・イベントレポート
イベントは二部構成で展開され、アーティストとバレエの両方からなる豊かなプログラムが提供されました。アーティストでは日本のトップ歌手である澤田知可子、中西圭三、KOKIA、ウクライナ人演奏家であるナターシャ・グジーが参加しました。(出演者敬称略)
自身もウクライナ人として、ウクライナの人道支援プロジェクトを複数展開する音楽家ナターシャ・グジーは、ウクライナの民族楽器であるバンドゥーラを使った演奏を披露。「いつも何度でも(『千と千尋の神隠し』主題歌)」や、“ウクライナへの応援歌”と語るオリジナル曲「希望の大地」も披露。両国の架け橋となるような演奏に拍手が贈られました。
最後に登場した澤田知可子さんは、ウクライナへの思いを込めた楽曲「ひまわり」を含む3曲を歌いあげました。また、イベントではスペシャルコラボとして澤田知可子さんや中西圭三さん、ナターシャ・グジーさん、KOKIAさんなど、出演者全員で「上を向いて歩こう」を歌う場面も。ここでしか見られない特別なハーモニーに観客は耳を傾けました。
バレエにおいては4つの演目が展開されました。特にメインコンテンツでは、世界的なバレエダンサーであり、10年以上定期的に来日しているギーポール・ルオルト・ドゥ・サンジェルマン氏による世界初演作が披露されるというサプライズも。無機質な曲に、ダンサーたちが「人の心の叫び」を身体で表現して命を吹き込む独自の圧倒的な世界観が表現されました。
当日の会場では、チャリティーグッズの販売や、ウクライナから日本に避難されているアーティスト、セイント・パブロさんの絵画の展示なども行われ、会場ではウクライナへの思いやりと支援の気持ちで満ちあふれていました。
・参加者の声
コンサートには日本人だけでなく、ウクライナからの避難民55人を含む600人超が参加致しました。実際に故郷を追われた人々から、コンサートを通じた交流に関する様々な声が集まりました。
-ウクライナの方
とても故郷が懐かしくなりました。バレエも初めてみたのでとても楽しかったです。
-日本人
すごく楽しかったです。
日本とウクライナの距離がこの機会にもっと近くなれば良いなと思いました。
コンサート動画のダイジェスト版はこちらよりダウンロードください。
https://jector.jp/dl/deZtPNVz23vwATv4fzhsAZPw?lang=ja
・NPO法人みちしるべ代表 八木優良より感謝のご挨拶
ウクライナ侵攻から24日にちょうど2年が経って直ぐにこのコンサートは開催されましたが、早くも遠くアジアの日本の地では、語られなくなっている現実があります。
ウクライナ人アーティストであるナターシャさんは、演奏後に「ウクライナには長期にわたる支援が必要」と仰っていました。単に「かわいそう」「大変だ」というだけではなく、長期的にウクライナという国に興味を持ってもらうことが何より大切だと、私たちはウクライナの皆さんと交流して強く感じています。
ウクライナと日本の文化がつながっていくような場を作りたい、その思いでこのチャリティコンサートを開催し多くの方にご参加いただきました。改めて皆様のあたたかい心に感謝いたします。こちらの収益は全てウクライナの支援に寄付いたします。
ウクライナの子どもたちに希望の光を届けるため、今後も支援を続けてまいります。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
【NPO法人みちしるべについて】
団体名:NPO法人みちしるべ
住所:東京都中央区銀座七丁目13番20号 銀座THビル9階
HP:https://michishirube.tokyo/
私たちはNPO法人を設立する以前から、ウクライナからの避難民をはじめとした外国人の方々の、日本への入国手続きの代行や、生活支援を行って参りました。この活動を通じて、日本における避難民申請手続きの煩雑さや、彼らが実際に生活をする上での窮状を身をもって感じ、このような人たちを幅広く支援していきたいと考え、わたしたちはこのNPO法人を立ち上げました。
現在日本には、ウクライナからの避難民の方々が約2,000人(2023年11月時点)暮らしています。なかには、日本に避難したのは良いものの、言葉の壁や、身内がいない事による心身的なストレスなど、なんらかの心細さや不安を感じながら生活している方も少なくありません。
ウクライナに限らず、このような外国人の方々を幅広く支援していきたいと考えています。
私たち「みちしるべ」は日本で暮らす、すべての外国人の方々に、楽しく、豊かに暮らしてほしい。
そのために寄り添い、できる限りのサポートをおこなうNPO法人です。
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