来る2024年7月3日(水)、20年ぶりとなる新紙幣が発行されるのを記念して、東京のハンコ専門店が新たな一万円札、五千円札、千円札の肖像にそれぞれ起用される「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」のハンコデザインを競作しました。すべての作品は主催する東京印章協同組合の特設サイトに掲載されています。
◇日本語版特設サイト: https://tokyohanko.jp/nbj.html
同組合が募集したのは「渋沢栄一」「澁澤榮一」「津田梅子」「北里柴三郎」以上4種類のハンコデザイン。加盟するハンコ店からは合計140点以上にのぼる作品が寄せられました。
注目すべきは、同じに見えるデザインが二つとないということです。それぞれのハンコはすべて異なる独自の個性と表情を見せています。
このユニークな企画「新紙幣3偉人のハンコを書いてみた」を主催する東京印章協同組合・竹口理事長は次のように語ります。「世の中に同じハンコが2つと存在しないのは当然のことで、そうでなくては『持ち主の権利と財産を守る』ハンコ本来の役割が果たせません。ハンコ店は常に『ほかにはない』ハンコを製作することを心がけています。特に最近では、これまでにない独自の書体を開発し、より個性的なハンコ作りを目指している店もあります。同じ文字を使ってもすべて異なるハンコの世界を、ぜひお楽しみいただきたいと思っています」
■抽選でクオカード5,000円分が当たる人気投票も実施
今回、同組合では「新紙幣3偉人のハンコ人気投票」を実施します。「渋沢栄一」「澁澤榮一」「津田梅子」「北里柴三郎」の各カテゴリー中、それぞれ最も気に入った1点を選んで専用フォームから投票すると、抽選で5名にクオカード5,000円分が当たります。(投票参加者は国内在住者に限ります)
また、ハンコの画像をタップすると、そのデザインを制作した店の詳しい紹介ページが開きます。店の場所や地図、営業時間といった基本情報のみならず、店の歴史やハンコへのこだわりなども知ることができます。
■英語版サイト・動画も制作
さらに今回、同組合は日本語版だけでなく、同じ内容の英語版の特設サイトも制作しました。
◇英語版サイト: https://tokyohanko.jp/nbe.html
英語版サイトを制作した理由について、竹口理事長はこう続けます。「コロナ禍で『脱ハンコ』が叫ばれて以来、残念ながら国内のハンコ需要は減少の一途を辿っています。しかしその一方で、名前が彫られたハンコは『その人だけのための特別な日本みやげになる』と訪日外国人観光客の間で人気が高まっています。そこでこの機会に、ハンコの魅力を広く世界にアピールしたいと考えました」
なお、英語版サイトも日本語版同様、ハンコ画像をタップするとそのデザインを制作した店の英語版ページが表示されます。さらに同組合では、ハンコの素材・サイズ・書体・価格・納期などを外国人客にわかりやすく提示する「英語版接客シート」を加盟する全店舗に配布、英語に不慣れな店でもスムーズに受注できるようサポートしています。
竹口理事長はこう結びます。「国内外を問わず、自分好みの書体やデザインのハンコを長く愛用したいというお客様も少なくありません。今回新紙幣に採用された3偉人のハンコの中に、気に入った作品が見つかることを願っています。人気投票にもぜひお気軽にご参加ください」