「服を街に侵入させる」マックス・ヴァドゥクル(Max Vadukul)によりパリで撮影された写真が、Y’sの強さと鮮やかな活動性をヴィジュアルイメージの上に確立させる。非凡につくられた、力強い日常(ストリート)のイメージ。
パリ ビル・アケム橋(Le Pont de Bir-Hakeim)で、写真家マックス・ヴァドゥクル氏により撮影されたY’s 2024春夏コレクション。その写真群が4月5日、東京に立ち現れました。
来日したヴァドゥクル氏を囲み、打ち解けた雰囲気で行われたカクテルレセプションには、Y’sと交流の深い、あるいはクリエイションに携わっていただいた様々なゲストが来場し、インスタレーションを祝しました。
The Guests──ヴァドゥクル氏を囲むゲスト
The documentary──
The Installation──展示構成
Y’sを捉えたヴァドゥクルの鮮明な白黒写真が、Y’s表参道の1階、地下へ繋がる吹き抜けの階段スペース、そして地下1階に拡がる。地下空間の中ほどに配される印象的な赤のグラフィックは、2024春夏の特別なイメージブックの1ページが抜粋された。旗艦店であり、表参道地区の中心に位置するY’s表参道は、ウィンドウがフレームになり街に対してもその空間を1枚絵のようにプレゼンテーションする。
The Collection──Y’s MAX VADUKULコレクション
写真作品のインスタレーションと共に、その写真を用いたY’s MAX VADUKULカプセルコレクションを発表。カプセルコレクションは、白黒をベースに時々赤が差し込まれ、ヴァドゥクルの世界観が採り入れられる。ドレスやシャツ、パンツ等で構成されたコレクションは、Y’sの服をヴァドゥクルが解釈し撮影した写真をY’sが改めて解釈しまた服をつくる、という創造の反芻を経て表現され、ヴァドゥクルとY’sの白黒の世界に漂う。
– Y’s表参道、公式オンラインブティック限定展開(https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/e/eys23max/)
ワイズとマックス・ヴァドゥクル
1999春夏コレクションから2001-2002秋冬コレクションまで、6シーズンに渡りY’sを撮影し、アイコニックなイメージを創り出したヴァドゥクル。Y’sのイメージ創作において重要なパートを担ったフォトグラファーであり、継続した互いの大きな敬意と特別な関係性が、深い解釈を携え、Y’sを表現する「写真」を創出する。
ヴァドゥクルとヨウジヤマモトの交流は1980年代はじめに始まり、2024年、出会いから40年を迎えた。1984年当時、アートディレクターであるマーク・アスコリによる手引きで、ヴァドクルはヨウジヤマモト 1984-85秋冬コレクションの写真をニューヨークで撮影し、街路で、あるいは屋根の上で「服を街に侵入させる」撮影を実行した。その後、1999春夏コレクションでY’sに迎えられたヴァドクル。
インドにルーツがありアフリカ生まれの写真家であるヴァドゥクルは、『ニューヨーカー』誌が過去に雇った2人目の契約写真家であり、リチャード・アヴェドンが最初に担った地位を引き継いだ経歴を持つ。フランス版やイタリア版『ヴォーグ』の表紙を飾り、ファッションフォトグラファーとして積み重ねられた経歴は、特有なY’sのイメージ創出に大きく力を与えている。
「活動的」「唯一」「勇壮な精神」「前向きな遊び心」「都会的」。目的を持ち、毅然と、(彼女の)街を歩く──Y’sの像が、ヴァドゥクルにより切り取られ、写真に要約される。エネルギーに満ちた白黒の物語。ヴァドゥクルが街に連れ出した服。その服と、それを着た人のイメージは、紛れもなくY’sを表す写真スタイルの1つだ。
「マックス・ヴァドゥクル」を代表する力強い白黒写真。<そこ(日常)>に存在するY’sの服。強く、印象的に。都市の路上で撮影された写真に写し出されるY’sの表情には、その「普遍性」や、日常の服をつくるY’sの50年前から変わることのない在り方が、ヴァドゥクルにより捉えられ、イメージの上に確かに存在する。
EXHIBITION
Y’s WITH PHOTOGRAPHER MAX VADUKUL
会場: 東京・Y’s表参道
展示期間: 2024年4月5日(金) – 会期終了日未定
Y’s表参道 / 東京都渋谷区神宮前4丁目12-10 表参道ヒルズ西館 1F/B1F
お問合せ先
TEL 03 6455 4302
オープン時間: 11:00-20:00
入場無料
Y’s表参道 公式LINE https://page.line.me/goq8612u
#YsOMOTESANDO
Y’s表参道について
2018年に誕生した「Y’s表参道」は、ワイズの様々なアクティビティを発信する「ショーケース」がコンセプトの1つになった空間です。隅々まではっきりしたホワイトキューブで制作の裏側を覗かせるフォトスタジオのような「創造の現場」を彷彿とさせるガラス張りの1F、地下へ誘導するFLIP-DOTSが常設された吹き抜けの階段、光が浮遊し「素」と構成される地階──Y’s表参道を通じた表現を新たな創造として提案するスペースです。
Y’s表参道は、表参道ヒルズの1Fに位置し、B1Fにもそのスペースを有します。
関連URL : http://www.yohjiyamamoto.co.jp/ys/