嗅覚のデジタライゼーションによって新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社(代表取締役:栗栖俊治、本社:東京都、以下「セントマティック」)は、2024年6月4日(火)、香りから言葉を紡ぎ、自分だけの物語を創作する感性教育プログラム「香りの授業」を、横浜市立洋光台第三小学校の3年生の児童を対象に開催しました。
新たな嗅覚体験で子どもの感性をひらく、既存の学校教育にはないアプローチが話題。
「香りの授業」は、子どもの嗅覚を刺激して感じたことを言語化し、自分だけの物語を創作する体験を通じて、豊かな感性を育むことを目的に開発された独自の教育プログラムです。2021年11月より、全国の地域の香り[高知(ゆず)・大分(かぼす)・広島(レモン)・大阪(木材)・福井(青梅)・秋田(バラ)・長崎(金柑)]を用いて開催を重ねてきた結果、昨今では教育機関からご依頼をいただく機会が増えています。今回の授業で使用したのは、この時期にしか体験できない「青梅」の香り。学校近隣にある洋光台西公園の愛護会の協力のもと、3年生が自ら収穫しました。毎年2月に同公園で「梅の里まつり」が開催されるなど、梅に馴染みの深い地域に暮らす児童も、その香りだけに集中するのは初めての経験。「桃のおうちで寝てるみたい」「森の中を歩いてる感じ」「波の音が聞こえた」など、香りに刺激されて、子どもたちの豊かなイマジネーションが教室いっぱいに広がりました。
■「
香りの授業」プログラムの流れ
■「香りの授業」に参加した児童の感想(洋光台第三小学校3年生)
青梅の香りを吸い込んだら、桃みたいないい香りがしました。みんなでとった青梅は、これから梅ゼリーにします。出来上がったらどんな味になるのか、イメージしながら物語を作るのが楽しかったです!
ぼくは青梅の香りから、「水っぺ(みずっぺ)」という名前のカッパの物語が浮かびました。青梅の香りを嗅ぐのは初めて。今日は楽しかったので、他にもいろんな香りでお話を作ってみたいです。
■セントマティック 取締役 渡辺晋よりコメント
弊社は2020年2月より、嗅覚研究のトップランナーである東京大学 大学院農学生命科学研究科 東原和成研究室と連携し、共同研究を行ってきました。本研究を通じて、香りと言葉を同時にインプットする体験が、人間の脳のさまざまな領域を活性化させることが解明されつつあります。「香りの授業」は本研究から得られた知見を背景に、既存の学校教育では網羅できなかった脳の活性化を推進する機会、嗅覚領域の可能性の開拓や子どもの感性を育む機会として、2021年より地道に開催を重ねてきました。昨今では教育機関からのお問合せが増え、全国の子どもたちに新たな嗅覚体験をお届けできることを嬉しく思っています。
【SCENTMATIC株式会社】
セントマティックは、香りを言語化するAIシステムを用いて、あらゆるものに“情緒的な体験価値”をプラスできる香りの共創型の香りのビジネスデザイン集団として2019年に設立しました。五感の中でも最も未知な領域であった「嗅覚」に着目し、香りを言語化するAIツール「KAORIUM」を開発しています。これまで「香り」という概念は個人の感覚の違いにより他者へのイメージの伝達が難しく、明確な指標というものが存在しませんでした。KAORIUMの登場により様々なビジネス上での”香り”の活用が期待できます。セントマティックが取り組むのは「嗅覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらします。
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