?rlkey=b7qeenl4udphdv3ilawuqbimz&dl=0
■「Polène(ポレーヌ)」について
2016年に三兄妹によってフランスで立ち上げられたメゾン「ポレーヌ」。卓越した職人のサヴォア・フェール(匠の技) によって表現される、独創的なフォルムが特徴的なレザーグッズとジュエリーコレクションを展開。それぞれのアイテムのデザインからは、ミニマリズムとクリエイティビティの融合が感じられる。スペインの皮革産業で有名な街、ウブリケの職人が手作業でバッグを一つずつ製作。
日本公式オンラインストア: https://jp.polene-paris.com/
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