今年、ピアジェは創業150周年を記念した「ポセション」コレクションの新作を発表します。比類なきサヴォアフェールの歴史を紐解く中で見いだされた金細工の数々が、遊び心溢れるカプセルコレクションとしてよみがえります。
このカプセルコレクションには、ピアジェで長年にわたって受け継がれてきた金細工技巧の粋と、ウォッチムーブメントのマニュファクチュールとしての先進的なアプローチが込められています。
1950年代にウォッチの評判が高まるにつれて、ピアジェの顧客はウォッチに合わせるイヤリングやリング、バングルなどのジュエリーをオーダーするようになりました。1959年、ピアジェはジュネーブに初のサロンをオープンしました。それは、「Piaget Horlogers Joailliers(ピアジェ ウォッチメーカー ジュエラー)」というシンプルな看板を掲げた、ユニークな場所でした。ここでは、ピアジェが丹精込めて制作したウォッチとジュエリーが初めて共に並べられ、薄型ムーブメント専門のマニュファクチュールとしてラ・コート・オ・フェで創業したピアジェは、ウォッチとジュエリーのメゾンへと飛躍を遂げました。
その10年後、ピアジェは「21st Century」として名高いジュエリーウォッチのコレクションを発表し、当時の流行への挑戦とは言わないまでも、トレンドの裏をかくユニークなデザインを打ち出します。タイガーアイやラピスラズリを文字盤に使った「ソートワール ウォッチ」や、サンゴの文字盤を収めたケージ型のゴールドカフスにターコイズのビーズをちりばめたウォッチなど、これらは手作業で制作され、いずれにも特注のスリムなムーブメントが搭載されていました。高価でありながら 着用性に優れたジュエリーウォッチは、「究極の着け心地を持つジュエリー」をコンセプトにした ピアジェ初のファインジュエリーコレクション、「ポセション」へとつながっていきます。1990年に発表された「ポセション」コレクションはジェムセッティング、金細工、設計技術など、ピアジェの卓越した技能を同時に知らしめることにもなりました。パーツが回転する「動くジュエリー」は遠目からでも存在感を放ち、たちまちアイコンの地位を確立しました。
創業150周年の今年、ピアジェはメゾンのクリエイションを成すユニークなシグネチャーに光を当てています。特別な5つのリングから成る「ポセション」のカプセルコレクションはオートクチュールのような雰囲気をまとい、「ハウス・オブ・ゴールド」の異名を取るメゾンのスピリットを余すところなく体現しています。
最高を生み出すアトリエ
この貴重なカプセルコレクションの核となるのは、ピアジェの熟練したチェーン職人のレガシーです。彼らはチェーンだけでなく、先の世代の金細工職人たちの技術を後世に伝える役割も担いました。150周年記念「ポセション」にはチェーンのデザインが取り入れられ、リング上のリングとして 回転します。回転リングは、丸みのあるホワイトゴールドのチェーン、細かく編まれたパームチェーン、そして螺旋型のチェーンという3つのチェーンが調和して1つのスタイルを作り出し、ダイヤモンドのパヴェセッティングと精緻に磨き上げられたゴドロンエッジが施されています。リングを回すたびに、ダイヤモンドが光を受けて指の上で戯れるように輝きます。
メゾンのジェムセッティングの高度な専門技術と大胆な色使いというシグネチャーは、サファイア、ルビー、ツァボライトが虹色に輝くリングに表されています。
精緻にセッティングされたジェムストーンのグラデーションは、ホワイトダイヤモンドのリングと並んで回転します。創業当初のメゾンのカラーパレットはジュラ山脈の緑と白に限られていましたが、ピアジェは歩みを進めることを恐れず、贅沢な色彩とエレガンスの世界を生み出し、メゾンらしさの象徴になるまでに発展させました。まさにそれが「メゾン・オブ・エクストラレガンザ」です。通常「ライムライト ガラ」ウォッチにエングレービングされるドラゴンスキンをモチーフにしたリングも 登場します。リングを回転し独特のテクスチャーとパターンに触れるたびに、ピアジェの類まれな エングレービングの歴史が感じられます。
ラグジュアリーでモダン、そして遊び心に溢れた150周年記念「ポセション」コレクションには、長年のクリエイティビティが凝縮されています。1979年に発表されたオリジナルへのオマージュである「ピアジェ ポロ 79」、薄型の新たなマイルストーンとなる新作、「ピアジェ ポロ」150周年記念限定モデル共に、このカプセルコレクションはピアジェの豊かな歴史に新たな1ページを刻みます。
ヴィジュアルアーティスト、ブリジット・ニーデルマイルによる新キャンペーンにはモデルであり、ロックとファッションにおけるロイヤルファミリーをルーツに持つエラ・リチャーズが登場し、遊び心に溢れるモダンな「ポセション」と、モダニティあふれるピアジェの裏側にある豊かなレガシーを体現しています。
ピアジェについて
ピアジェの独特の魅力はその大胆なスタイルにあります。1874年の創業以来受け継がれるクリエイティビティー溢れるスタイルは、華やかな時計やジュエリーに体現されています。大胆な創造性に対する情熱は、スイスのジュラ山脈にあるラ・コート・オ・フェで生まれました。メゾンの創立者であるジョルジュ=エドワール・ピアジェが、その村にある家族の農場の中に最初の工房を設け、高性能ムーブメントの制作をはじめたのは1874年のことでした。このときから時計職人としてのピアジェの名は広く知られるようになります。パイオニア精神を大切にするピアジェは、1950年代後半に薄型ムーブメントの設計・製造に乗り出しました。メゾンを代表する「アルティプラノ」の礎石となるそのムーブメントはピアジェの代名詞のひとつになり、時計製造の世界に確かな足跡を残しました。同時に、ピアジェは常に創造性と芸術的な価値に重きをおき、ゴールドと色とりどりのカラーの融合、新しいシェイプ、高価な宝石、オーナメンタルストーンの文字盤といったスタイルを受け継いできました。
卓越したクラフツマンシップのもと、メゾンは「アルティプラノ」、「ピアジェ ポロ」、「ライムライト ガラ」、「ポセション」、「ピアジェサンライト」「ピアジェ ローズ」、「エクストリームリー ピアジェ」などの素晴らしいクリエイションを創り続けています。
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