2024年2月6日(火)に発刊された三越アンソロジー小説 『時ひらく』文庫本の重版が決定いたしました。
この本は、三越創業350周年を記念し、文藝春秋が出版する小説雑誌 『オール讀物』に掲載された柚木麻子さん、恩田陸さん、阿川佐和子さん、辻村深月さん、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんの6人の人気作家による三越を題材にしたオリジナル短編小説をまとめたものです。2023年5月号から全6回にわたり連載され、三越アンソロジー小説 『時ひらく』文庫本として発刊されました。
阿川佐和子さんが来店、トークショー開催しました【終了しています】
発刊前日の2024年2月5日(月)には、『時ひらく』の発刊を記念して、作家の阿川佐和子さんと『オール讀物』編集長の石井一成さんによるトークショーを日本橋三越本店で開催いたしました。阿川さんご自身の百貨店での思い出や、本作品の執筆にあたり日本橋三越本店店内ツアーに参加されたエピソードなどをお話いただきました。
重要文化財と小説「時ひらく」
ルネッサンス様式の威容を誇る日本橋三越本店の現在の建物は、昭和10年(1935)、6年の歳月を費やし増築改修されたもので、完成当時は「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築でした。なかでも、採光天井の下にフランス産赤斑大理石とイタリア産卵黄色大理石を張りつめた中央ホールは花園のような美しさです。平成28年(2016年)7月、本館は国の重要文化財に指定されました。「ライオン像」「天女(まごころ)像」などは物語をさらに鮮やかにしてくれ、そしていつもの見慣れているものも違って見えてくるかもしれません。
『時ひらく』(文春文庫)について
著者:辻村深月、伊坂幸太郎、阿川佐和子、恩田陸、柚木麻子、東野圭吾
発売日:2024年2月6日(火)
出版社:文藝春秋
ページ数 : 256ページ
販売価格:770円(税込価格) 全国の書店、オンラインストアにて販売
■表紙とタイトル
表紙には、三越の包装紙「華ひらく」のデザインを採用。タイトル「時ひらく」は、「華ひらく」と同じ韻を踏み、「350年の時がひらき、未来へ続いていく」という想いが込められています。
三越を舞台に物語の名手たちが奏でる6つのデパートアンソロジー
350年の時を刻む老舗デパート『三越』。
楽しいときも、悲しいときもいつでも、むかえてくれる場所。
制服の採寸に訪れて感じたある予感。ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。命を宿した物たちが始めた会話。友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。亡くなった男が最後に買った土産。歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語。(文藝春秋BOOKSサイトより)
【目次】
「思い出エレベーター」 辻村深月
階下を見下ろしている泣きそうな顔の子どもがもし、いたら。
「Have a nice day!」 伊坂幸太郎
三越のライオン、知ってる? あれに跨ると夢が叶うんだって。
「雨あがりに」 阿川佐和子
三越でしか買い物をしないなんて、どこかのお嬢様のすることだ。
「アニバーサリー」 恩田陸
ざわざわするというか、ウキウキするというか。
「七階から愛をこめて」 柚木麻子
私の本当の願いはね。これから先の未来を見ることなの。
「重命(かさな)る」 東野圭吾
草薙は思わず声をあげて笑った。「いいねえ、湯川教授の人生相談か」
三越創業350周年
三越伊勢丹グループの百貨店「三越」は、2023年に創業350周年を迎えました。
三越は、1673年 呉服店「越後屋」として創業し、1904年に日本で初めて「デパートメントストア宣言」を発し、百貨店として、その歴史を積み重ねて来ました。三越創業350周年を記念し、2023年4月1日(土)から2024年3月31日(日)までの12か月間、全国の三越各店と海外の一部店舗、三越伊勢丹オンラインストアで“伝統を超える革新性”をテーマに、これまでのご愛顧への感謝を込めて、「これからの三越への期待を感じていただく特別な価値」をお届けするさまざまな営業施策に取り組んでおります。
三越創業350周年スペシャルサイト
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/common/event_calendar/350th/teaser.html
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