複数階級制覇の中谷潤人と田中恒成が共演!両世界チャンピオンが世界王座獲得戦を“セルフ解説”。4月22日(月…

複数階級制覇の中谷潤人と田中恒成が共演!両世界チャンピオンが世界王座獲得戦を“セルフ解説”。4月22日(月...
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複数階級制覇の中谷潤人と田中恒成が共演!両世界チャンピオンが世界王座獲得戦を“セルフ解説”。4月22日(月...

 WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)とWBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(28=畑中)がWOWOW『エキサイトマッチSP』の収録に臨んだ。両チャンピオンは2月24日、東京・両国国技館で開催されたイベントにそろって出場し、中谷はWBC王者のアレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)から王座を奪取、3階級制覇を達成した。田中はクリスチャン・バカセグア(27=メキシコ)とのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦を制して4階級制覇を成し遂げた。番組では両王者がタイトルを獲得した熱戦を自ら解説する。

 これまであまり接点のなかったという2人だが、三重県出身の中谷は10代のころ、田中の所属する名古屋の畑中ジムに出稽古に出かけたことがあり、「声はかけられなかったけど、田中選手を見たことがある」とのエピソードを披露。田中は「中学を出て単身アメリカに行くというボクシングキャリアは珍しい。人生としても面白いと思う」と中谷のキャリアに感心した様子だった。

 それぞれのボクシングについては、田中が「手足があれだけ長いので、崩すのがすごく難しいと思う」と評価すれば、中谷は「あのスピードはリスペクトします。僕はスピードがないほうなので」とこちらも驚きの感想。20年に田中が返上したWBO世界フライ級王座に中谷が就いた縁もあり、互いに対戦を意識したこともあったという話も飛び出した。

■進化したスタイルで4階級制覇達成の田中

 田中のバカセグア戦は20年大みそか、WBO世界スーパーフライ級王者だった井岡一翔(志成)に挑戦して敗れて以来、3年2ヶ月ぶりの世界戦だった。4階級制覇をかけた井岡戦で完敗を喫した田中はこのプロ初黒星をきっかけにスタイルの変更に取り組んだ。田中曰く「おおまかに言うとディフェンスの強化。相手をしっかり見て、相手のやりたいことを読む」。持ち前の攻撃力に加えて、相手への対応力を磨いたというのだ。

 その言葉通り、試合はアグレッシブに攻めてくるバカセグアを、田中がコントロールしながら進める展開。田中は「1ラウンドで相手が得意にしている右から返しの左フックが顔面に来るのか、ボディに来るのか分かった」というから“読み”は完璧だった。その上で「いままでの世界戦では使っていなかったいろいろなカウンターを使った」と明かした。

 8回にダウンを奪い、KO勝利が見えてきたが、9回に攻めきれずにKOを逃す。最終的に大差判定勝ちという結果には、「9回が倒すチャンスだった。カウンター、クリーンヒットで倒そうと思ったけど、もっと振り切って攻めたほうが良かったかもしれない。ダウンまでは良かったけど、そこが反省点」と苦笑いだった。

■中谷は階級アップ即の世界戦で圧巻のTKO勝ち

 中谷はスーパーフライ級を2戦で卒業、バンタム級に上げていきなりの世界タイトルマッチだった。王者は“レジェンド”ノニト・ドネア(フィリピン)を下したサンティアゴで、難敵であると予想されていた。

しかし、身長172センチの長身サウスポー、中谷はスタートから十分に距離を取ったファイトで159センチのサンティアゴを寄せ付けなかった。「試合後に筋肉痛にならなかったのは初めて。スムーズにパンチが打てていたと思う」というから、減量苦から解放されてコンディションも良かったのだろう。

 近づきたいサンティアゴを翻弄しながら試合を進め、6回に強烈なワンツーでチャンピオンをキャンバスへ。立ち上がったところに連打して試合を決めた。中谷は「ダウンを奪った左は練習していたパンチ。今回は近い距離で戦わず、遠い距離を徹底できたことが自信になりました」とこちらは満面の笑みだった。

■ライバルひしめく激戦階級で中谷、田中の統一戦実現に期待

 田中は日本人選手で井岡、井上尚弥(大橋)に続く3人目の4階級制覇を達成し、中谷は無敗のまま3階級制覇を達成した。さらなる飛躍が期待される2人の目標はそろって統一戦だ。

 田中のスーパーフライ級は、第一人者と目されるWBC王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が6月29日、軽量級屈指の実力者と評価の高い2階級制覇王者、ジェシー・ロドリゲス(米)の挑戦を受けることが決定。WBA王者の井岡はIBF王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との統一戦が内定した。

 他団体王者がビッグマッチに恵まれ、少し寂しい思いもある田中だが、「他団体のチャンピオンに負けないような試合をしたい」と自分は自分を強調。今後は井岡へのリベンジ、4団体統一を目標に掲げて前に進む。

 中谷のバンタム級は日本人選手がしのぎを削り、すさまじい状況になっている。5月6日の東京ドームで、WBA王者の井上拓真(大橋)が指名挑戦者の石田匠(井岡)と防衛戦、元K-1王者の武居由樹(大橋)がWBO王者のジェイソン・モロニー(オーストラリア)にチャレンジする。さらに5月4日は、西田凌佑(六島)がIBF王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)へ挑戦することになっており、結果次第で4団体すべてが日本人王者になる可能性がある。

 中谷は「そういう状況になったらどうなるのか……」とうれしい悲鳴を上げながら、「日本人同士だと(統一戦が)やりやすいというのもあるかもしれない」とビッグマッチの実現を心待ちにした。

『エキサイトマッチSP「田中恒成vsバカセグア」「中谷潤人vsサンティアゴ」』は、4月22日(月)午後9時からWOWOWで放送・配信される。

◆◆◆WOWOW 番組情報◆◆◆

★『エキサイトマッチSP「田中恒成vsバカセグア」「中谷潤人vsサンティアゴ」』

世界最速で4階級制覇を成し遂げた田中恒成の偉業達成の瞬間と中谷潤人がみせた戦慄の3階級制覇の舞台裏をそれぞれ本人解説で振り返る。さらにホープ増田陸の一戦も!

<放送・配信日>4月22日(月)午後9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]

<出演>スペシャルゲスト:田中恒成、中谷潤人/解説:浜田剛史

★『生中継!エキサイトマッチSP「カネロvsムンギア」』

現在のボクシング界を牽引するサウル・カネロ・アルバレスが同じメキシコ出身の若き才能ハイメ・ムンギアを迎え撃つスーパーファイトをメインに豪華興行をお届けする。

<放送・配信日>5月5日(日・祝)午前9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]

★『エキサイトマッチSP「ロマチェンコvsカンボソス」』

五輪連覇、3階級制覇の輝かしい経歴を誇るワシル・ロマチェンコが元ライト級統一王者ジョージ・カンボソスとの再起戦へ。さらにWBC世界S・フライ級暫定王座決定戦も!

<放送・配信日>5月13日(月)午後9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]※5/12(日)午前11:00頃~WOWOWオンデマンドにて先行ライブ配信

■番組HP/ https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

■公式X(旧Twitter)/ @Excite_Match

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