エンジェルラウンド株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:大越匠)は、労災保険二次健康診断サービスを展開するウェルヘルス株式会社(以下、ウェルヘルス社、本社:大阪府大阪市淀川区、代表取締役:土井 久生馬)に出資したことをお知らせします。
ウェルヘルス株式会社について
当社は、企業の健康管理強化を推進すべく、労災保険を活用した二次健康診断※の導入支援を行っております。企業・医療機関双方を一気通貫でサポートし、円滑な二次健康診断の実現を行います。また、オフラインで培った実績をもとに健康管理のインフラを構築すべく事業展開を多角的に進めます。
※労災保険二次健康診断とは
脳血管・心臓疾患をきっかけとする労災事故防止を目的とした健康診断であり、費用負担なく実施できる健康診断です。
会社名: ウェルヘルス株式会社
代表取締役CEO: 土井 久生馬
事業内容: 労災保険二次健康診断サポート
設立: 2023年7月
URL:
https://wellhealth.tech/lp/
お問合せ: info@wellhealth.tech
健康経営が注目されている理由と課題
健康経営が注目される理由は生産性の向上やコスト削減、企業イメージの向上などがあります。法的強制力はないものの、政府や関連機関の推奨や社会的な意識の変化によって、企業が積極的に健康経営に取り組む環境が整えられてきています。
健康経営は以下6つの視点だけでも企業にとってメリットの多い取り組みになります。
1. 生産性の向上
健康経営は従業員の健康とウェルビーイングを促進し、結果的に生産性の向上に寄与する。健康な従業員は病気やケガによる欠勤が少なく、モチベーションやエネルギーレベルも高くなる。
2. 離職率の低減
健康経営を推進することで、従業員の満足度やロイヤルティが向上し、離職率を低減させる効果がある。これは採用とトレーニングにかかるコストの削減にもつながる。
3. 企業イメージの向上
健康経営に取り組む企業は、社会的に責任を持ち、従業員を大切にする姿勢を示すことができる。これは企業のブランドイメージを向上させ、優秀な人材の採用や投資家からの評価にも良い影響を与える。
4. コスト削減
健康経営は医療費や保険料の削減にもつながる。従業員の健康状態が改善されることで、医療サービスの利用頻度が減り、企業が負担する医療費や健康保険料のコストを削減できる。
5. 法規制やガイドラインの影響
現在の日本では、健康経営を法的に強制する規制はありません。しかし、政府や関連機関が健康経営を推奨するガイドラインや支援制度を提供しています。例えば、経済産業省と日本健康会議が主催する「健康経営優良法人認定制度」です。これは、健康経営に取り組む企業を認定し、社会的な評価を高める仕組みです。
6. 社会的なトレンドと意識の変化
近年、働き方改革やライフワークバランスの重要性が広く認識されるようになり、企業においても従業員の健康や福祉に対する関心が高まっている。これにより、企業が積極的に健康経営に取り組む動機が増えている。
具体的な健康経営の取り組み例
具体的な取り組みはどのようなものがあるのか。
メンタルヘルスケアでストレスチェック制度やカウンセリングサービスを積極的に行う企業も増えてきています。ヤフー株式会社の「グッドコンディション推進室」や株式会社モスフードサービス「健康相談室」がそれにあたります。(引用:
社内相談窓口を設置している企業の取組事例
)
また、オフィス環境整備やフレキシブルな勤務時間の導入をする企業や、社内フィットネス施設の設置やフィットネスイベントの開催する企業も出てきています。これらの取り組みは健康経営を目指すうえで各社試行錯誤して実施しています。
ただ、多くの企業が行っている健康診断をしっかりと行うことで工数や大きな予算をかけずとも健康経営につながる取り組みができます。具体的には、定期的な健康診断の実施、その結果に基づく健康管理プログラムの提供です。
二次検診の再受診率は10.5%以下という事実
どのような改善をすべきか、どこの病院にいくべきなのか、病気が顕在化していない、予防とは具体的になにをするのか。「よく分からないから」という理由で健康診断後のご自身の状況把握ができずに結果を見過ごしている課題があります。
健康診断などから多くの生活習慣病の予兆を把握することが可能にもかかわらず、病気のサインをキャッチし予防に努める人が非常に少なくなっています。
一般定期健診の有所見者率は上昇を続けています。しかし、再受診率は10.5%以下という事実があります。企業の健康経営が注目されており、経営陣や人事労務担当者が尽力している一方で、具体的なアクションを従業員単位で行えていないというギャップが生じています。
