この度、H&Mグループは2023年度年次&サステナビリティ・レポートを公開しました。H&Mグループでは、サステナビリティの取り組みがビジネスにとって不可欠な要素となっていることから、2021年度分より、H&M Hennes & Mauritz ABとしての年次レポートとサステナビリティ・レポートを統合しています。同レポートでは、H&Mグループの財務およびサステナビリティにおける目標に向けた2023年度の進捗の概要を統合して記しています。また、H&Mグループのサステナビリティに関する取り組みに特化した「2023年度サステナビリティ開示レポート」も同時に公開し、これらはすべてH&Mグループ公式ウェブサイト内、または以下リンクからご覧いただけます。
2023年度年次&サステナビリティ・レポート:
https://hmgroup.com/investors/annual-and-sustainability-report/
2023年度サステナビリティ開示レポート:
https://hmgroup.com/sustainability/sustainability-reporting/
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サステナビリティの取り組みにおける2023年度のハイライト
・ 2019年度を基準値として比較し、H&Mグループのサプライチェーンにおける温室効果ガス排出量(スコープ3)を22%削減しました。また、自社事業における温室効果ガス排出量(スコープ1&2)を24%削減し、2030年までにスコープ1、2、3における絶対排出量を56%削減するという目標に近づいています。
・ H&Mグループで使用するすべての素材の内、85%がリサイクルまたはサステナブルに調達された素材です。リサイクル素材の割合は25%となり、2030年までにこの割合を倍増させること、さらに使用する素材を100%リサイクルまたはサステナブルに調達するという目標に向けて前進を続けています。
・ 2016年度を基準値として比較し、H&Mグループ内の店舗における(営業時間中、1平方メートルあたり)電力原単位を29%削減しました。
・ 2018年度を基準として比較し、プラスチック製の包装・パッケージを55%削減しました。また、当グループでは2030年までにリサイクル素材またはサステナブルに調達された素材のみを包装・パッケージに使用するという目標に向けた取り組みを継続しており、2023年には79%を達成しました。
・ H&Mグループのサプライチェーンにおいて、750以上のサプライヤー工場を代表する20万人以上の労働者が意見回収のための調査に回答しました。この調査によって、H&Mグループとして明確な優先事項を見出すことができ、さらに、より効果的な苦情処理メカニズムへとつながるインパクトのあるロードマップの作成が可能となりました。
注釈:
スコープ1は、H&Mグループの自社事業から排出されるすべての直接的な温室効果ガスが対象。
スコープ2は、H&Mグループの自社事業で使用される購入電力、熱、蒸気の消費による間接的な排出が対象。
スコープ3は、原材料の調達、生地の生産、衣服の製造、外部委託の輸送関連活動、顧客の電力使用に関するものなど、その他の間接的な排出が対象。
サステナビリティに関する取り組みのさらなる詳細は、H&Mグループ公式ウェブサイトまたは以下リンクより、サステナビリティ開示レポート2023をご覧ください。
H&Mグループ サステナビリティ開示レポート2023
https://hmgroup.com/sustainability/sustainability-reporting/
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H&Mグループ サステナビリティ責任者、レイラ・エルトゥール (Leyla Ertur) によるコメント
「世界が社会的、環境的、経済的に大きな課題に直面するなか、ファッションとクオリティを最良の価格でサステナブルに提供する、という私たちのビジネス理念を実現し続け、そしてよりサステナブルな循環型ファッション産業への道を歩み続けることは、これまで以上に重要です。温室効果ガスや有害な物質の排出と資源の使用量を削減するための野心的で具体的な行動は、ファッション産業を頼りに生計を立てている何百万もの人々のための適切な移行に貢献することと密接に結びついていなければなりません。これらは、持続可能な成長の機会と、継続的に回復力のあるビジネスのための前提条件であると考えます。」
H&Mグループ サステナビリティ責任者、レイラ・エルトゥール (Leyla Ertur)
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