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調査サマリー

・6割以上が「キャッシュレス派」と回答、一方で50代以上では「現金派」が優勢

・「キャッシュレスが使えない店がある」という理由で現金を利用している方が多い

・「お会計が楽」という理由でキャッシュレス決済を利用している方が多い

・キャッシュレス決済で最も多く使用されているのは「クレジットカード」

・普段、財布に入っている現金は「5,001円～1万円」が最も多い

・現金で支払うことが多いのは「医療費」

・キャッシュレス決済で支払うことが多いのは「食料品、飲料」

調査の背景

近年、クレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレス決済が普及し、2023年の日本のキャッシュレス決済比率は39.3%になりました。年々普及率が伸びているキャッシュレス決済ですが、海外と比較すると日本国内の普及率はそこまで伸びておらず、実際いまだに現金を使用している人も多いというのが現状です。

こういった背景を踏まえ、2024年4月にインターネット調査で実施したアンケートの回答結果を元に、「現金派かキャッシュレス派か」、「現金を使うメリットもしくはキャッシュレスのデメリットはなにか」、「キャッシュレス決済のメリットもしくは現金のデメリットはなにか」、「普段利用している支払い方法はなにか」、「普段財布にいくら程度現金が入っているか」、「現金で支払うことが多い商品やサービスはなにか」、「キャッシュレス決済で支払うことが多い商品やサービスはなにか」などをお伝えします。

調査の詳細

「【18歳以上の方限定】現金とキャッシュレス決済に関する簡単アンケート」

現金の使用とキャッシュレス決済について調査する。

・調査日：2024年4月19日〜2024年4月23日

・調査方法：株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査

・対象者：現在18歳以上の方

・回収サンプル数：70票

【現金派vsキャッシュレス派】キャッシュレス派という回答が6割以上。「外食で店を選ぶときはキャッシュレス...

調査結果

■6割以上が「キャッシュレス派」と回答、一方で50代以上では「現金派」が優勢

「Q1. あなたは現金派かキャッシュレス派どちらですか？」という問いに対して、全体では「キャッシュレス派」と回答した方の方が多く66％という結果になりました。「現金派」と回答した方は34％でした。

また年代別の結果としては、20代~40代では70％以上の方が「キャッシュレス派」と回答しました。一方で、50代以上では「現金派」と回答した方の方が多く53％の半数以上という結果になりました。

■「キャッシュレスが使えない店がある」という理由で現金を利用している方が多い

「Q2-1. 現金を使う際に感じているメリットもしくはキャッシュレスのデメリットを教えてください。」という問いに対して、「キャッシュレスが使えない店がある」と回答した方が最も多く全体の32％を占めました。次いで、「現金以外だとお金を使いすぎてしまう」22％、「キャッシュレスのセキュリティが不安」19％となっています。

「Q2-2.現金の使用に関する具体的なエピソードを教えてください。」という問いに対して、以下のような声が上がりました。

【キャッシュレスが使えない店がある（以下一部抜粋）】

・キャッシュレスに対応している店が少なく、仕方がなく現金で支払っている。（40代男性）

・本来ならキャッシュレス決済で支払いたいのだが、年配の主人が営んでいる近所の八百屋ではキャッシュレス決済が導入されていないため、安さに惹かれて仕方なく現金で買い物をしている。（40代男性）

・各種税金がまだキャッシュレスに対応てないものもあるので、早く対応して欲しい。（40代女性）

・通勤に使う路線バスのカードのチャージが現金しか対応しておらず不便だと感じる。（20代男性）

・病院ではキャッシュレスに対応していないことが殆どなので、医療費には現金で支払っている。行きつけの理容院もキャッシュレス非対応なので現金払いをしている。（50代男性）

【現金以外だとお金を使いすぎてしまうと（以下一部抜粋）】

・毎月決また範囲の金額でそれぞれの費用としたいため、現金だと費用別の封筒に入れた金額からいくら使ったのか直ぐに分かるので現金支払いにしている。（50代女性）

・高額な買い物を除けばほとんど現金。キャッシュレスは難しいし、使いすぎてしまうので怖い。ポイントが付くのは良いなと思うが、普段の買い物ではすずめの涙程度だから。（20代女性）

・使い過ぎ防止になる為、現金で支払えば手持ちの金額をしっかり管理出来る。（40代女性）

【その他（以下一部抜粋）】

・現金を用意するのに手間と時間がかかるのでレジに行く前に電卓で計算して支払いに必要なお金を用意してからレジに行くようにしている。（40代男性）

・多くの店に対応していて、災害などに強いため、現金を主に利用している。光熱費などはキャッシュレスで支払うことが多い。（30代男性）

・小銭がたまって財布が重くなってきた時は現金で支払う。（40代女性）

・最近は現金を使う機会がかなり少なくなったが、地震や大雨等の災害時に停電が発生したり、ネットワーク障害が起きてキャッシュレス決済を使えないことが稀にあったため、もしもの時のためにも必須だとは思う。（50代男性）

・キャッシュレスシステムは店側の手数料の負担が大きいため気に入った個人店ではなるべく利益が大きくなるであろう現金で支払っている。（20代男性）

■「お会計が楽」という理由でキャッシュレス決済を利用している方が多い

「Q3-1.キャッシュレス決済を使う際に感じているメリット、もしくは現金のデメリットを教えてください。」という問いに対して、「お会計が楽」と回答した方が最も多く全体の25％を占めました。次いで、「ポイントやマイルがたまる」23％、「現金を持ち歩かなくていい」15％となっています。

