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「1人100時間プロジェクト」とは
12歳までの子どもが小学校の授業を受講できる程度の簡単な日本語を習得するために必要な時間は、約100時間です。
例えば、小学校一年生の学齢の子どもに100時間の日本語学習機会を提供することができれば、その子どもは小学校5,785時限、中学校3,045時限分の義務教育を受けることが可能になります。
2021年より始まった「1人100時間プロジェクト」。
未就学・不就学の外国人の子どもたちに日本語の早期習得を促し、学校の授業を受けられるようにサポートをし、わずか “100時間” の日本語学習で、外国人の両親を持つ子どもたちに義務教育の 8,830 時限獲得の機会を創出しています。
子どもたちは義務教育を受けることで、社会で生活する基盤を作ることができます。
つい先日、入管法改正案の議論に関連し、岸田総理は「移民政策をとる考えはありません」と述べられましたが、
出入国在留管理庁の発表(令和6年3月22日)によると、令和5年末の在留外国人数は、341万992人(前年末比33万5,779人、10.9%増)で、過去最高を更新しています。
外国人の多くは「言葉の壁」に阻まれてしまい、社会的なインフラやサポートにアクセスすることが難しく、孤立してしまうケースもあります。
しかし、1人の子どもが義務教育を受けることができれば、一つの家族を孤立から救うことができます。
社会では様々な背景を持つ人びとが隣り合って暮らしています。
誰かが誰かにつながっているこの社会に無関係な人はいません。
孤立した人を減らすことは社会の安定に繋がります。
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第4期 「1人100時間プロジェクト」 麗澤大学の日本語教師を目指す学生も
第4期 「1人100時間プロジェクト」 より、日本語教師を目指す麗澤大学の学生と共に、外国にルーツを持つ子ども向けに日本語授業を実施します。
麗澤大学の学生の中には、自身も幼少期に同境遇により日本語を第二言語として習得された方もおり、その実体験に基づいた感覚やインスピレーション・アイデアをいただきながら、共に当プロジェクトにおいて、未来を担う子どもたちを学校につなぐ日本語支援を行います。
■実施期間
2024年7月~2025年4月(予定)
■運営
一般社団法人外国人の子供たちの就学を支援する会
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一般社団法人外国人の子供たちの就学を支援する会より(理事長:小原ブラス)
これまでの活動では、皆様からのご寄付や教材の提供など、本当にたくさんのご協力と声援を頂きました。 過去の100時間プロジェクトでは、ほとんど日本語が話せなかった生徒が、修了式では、積極的に日本語でコミュニケーションを取り、日本語で自分の夢を話してくれる程になりました。
一方で、子ども達の支援ができる日本語教師がまだまだ足りていないという現状もあり、日本語教師の指導講座にも取り組んできました。
今回の麗澤大学との提携では、当事者でもある学生の皆さんとともに、1人でも多くの児童のサポートができればと考えます。
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一般社団法人外国人の子供たちの就学を支援する会について
一般社団法人外国人の子供たちの就学を支援する会(略称:sfcs)は、⽇本で生活する全ての外国⼈家族・⼦ども達が⾃由に学べる社会を創り「⽇本⼈×外国⼈が共に幸せに生活する持続可能な共創社会の実現」を目指し2021年設立。
『持続可能』な街づくり、社会づくりのために、様々なパートナーシップのもと、課題解決に取り組んでおります。
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麗澤大学について
麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。
「THE 日本大学ランキング」の国際性分野では2017年から連続して千葉県1位の評価を受けています。
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株式会社エルロンについて
https://www.aileron-jl.website/
【代表者】
代表取締役/日本語講師 石川陽子
【本社所在地】
東京都千代田区丸の内1丁目11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内13F
【事業概要】
グローバル共創デザイン
外国人人材向け各種研修/グローバルチームビルディング研修/日本語教師向け研修/「やさしい日本語」研修
関連URL : https://sfcs.jp.net/