Mother dog /W45.5xH27.3xD3.0(cm)/ oil acrylic canvas /2024
【URL】タイラクルカhttps://rucatairaku.studio.site/
テーマFreedomから生まれたDogシリーズ ~「自由」「幸福」「愛」についての思索~
タイラクルカは、Freedom(生まれながらに持っている自由)に対する自身と他との認識のズレから発した「問い」を作品に表現しています。「問い」は身近な犬に向けられ、作品には主に「犬」がモチーフとして描かれます。作家は人間が「思い込み」で認識している犬に対する不自由さや不憫さへの疑義から、犬を「限りある自由を生きる生き物」と結論付けます。そして、自由、家族愛、母と子、恋人の愛などをテーマに思索を重ねてきました。
■作品の特長
かすりのかかった伸びやかな筆致のストロークが、画面に動的な流れを生み出しています。重要なモチーフである犬は、大胆な構図で配置され、圧倒的な存在感と生命力を放っています。哲学的なテーマを扱いながらもユーモアさえ感じさせる生き生きとしたエネルギーに満ちています。
古美術にインスパイアされた作品を出展
■ギャラリーの古美術コレクションとタイラクルカ作品を並置展示
Quadrivium Ostiumは店名でもある「十字路の入口」をテーマに、過去を象徴する古美術コレクションと今を表す現代アーティストの作品とのコラボ企画展覧会を開催しています。古美術は、現代アーティストに新たな刺激を与え、彼らにとっては過去から現在、未来への挑戦となります。今回のタイラクルカ展でも、ギャラリーの古美術コレクションにインスパイアされた新作が出展されます。
左:木彫獅子狛犬(室町時代)中央:海獣葡萄鏡(唐時代)右:色絵鴨小香炉(江戸時代)
タイトル「レてん」は漢文の記号から採用
■展覧会タイトル「レてん」について
今回のタイトルの「レてん」は、漢詩の記号から採用されており、作家のアイデアからつけられました。古美術の歴史的な物語を辿り、過去に遡りつつ今を眺める風景からどのような存在が立ち上がってくるのかを是非、ご高覧ください。
■展覧会によせて作家からのコメント
レ点。漢文を読む際に用いられるこの記号は、すぐ下の文字を先に読んでから上の文字をよむことを指示する記号である。
この展覧会の作品群は、同じ空間に飾られる骨董品の歴史的共鳴を受けて作られている。
ぜひその物が持つ過去を知り、今ある作品を鑑賞して欲しい。 タイラクルカ
左:狛犬 /W24.2xH33.3xD3.0(cm)/ oil acrylic canvas /2024
右:獅子 /W24.2xH33.3xD3.0(cm)/ oil acrylic canvas /2024
ステートメント
犬という生き物は自由なのだろうか。
ある昼下がり、散歩をしていた犬を見て考えた。もちろん犬はリードをつけている。
しっぽを振り、自由気ままに歩いては、時々リードに引っ張られている。身近な存在すぎて、今まで気づいていなかったが、「犬」という生き物は実に面白い。人にとって彼らは相棒であり、友である。この国の場合「犬」という生き物の多くは、人に飼われ、交配し、血統書を付けられる。リードの話でもそうだが、私はこの循環や環境が「不自由」だと感じた。しかし犬からは「人間への憎しみ」だとか「支配からの脱却」などといったドラマチックなものは一切感じない。ただしっぽを振って時々主の顔を見ながら歩く犬が、私の前を通り過ぎただけだった。
そこで私は「不自由」という感情を犬に押し付けていたことに気づいた。時々動物番組でやっている「自称動物の気持ちがわかる超能力者」あれと同じだ。「こうなったらいいな」とか「こうに違いない」という、言葉で意思疎通を図れない生き物に対して、イメージを一方的に当てはめていた。
こういった事象はしばしば人間同士のコミュニケーションでも存在する。幼少期、我が家に訪れた保健所のおばさんが放った「可哀想」という言葉と、私たちが連れていかれないように彼女らを必死に追い返していた父の姿を思い出す。
犬という生き物が自由なのかどうか。私が現在下した結論では「限りある自由を生きる生き物」であるということだ。
タイラクルカ プロフィール
2000年 東京出身。2022年の個展「してん」を機に作家活動を開始。
[個展]
2022年 個展「してん」 (東京)
2023年 個展「きてん」 (ACTギャラリー、東京)
[グループ展]
2022年「長亭GALLERY」 (長亭GALLERY、東京)
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.22」 (WHAT CAFE、東京)
「GEISAI#21」 (ビッグサイト、東京)
2023年「an titled 」 (北京)
「WHAT CAFE SPECIAL MARKET2023」(WHAT CAFE、東京)
「muni Art Award 2023展」 (秋華堂、東京)
「Independent Tokyo」 (ポートシティ竹芝、東京)
「IAG awards2023」 (東京)
「長亭GALLERY受賞者展」 (長亭GALLERY、東京)
「上野の森美術館大賞展」 (上野の森美術館、東京)
「GEISAI#22&classic」 (ビッグサイト、東京)
「天王洲キャナルフェス」 (WHAT CAFE、東京)
「ACTアート大賞展」 (The Artcomplex Center of Tokyo、東京)
[アートフェア]
2023年ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(福岡マリンメッセ、福岡)
[受賞歴]
2022年 長亭GALLERY OJUN賞受賞
2023年 muni Art Award 準グランプリ
lndependent Tokyo タグボート特別賞、 特別審査員 陳彬賞
IAG awards 2023 奨励賞、八犬堂賞
ACTアート大賞最優秀賞受賞
上野の森美術館大賞入選
■展覧会概要
名称 : タイラクルカ 個展 「レてん」
展示内容: 油彩画約30点を展示。展示作品は販売いたします。
開催期間: 2024年3月14日(木)~3月26日(火)
営業時間: 11:00~17:00(最終日3月26日は13:00~18:00)
休み : 3月21日(木)
予約 : 不要
入館料 : 無料
会場 : Quadrivium Ostium (クアドリヴィウム・オスティウム)
住所 : 〒248-0003神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32
アクセス: 鎌倉駅(JR横須賀線、江の島電鉄)東口4番バス乗り場より京浜急行バス(鎌倉霊園正門前太刀洗 行/金沢八景駅行/ハイランド循環)に乗車、「泉水橋」バス停下車 徒歩5分
URL : https://quadriviumostium.com
ギャラリーQuadrivium Ostiumについて
Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)は鎌倉市にある古美術&アートギャラリーです。店名はラテン語で「十字路の入口」を意味し、「様々な時代や場所で作られた芸術品が、縁があり此処に集まり次に受け継がれていく」との思いが込められています。「美術館やギャラリーのような空間に住まう」をテーマに設計された自邸の1階スペースを使い、ヨーロッパのアンティーク家具や民藝家具を設えた空間に古美術やアート作品を常時30点ほど展示販売しています。建築デザインは国内外のAWARDで受賞しています※。また、常設展示のほかに、企画展覧会や様々なイベントを開催しています。
※2023年神奈川県建築コンクール優秀賞、2023年イタリアA‘DESIGNAWARD受賞
■店舗概要
店名 : Quadrivium Ostium (クアドリヴィウム・オスティウム)
所在地 : 〒248-0003神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32
営業時間 : 11:00~17:00
事前予約制: ホームページから予約してください
定休日 : 水曜日、ほか不定休
代表者 : 黒田 幸代
開設日 : 2021年10月9日
事業内容 : 古美術品販売、アート作品販売
TEL :080-5430-6641
古物商許可:神奈川県公安委員会許可 第452640003484号
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