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イベント概要
3月28日~31日の4日間、「うみつづり」を可視化する「海の螺旋」のインスタレーション展示をreload ENTRANCE HALLにて行い、会場に訪れる人たちの海の思い出を集めました。30日には「うみつづり」から生まれた小説「波間のラジオ」初お披露目イベントのほか、海洋プラスチックを用いて作った照明作品の展示で参加してくれた、葉山在住のリサイクラーさいとうとおるさんを迎えたオープニングトークや輪島の塩の魅力と輪島の今を伝えるチャリティートークイベントをreloadと隣接するADRIFTで開催。また取材を重ねる中で見つけた海に関連する食品などの物販、海のレシピprojectレシピ開発担当の大黒谷寿恵さんによるフードメニューの提供なども行いました。
展示:2024年3月28日(木)〜31日(日)(下北沢・reload ENTRANCE HALL)
イベント:2024年3月30日(土)(下北沢・ADRIFT)
参加人数:「うみつづり」約400人、トークイベント約120人
会場構成:畝森泰行建築設計事務所
協力:イノウエインダストリィズ、株式会社フェローズ、株式会社天洋丸
アートディレクション:direction Q イラスト:ワタミユ 照明作品:さいとうとおる
企画運営:株式会社スティルウォーター
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朝9時から夜9時まで。訪れる人、一人ひとりに訊ねた「海の思い出」
海のレシピprojectは、「思い出は、一人ひとりのものがたり」「海の思い出を綴ることが、海を思う時間に繋がる」をコンセプトに、2023年より海の思い出を集めるプロジェクト「うみつづり」をスタートさせました。reload ENTRANCE HALLには3色の漁網で形作られたインスタレーション「海の螺旋(らせん)」を設置。ボランティアで参加してくれた大学生のみなさんと一緒に、訪れた一人ひとりに声をかけてカードをお渡しし、文章やイラストでそれぞれの海の思い出を綴ってもらいました。
思い出が書かれたカードは「海の螺旋」に括り付け、誰でも自由に読むことができます。朝は散歩で訪れる近隣の方たち、昼は国内外から訪れる観光客、夜は下北沢に遊びに来た方や会社帰りの人たちなど多くの人たちがひっきりなしに訪れました。ユニークなエピソードやかわいいイラストを見て笑顔になったり、友人や家族との思い出に共感したり、海外の方のメッセージを翻訳アプリで読んで想像してみたり。さまざまな人の海の思い出に、自身を重ね合わせて読む姿が印象的でした。子どもたちは漁網に関心を持ち、目をキラキラさせて「参加したい!」と楽しみながら思い出を書いてくれました。カードに思い出を記入して参加した人たちは、4日間で約400人(枚)となりました。
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「うみつづり」から生まれた小説「波間のラジオ」の初お披露目となる朗読&音楽会
「うみつづり」は思い出を集めるだけでなく、その思い出を元に、アーティストが新たな作品(小説や音楽、絵、料理など)を生み出すプロジェクト。今回はショートショート作家の田丸雅智さんが小説「波間のラジオ」を執筆し、青柳拓次さんの音楽にのせて女優の鶴田真由さんが朗読する音声コンテンツを制作しました。その初お披露目会となる朗読&音楽会が、3月30日にADRIFTで開催されました。
3層の漁網を張り巡らせた天井、深いブルーを基調とした照明。会場に並ぶ、ブイなどの海洋プラスチックで作ったさいとうとおるさんの照明作品。まるで海の中にいるかのような雰囲気のなか、まずは青柳さんが奏でる、穏やかな波のような、ゆったりと力強いギターの音色が会場を包み込みます。しばらくして鶴田さんが舞台に登場し、「波間のラジオ」の朗読がスタート。少女、お母さん、おじいさん、ラジオのパーソナリティなどの登場人物を声で演じ分けながら、観客を物語の世界へ導きました。
後半のトークセッションでは、田丸さんに物語の執筆を依頼した経緯を説明。田丸さんはその依頼を受けてどのように「波間のラジオ」のアイディアを膨らませたか、また「うみつづり」で印象に残った思い出のエピソードなどを話しました。続いて鶴田さん、青柳さんも参加し、それぞれの海の思い出などを語りました。「波間のラジオ」の音声コンテンツは「うみつづり」のウェブサイトでどなたでもお聴きいただけます。
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能登の塩や海藻を使ったフードメニューや、取材で出会ったおいしい食品を販売
30日のイベント会場では、海のレシピprojectがこれまでに取材で訪れた35の地域で出会った、海の食材を使い丁寧に作られた商品の販売やフードメニューの提供も行いました。フードメニューは、海のレシピprojectでレシピ開発を担当している石川県金沢市出身の大黒谷寿恵さんが考案。輪島の塩や石川の珍味ふぐの子を使ったおむすび、奥能登の海藻かじきを使ったお味噌汁、アイゴの干物を使ったカレースープなどを用意しました。またユニバーサルベイクスとコラボレーションし、シーベジタブルの海藻を使った特別メニュー「海藻のゼッポリーニ」も連日人気で完売。たまたま通りがかった近隣の方がご近所の方に声をかけてくださるなど、海好きの環が広がり、多くの人にお勧めの商品を紹介することができました。
写真:高村瑞穂
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参加者からの声
・海を思う視点が増えた気がします
・アットホームで壮大で、たくさんの素敵なメッセージをありがとう!
・海の思い出は子どもの頃の記憶が色濃く、「うみつづり」を見て他の方もそうなんだと思って不思議です。海を見に行きたくなりました!
・能登のお塩、2019年から食べています
・トークで頂いたおにぎりと海藻かじきのお味噌汁がおいしかったです!
・おいしく、楽しく、また参加したい!
・リサイクルの照明がとても素敵でした
・下北沢とは思えないほど、自然を感じる空間でした!
・もっと海を身近に感じました。
<団体概要>
海のレシピprojectとは
海にまつわる「ものがたり」と「食」を通して、海の情報をオリジナルコンテンツに編集し、伝えていくウェブマガジン「海のレシピproject」。作品や物語に登場する海の料理や場面から着想し、料理家と一緒にレシピをつくり、また各地の海にまつわる人々の声や知識を海の現状として伝えていくことで、海を想う人が増え、循環していくことを目指しています。
<SNS公式アカウント>
facebook https://www.facebook.com/uminorecipe
Instagram https://www.instagram.com/uminorecipe
X(Twitter) https://twitter.com/uminorecipe
運営団体:一般社団法人地球環境教育機構(企画・編集 株式会社スティルウォーター)
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
関連URL : https://uminorecipe.jp/