すでに導入200社、30,000名のデータを蓄積
ウェルヘルス社は健康経営における1つの課題である二次健康診断のサポートを軸にした事業展開を進めています。創業から約1年半ほどで、既に200社導入、30,000名のデータを蓄積しています。
二次健康診断は人事労務担当者が行う煩雑な作業が多数存在します。対象者の選定、申請のための書類制作、対象者に対しての通院指導などです。また、二次検診対象者は再検診をうけるために半日かけて通院しなければならない面倒さがあります。
ウェルヘルス社は医療機関と提携しており、人事労務担当者の負担軽減を行い、二次検診対象者には、これまで半日かけて通院していたものをウェルヘルス社の提携先が出張検診対応することで40分ほどで受診することが可能になっています。二次健康診断という切り口で「健康の現在地」の見える化をしたソリッドな事業を展開しながら、中長期的には国内だけでなく海外市場をターゲットにした新事業の模索も行っています。
今回の出資に際してのコメント
エンジェルラウンド:代表取締役 大越 匠
「分からない人には全く理解されないし、分かる人にはめちゃくちゃ深く刺さる」。
こんな事業を真面目に泥臭くやっているソリッドベンチャーに投資をしています。
論理的な仮説も大切ですが、私自身ほんとうに強い説得力だと思うのは「なぜその領域にしたのか?なぜあなたがやるのか?なぜ今なのか?」の質問に対して考えるまでもなく「なぜなら自分がその領域にいて課題をリアルな手触りで知っているし、FACTとして収益がでている。これにアクセルを踏みたい。」というシンプルな回答。
土井さんとの最初の打ち合わせは鮮明に覚えてます。「え、そんな領域あるんですか?しかもすでに収益化できてる?」と驚きました。
ウェルヘルス社を創業に至るまでにさまざまな経験をしてきた起業家で、その経験から健康にリニア紐づく領域の”中の人”で深いインサイトを獲得しています。二次健康診断×データという新しい種を発見したことで、ソリッドな事業を展開しながらハイタッチなチャレンジ、とても楽しみにしてます!
ウェルヘルス:代表取締役CEO 土井 久生馬
弟との死別をきっかけに「健康社会の実装」を目指し、法人向けに二次健康診断の導入を支援をはじめ、オフラインで健康促進を行う事業構築を地道に進めて参りました。
より多くの人の命を救うべく、医師ではない私に何が出来るのか。模索した結果たどり着いたのが【生活習慣病は根絶出来る】ということです。
ユーザーが未来の健康状態をギャップなく把握し、医療の活用フェーズをしっかり理解できる世界を作ることで、治療から予防がベースの健康社会を作りたいと思っています。我々は、より多くの人の健康をサポートし続ける為に、IT分野への参入を行い、国内外問わず必要とされるプラットフォームの構築を目指します。
これからも弟をはじめ、事業へ携わっていいただく全ての人と共に成長して行きたいと思います。
【エンジェルラウンド株式会社について】
会社名 :エンジェルラウンド株式会社
代表者 :大越 匠
事業内容:エンジェルラウンドに特化したベンチャーキャピタルファンドとスタートアップ起業家だけの完全招待制オンラインコミュニティ「UooVo(ウーボ)」の運営
URL :
https://angel-round.com/
お問合せ:info@angel-round.com
当社が運用しているファンドは、スタートアップ起業家の多様なキャリア形成とEXITの選択肢をIPOだけでなくスモールEXITにもフォーカスできるよう「アーリー投資 × 最小限のファンドサイズ」というファンドコンセプトにしています。
これまでのスタートアップ投資におけるEXITでは、IPOまたは大型M&Aをメインの目標にすることが多くありました。当ファンドの投資先にはIPOを視野に入れながら、同時にスモールなEXITも見据えられるようにしていきたいと考えています。
詳細は以下プレスリリース参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000126206.html
また、投資先は「ソリッドベンチャー」に特化して投資をしております。Jカーブモデルのスタートアップに投資するVCファンドが多い中、ソリッド的な売上や利益を薄くても出している企業に投資するVCファンドはほとんどありません。
弊社ファンドは堅実な事業を持ちながら、常に新しいチャレンジを模索しているソリッドベンチャーに寄り添う方針を持っています。
代表取締役の大越匠は、大学卒業後、イシン株式会社に就職。その後、ベンチャーキャピタルに転職し、スタートアップ企業へのグロース支援や投資に従事。2023年にエンジェルラウンド株式会社を設立しました。