前著「小説・日本の長い一日」で、警察庁公安部の外事課長の元総理銃撃事件の物語を書いてから1年。
満を持して、もう一人の主人公、防衛省情報本部情報課長・井上聡の「ウクライナ侵攻」「元総理狙撃事件」「防衛3文書」をめぐる激動の1年を描いた1冊。
日本はこれから、どのように国防を維持していくのか? 日本を取り巻く中国、台湾などとの最前線での情報の攻防――そしてアメリカとの関係と駆け引き。 「守るべき」は、国家か組織か個人の信念か。日本を舞台としたさまざまな情報戦の真実、敵と味方ーー多くのテーマが、実際に起きている事件とシンクロする、著者ならではの表現で解き明かされていく。ドラマ「VIVANT」放送で話題の防衛省の内部の確執まで描き、元防衛省幹部に、“ここまで書くのか”と問われた話題作。
構成
1幕
第1章プロビデンスの目
第2章中国・国家安全部の「暗殺対象リスト」
第3章「ウクライナ侵攻」その時、防衛省は
第4章諜報は平時の戦争
第5章盗聴器
第6章ミスターX
2幕
第7章元総理狙撃事件
第8章「制服組」と「背広組」の確執
第9章スパイ疑惑
3幕
第10章米国代表団の来日
第11章「安全保障3文書」の攻防
第12章報復の彼方
著/本郷矢吹
●著者プロフィール
1967年東京生まれ。某県警に拝命後、警察本部で外事課に籍を置き、韓国語の能力を活かして朝鮮半島を中心とした周辺国の情報を担当。その間、国内外の情報機関の担当者と交流を持ち、国際情勢に幅広く精通する。警察庁では危機管理を担当した経歴も有する。
仕様
四六版 320ページ
ソフトカバー
定価 1760円(税込み)
発売日:2024年3月26日
発行:(株)ARTNEXT
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