一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(代表理事:下村 正洋、以下「SEA/J」)は、アカデミー認定校(専門学校)の学生を対象にSEA/J CTF for Students第二回大会を開催します。
SEA/Jは、インターネットのブロードバンド化がようやく加速してきた2002年に、国内初のセキュリティ資格認定団体としてスタートしました。近年では経済社会のデジタル化に伴い、セキュリティ専門家だけでなくあらゆる職務においてサイバーセキュリティリスクを認識、理解して業務を遂行することが求められています。ITを学ぶ学生がセキュリティの素養を備えた人材として巣立つことも社会にとって有益な人材流動化となります。その実現のために、SEA/Jはセキュリティ教材の開発および提供に携わってきた経験を活かし、アカデミー認定校の課題である教材不足の解消や体験に基づく学習効果アップに向けて、本イベントを昨年に引き続き開催します。また、その他認定校向け各種支援拡充も通して、社会で活躍するセキュリティスキルを持った人材育成、輩出に貢献していきます。
■SEA/J CTF for Students 2024大会概要
競技形式 :Jeopardy(ジョパディと呼ばれるクイズ形式)
参加対象者 :SEA/Jアカデミー認定校の学生(学科や学年は問わず)
競技実施日 :2024年8月7日(水)
実施期間/時間帯 :1日間(10時~17時:競技時間7時間)
実施方法 :クラウド上の競技サーバに各自アクセスして
リモートで競技実施
参加形態 :チーム制(1チームの人数は上限4名)
問題難易度 :初心者向けから中級向けの問題を混在予定
学生向けCTF事前勉強会:2024年6月27日(木)17時~18時Zoom開催
※SEA/Jアカデミー認定校に在籍する学生限定企画です。一般募集はありません。
■第一回大会(昨年度)の様子
詳細は下記ホームページをご覧ください。
・SEA/J CTF for Students 2023 開催レポート
https://www.sea-j.net/partner-ctf2023report
・SEA/J CTF for Students 2023 初代王者インタビュー
https://www.sea-j.net/partner-ctf2023interview
※写真は、初代王者に輝いた新潟情報専門学校「かんだぐみ」チーム。AIシステム専攻と情報システム専攻に通う3年生4名のチーム。
昨年度の第一回大会は27チーム(92名)が参加し、熱戦が繰り広げられました。CTF初体験者が9割を超える中で、積極的に難問にチャレンジし後半の30分で雌雄が決するという白熱したゲームが展開されました。また、参加者にとっては自分自身のスキルアップに役立ったとの声も多く、学習効果としてもCTFというゲームの価値が確認できました。
今年度の第二回大会は、学年やチーム構成等を問わず全チームが対象のオープンクラスと1年生だけで構成されたチームが対象のフレッシュマンクラスの2部門を準備しました。
■多種多様な企画でアカデミー認定校(専門学校)を応援!
SEA/Jは、CTF大会に限らず他の資格運営団体では提供が難しいきめ細かな支援を実施しています。
この機会にアカデミー認定校への参加をご検討ください。
<支援策例>
・基礎編問題集制作(2024年度第二版発行)
・問題集のオンライン化(計画中)
・SEA/Jホームページでの認定校紹介
・アカデミー認定校の先生方への勉強会、一般認定校含めた講師研究会開催など
・「授業で使えるリソース本」制作
※毎年、内容が追加されていくコンテンツです
・先生方専用の情報プラットホームとしてLMS環境を提供。先生限定コンテンツを各種準備。
これらの施策は、今年度から特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)との協業契約締結(※1)により、一層充実させていく準備が整いました。
特に、先生方とセキュリティの実務現場の方々とのコミュニケーション強化は、セキュリティ関連の知識共有だけに限らず、「仕事」という観点で先生方から学生への有効なメッセージとなることが期待されます。
アカデミー認定校についての詳細説明ご希望は事務局までご連絡ください。
(※1)NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)と協業のお知らせ
~ セキュリティ教育領域で新たな枠組みを開始 ~
https://www.sea-j.net/post/blog011
■CTF(Capture The Flag)とは?
CTFは、情報セキュリティに関連する問題を解き獲得ポイントを競うゲームです。ゲーム感覚で楽しみながら技術や知識を学べます。各問題の中に、「Flag」という文字列(正解)が隠されていてそれを探し出します。海外では、世界最高峰とされる「DEFCON CTF」、国内では「SECCON CTF」が有名です。
▼CTFを取り入れるメリット
・得意分野を知ることができる
CTFの問題は難易度によって点数が異なります。“どの問題から取り組むか?”が得点を伸ばすための大切な戦略のひとつです。
・ITの総合知識が必要となり、学習意欲の刺激となる
解答を導くためにはプログラミングやネットワークなどセキュリティの分野以外の知識も求められます。総合的なIT知識を試すことができるとともに、さらなる学習意欲を高める効果があります。
・実践的なスキルが身につく
問題を解くためには実際に手を動かすことが必要です。実践的なスキル習得につながります。
・チームワーク/コミュニケーションスキルの習得
CTFは1人で参加することもできますが、チーム戦が多いです。チームメンバーと協力して戦略を立てることで、チームワークやコミュニケーションスキルも養うことができます。
最近ではCTFを人事採用や人材育成のための研修プログラムで取り入れる企業も増えています。