「Q3-2.キャッシュレス決済に関する具体的なエピソードを教えてください。」という問いに対して、以下のような声が上がりました。

【お会計が楽（以下一部抜粋）】

・基本的にクレジットカードで支払えるものがほとんどだと考えていて楽なので、クレジットカードは財布の取り出しやすい位置に入れている。複数のキャッシュレス決済が選べる場合だと、ポイントが多重取りできる方法で支払う。（30代男性）
・キャッシュレス決済に慣れてくると現金支払いの流れが非常に面倒臭く感じるようになり、どのお店でも基本的にはキャッシュレスで決済をしているが、以前旅行先のお店で気に入った商品が現金支払いのみだったため持ち合わせがなく、泣く泣く購入を諦めたことがある。（30代男性）
・子供を抱っこしたままでもスマホを出せば会計できるので、とても楽。（20代女性）
・ネット通販では直ぐに支払えて便利なのでキャッシュレスのみ。（30代女性）
・外食で店を選ぶときはキャッシュレス決済ができる店を優先する。（40代男性）

【ポイントやマイルがたまる（以下一部抜粋）】

・ポイントを貯めたり、キャンペーンをやっていることが多く、大きな支払いのときにキャッシュレスを利用することが多い。（30代男性）
・カード会社のポイント還元の特典やクーポンがあるので、現金よりもお得に買い物が出来る。（40代女性）
・キャッシュレス決済では使うたびにポイントが溜まり年間を通すと数万円分にもなる。（20代男性）

【現金を持ち歩かなくていい（以下一部抜粋）】

・自転車をよく使うので、小銭がジャラジャラとポケットに入っている状態が邪魔で、電子マネーが普及し始めた当時早速に導入した。（50代男性）
・スマホにカードを登録してクイックペイを使用すれば、現金もカードも持ち歩かなくて済むので楽。（30代女性）
・携帯カバーに数千円だけしのばせて、あとは基本的にカードかアプリの決済で事足りている。（30代女性）

【その他（以下一部抜粋）】

・稀に通信障害のせいでキャッシュレス決済ができなかった時があった。（40代男性）
・スマホ決済をいつもしているが、それでもスマホの充電が切れたりする可能性もあるので財布も一応持ち歩いている。財布の中にはクレジットカードも入っているため。（50代男性）
・高額出費(衣類や家電の購入・美容や旅行代金・ネットショッピング)は基本的にクレジットカードを使用する一方、数千円程度の日常品の買い物には即決済のデビットカードをメインで使い、支出を管理しやすくしている。（40代女性）
・チャージするのを忘れないようにしたり、使いすぎないように毎月チャージする金額を決めるようにしている。（40代性別未回答）

■キャッシュレス決済で最も多く使用されているのは「クレジットカード」

「Q4.普段利用している支払い方法を全て教えてください。」という問いに対して、「クレジットカード」と回答した方が最も多く35％、次いで「QRコード・バーコード決済（PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、au PAY等）」と答えた方が26％という結果となりました。また「交通系IC（Suica、PASMO、ICOKA等）」という回答も多く見られました。

■普段、財布に入っている現金は「5,001円～1万円」が最も多い

「Q5.普段、財布に現金はいくら程度入っていますか？」という問いに対して、「5,001円～10,000円」と回答した方が最も多く全体の40％、次いで「10,001円～30,000円」30％、「1,001円～5000円」19％という結果となりました。

アンケートに回答した方の6割以上がキャッシュレス派であるにも関わらず、全員が普段現金を少なくともいくらかは所持しているということがわかりました。

■現金で支払うことが多いのは「医療費」

「Q6.日常的な買い物において、現金で支払うことが多い商品やサービスはどれですか？」という問いに対して、「医療費」と回答した方が最も多く全体の18％、次いで「食料品、飲料」17％、「外食」14％という結果となりました。

■キャッシュレス決済で支払うことが多いのは「食料品、飲料」

「Q7.日常的な買い物において、キャッシュレス決済で支払うことが多い商品やサービスはどれですか？」という問いに対して、「食料品、飲料」と回答した方が最も多く全体の17％、次いで「日用品、服や身の回りの物」14％、「外食」10％という結果となりました。

■今回の調査を通じて

今回の調査では、現金派よりキャッシュレス派の方が多く、一方で50代以上に限定すると現金派の方が多いことから、キャッシュレス決済は若い世代を中心に普及しているということがわかりました。また現金を使う理由としては「キャッシュレスに対応していない店がある」という理由が最も多く、キャッシュレス決済を使いたくても使えない場面があるため仕方なく現金を使っている方が多いという事がわかりました。また現金を使う場面としては「医療費」や「食料品、飲料」などのキャッシュレスが使えない場面での使用が多く挙げられ、一方でキャッシュレス決済を使う場面としては「食料品、飲料」や「日用品、服や身の回りの物」が挙げられ、日常生活でキャッシュレス決済を頻繁に使うことでポイントなどを貯めてお得に買い物をしているという声が多く挙げられました。