1.「うつ病をゼロ次で予防。」「大切なひとをうつ病にさせない!」想い
「うつ病は脳の機能障害、そのことを知っていたらうつ病で苦しまなくて済んだのに…」過去にうつ病を患った方の感想です。正しい知識があればうつ病は予防できるのです。
2018年に英国の研究者によってBMJに発表された、各国16018⼈の管理職に対して⾏われたうつ病に悩む管理職の反応と⽀援についての調査結果で、⽇本は⽀援した経験があると答えたのは16%と調査国の中で最低の数字になっています。一番部下の業務や性格を知っていて支援者になりうるはずの上司が部下に適切に関われていない理由として日本ではうつ病についての正しい知識が普及していないことが挙げられます。
別の調査でも明らかですが、うつ病は無自覚のまま重症化してしまう疾患です。現在義務化されているストレスチェックだけでは解決できません。また、業務を知らない外部からの傾聴スキルだけのカウンセリングは、癒しには
なりますが本当の課題解決にはなりません。
「うつ病にさせないためのコンソーシアム」URL:
https://r.goope.jp/utsuyobo/
は、これまでの固定的なメンタルヘルス対策に、本来必要なうつ病についての正しい知識や新しい解決方法を加えて提案しています。それを学び実践できるのが「うつ病にさせないためのアドバイザー」です。
この考え方が全国に広まれば、うつ病発症率を減少でき、将来のうつ病患者数を劇的に減少できると考えています。
2.【うつ病にさせないためのコンソーシアム】の考え方
これまでの、「いつもと違う・けちなのみや(欠勤、遅刻、泣言、能率低下、ミス、辞めたい」に上司が気付いて、「傾聴」して対処する、「急性ストレス反応が出てしまってから対策を施す」一般的メンタルヘルス研修とは異なり、
① うつ病は自覚することがほとんど無い為、
「ならない」ではなく「させない」という考えを理解する。
② 「心の病」ではなく「脳の機能障害」ということを正しいエビデンスと具体的な予防方法を提示して学ぶ。
③ さらに早い段階で自律神経の状態を見て解決する方法を学ぶ。
④ 難しい傾聴のスキルが無くてもカラーカードで心理的安全性の職場を作ることで解決する考え方を学ぶ。
当コンソーシアムでは全く新しい考え方の【うつ病にさせないためのアドバイザー】養成会を2019年より行い、現在全国で1000人以上のアドバイザーを輩出しています。日頃産業保健に携わる保健師の方でも、ほとんどが新しい学びを得たと答えられており、受講された方では、毎回90%以上の満足度を得ております。これを裏返すと、ほとんどの人がうつ病の理解をしていないということになります。
3.Cibylink研究プロジェクトとのジョイントの背景
一方、このうつ病にさせないためのアドバイザー養成会の修了者からの意見の多くに、短時間で多くの内容を学んだが、より具体的な業務負荷分析も含めた課題解決の研修の依頼が多くあり、【うつ病にさせないための支援プログラム】を開発いたしました。これにより、NIOSH職業ストレスモデルの5項目すべての対応実践方法を習得できることになります。このプログラムには、看護師長、主任、リーダー向けの【離職予防・生産性改善ができるメンタルヘルス研修】を皮切りに、課題解決を希望する職場向けの研修を順次受付、内容を学びたい個人向け研修を行ってゆきます。
Cibylink研究プロジェクトについて※
高いQOLでいきいきと働けるように個人と組織をよりよくするシステム・ノウハウを開発展開しています。つくば未来共創プロジェクト、筑波大学サイバニクス研究室出身の下田がリーダーとなり、全国の病院の組織改善に励んでいます。また、このプロジェクトは国際EAP協会のEAPやアメリカ病院協会のTeamSTEPPS、イギリスのポジティブ心理学を基としており、また医療領域からは、医療経済の研究者である真野俊樹先生や東京医療保健大学の坂本すが先生
が
アドバイザーとなっています。実績としては、大規模病院様から600床・400床・300床・100床ほどの中小規模病院様まで(東京都・茨城県・静岡県・宮城県・愛知県・兵庫県等)多くの病院での展開しています。
プロジェクトリーダー筑波大学サイバニクス研究室出身 CEAP International 下田 彬
医療マネジメント学会・看護学会・看護管理学会・看護協会研修・看護部長通信等で発表
看護協会出版会やメディカ出版等で、執筆等
シビリンク研究プロジェクトの想い
医療においては、全ての医療従事者が心身ともに充足した状態で思いやりを持って質の高い医療を提供できる医療組織を増やしていくことを目指します。
そのために必要な組織研究について 単発の組織研究ではなく、因果関係と改善方法が繋がり体系化がなされるよう動きます。また、人とシステムが組み合わさった形の仕組みをより先鋭的なものにするために、特許技術の開発や新ノウハウの開発・研究を推し進めます。
体系化されたことを実際の医療施設で検証し実行し続けるためには、課題を分析し改善を行う専門家を各施設に配置する必要があり(これが米国におけるEAP)、また、人と技術を効果的に活用する経済サイクルが必要です。心理的安全性等といった一過性の流行りではなく、前記目標を達成するために、体系的に思考・研究された組織論とクリエイティブな改善方法(EAP、EMC、サイバニクス、ポジティブ心理学、コーチング)を基とした、「ただ人を配置するだけでない、効果的な電子情報システムを伴ったハイブリッドな仕組み」を組み入れ、定着させていきます。