企画展「海外で愛された薩摩様式のやきもの サツマの輝き」
慶長3年(1598)に島津義弘に従って渡来した朝鮮の陶工が薩摩焼を始め、京焼などの技術を取り入れて発展します。特に白色土を用い、釉薬に細かな貫入を生じさせる白薩摩は、薩摩藩の御用品として洗練されていきました。
慶応3年(1867)のパリ万国博覧会に出品された金彩の薩摩焼は、「サツマ」を欧米に広め、輸出の時代を築きます。その人気は、他産地での薩摩焼素地への上絵付や、薩摩様式での生産をもたらしました。東京や横浜、九谷、名古屋、京都、大阪、神戸、長崎でもサツマがつくられ、盛んに輸出されています。
西洋で語り継がれた、東の果ての黄金島伝説 ― 人々はサツマに、遥か東方へのロマンを重ね合わせたのでしょうか。本企画展では当館所蔵品から、鹿児島のほか各産地でつくられた、金彩の輝く輸出陶磁器「サツマ」をご紹介します。
【展示作品紹介】
【本薩摩】森田徳(森田徳二郎か)《上絵金彩武者図花瓶(一対)》明治時代前期
【京薩摩】錦光山宗兵衛《上絵金彩牡丹武者僧侶図大花瓶》明治時代中期~大正時代
【東京薩摩】《上絵金彩人物図花瓶(一対)》明治時代
【横浜薩摩】服部《上絵金彩花見図花瓶》明治時代後期
【大阪薩摩】初代 藪明山《上絵金彩人物風景図花瓶(一対)》明治時代前期~中期
【加賀薩摩】清水美山《上絵金彩人物図花瓶》明治時代中期~後期
【神戸薩摩】長江司山《上絵金彩童子図花瓶》明治時代中期~後期
【長崎薩摩】岡野實太郎か《上絵金彩僧侶図八角皿》明治時代後期
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開催概要
■企画展名:「海外で愛された薩摩様式のやきもの サツマの輝き」
■開 催 日 :2024年5月24日(金)~8月25日(日)
■開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
■休 館 日 :毎週月曜日(祝・休日の場合開館、翌平日休館)、夏期(8月13日(火)~16日(金))
■入 館 料 :一般1,000円(800円)、高・大学生・シニア65歳以上800円(600円)、中学生600円(400円)、小学生以下無料 *( )内は20名以上の団体料金、障がい者手帳をお持ちの方700円
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関連イベント
■絵付体験講座「やさしく輝く、私のうつわ」
気品ある京薩摩風のマルチボウルに、転写で金彩の輝きを施します。
どなたでも、美しく仕上がります。
日 時:2024年7月21日(日) 13:30~15:00
申込方法:5月24日(金)よりお電話、またはメールにて先着順
参 加 費 :一般3,800円(材料・焼成費・入館料込み)
パスポート会員2,600円(材料・焼成費込み)
定 員:20名(要事前申込)
■ギャラリートーク
学芸員による展示(企画展・常設展)解説を行います。
日 時:6月1日(土)、6月15日(土)、7月6日(土)、7月20日(土)、8月10日(土)、8月24日(土)
各日13:30~ 1時間程度
場 所:横山美術館展示室
※事前申込不要、要入館料
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パンフレット
■展覧会パンフレット:5/24(金)~横山美術館にて販売(税込200円)
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公益財団法人 横山美術館
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関連URL : https://www.yokoyama-art-museum.or.jp/