思春期真っ只中の中高生が抱える悩み「進路選択」。約半年間、自分や社会と向き合ってきた10代が「個性を原点…

2024.03.07

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思春期真っ只中の中高生が抱える悩み「進路選択」

中高生の時期は、それまでと比べてみると、決断が迫られることが増え、悩みも一緒に増えてくる時期です。勉強、部活、家庭、友達、容姿など、大人になってみると大した悩みではなかったと思うようなことでも、彼ら彼女らにとっては重大な悩みです。

その中でも、誰もが必ず通り、非常に思い悩むものが「進路選択」です。どこの高校・大学に行くか、文理選択はどうするのか、といった悩みは表層的な部分に過ぎません。むしろ、本質的な課題は「自分は何者であるか」「自分はこの社会の中でどのように生きていきたいのか」という、自らの人生に対する問いです。

社会問題に対して豊かにディスカッションすることができる子でも、自分の話になると途端に話せなくなる子も少なくありません。学校で社会のことは学びますが、自分自身とじっくり向き合うことはあまりないし、思春期の彼らが親に悩みを打ち明けることは容易なことではありません。

私たちは、そんな中高生の悩みに寄り添いたいと思い、約半年間にわたって中高生と一対一で自分の将来について一緒に考えるプロジェクト（My Story Project）を実施しています。

3期目を迎える今年度は、北海道から鹿児島まで全国の中高生19名が参加し、2023年8月から始まりました。中高生たちは、メンターと一緒に自分の過去を振り返ったり、自分でイベントを企画したり、自分の関心分野で活躍する社会人の方にインタビューしたりしながら、自己探究・社会探究をしてきました。

その過程の中で、少しずつ見えてきた、自分も相手も嬉しい未来と自分のキャリアについて、中高生が語る場 My Story Project Fes. vol.3 を2024年3月23日(土)に開催します。

主なプログラム内容

(1) 中高生のプレゼンテーション

中高生が約6か月間、自分と向き合ってきた中で少しずつ見えてきた自分と相手の「個性」を活かすキャリアプランをシェアします。

(2) 支援者の声

中高生、メンター、保護者の方、文科省の方、社会人の方、それぞれの視点から感じていること、見えているMSPについて話していただきます。

(3) エンターテインメント

オリジナルの歌や映像などを用いて、一人ひとりの大切さや中高生の心境を表現していきます。

今回は新しく「交流の場」を導入

今回はさらに「交流の場」を新たに導入します。

例年、イベントには中高生・大学生・社会人の方まで幅広い世代の方にご参加いただいています。中高生が自分のことを応援してくれる大人と出会い、自らの話を受け止めてもらえることは、彼らにとって大きな成功体験になります。また、その中で様々なバックグラウンドを持つ方と交流することを通して、新たな視点や価値を見つけたり、その出会いから新たな可能性が生まれたりする場としてつくります。

日本の将来を担う中高生を社会全体で支え、新たな出会いとともに、新年度を迎えられるイベントになる時間になることを楽しみにしています。

昨年のイベントの様子