当法人と株式会社ヘリオス(本社:東京都千代田区、代表者:鍵本 忠尚、
https://www.healios.co.jp/
以下、「ヘリオス社」と言います。)は、ヘリオス社の保有する技術及び培養上清を用いた新たな治療法の確立、化粧品等の商品開発等を目的とした共同研究契約(以下、「本契約」と言います。)を締結しましたのでお知らせします。
注:本契約は、2024年1月16日にヘリオス社が発表致しました「
培養上清活用に向けた共同研究に関する基本合意書締結のお知らせ
」の基本合意に基づき締結されています。
1.本契約の概要
本契約は、当法人が行う新たな治療法に関してヘリオス社が再生医薬品の技術及び原材料を提供する共同研究を主たる内容とするものです。本契約において、当法人は共同研究費として総額1億8,000万円を拠出します。 なお、原材料の製造方法及び製造体制が確立し共同研究の目的が達成された後、原材料をヘリオス社から当法人に供給するための供給契約を締結する予定です。
当法人は、本研究によって製造される培養上清等の有効性、安全性について客観的で正確なデータを作成し患者様に対して新たな治療法の提示や化粧品等の商品開発を推進してまいります。
2.相手先の概要
名称 |
株式会社ヘリオス |
所在地 |
東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 日比谷三井タワー12階 ワークスタイリング内 |
代表者の役職・氏名 |
代表執行役社長CEO 鍵本 忠尚 |
事業内容 |
細胞医薬品・再生医療等製品の研究・開発・製造 |
資本金 |
16億78百万円(2023年12月末現在) |
設立年月日 |
2011年2月24日 |
発行済株式数 |
74,543,600(株) |
決算期 |
12月 |
従業員数 |
単体:61名 グループ全体:64名(2023年12月末現在) |
大株主及び持株比率 |
鍵本忠尚38.5% |
当事会社間の関係 |
資本関係:該当事項はありません。 人的関係:該当事項はありません。 取引関係:該当事項はありません。 関連当事者への該当状況:該当事項はありません。 |
最近3年間の経営成績及び財政状態 (百万円) |
2021年12月期 |
2022年12月期 |
2023年12月期 |
純資産 |
5,824 |
833 |
1,066 |
総資産 |
18,782 |
9,160 |
6,616 |
3.本合意の日程
決議日:2024年4月5日
締結日:2024年4月9日
以上
■一般社団法人AND medical groupについて
ー「美しくなる」は、人間の権利だ。
当法人は、全国24拠点(2024年4月末時点)でクリニックを運営する総合医療グループです。2020年に設立し、美容皮膚科・美容外科・形成外科・泌尿器科を展開、また傘下の再生医療等提供機関において、幹細胞を用いた再生医療分野への取り組みも始めています。
当グループは、人それぞれが持っている異なる性格・好み・価値観により、様々な「美」があると考え、性別や年齢・国籍などを問わず、「誰もが自分らしい美を追求できる世界」の実現を目指し、患者様の外見に対する不満やコンプレックスを軽減できるよう、様々な医療サービスを提供しています。日本を美容医療のリーディングカントリーとして位置づけ、最先端の技術と最高水準の医療サービスを提供することで、世界的な信頼と評価を得ることを目指してまいります。
今後、再生医療分野においては、この度の株式会社ヘリオスとの共同研究を推進し、安全性と治療効果について、国が求める水準の科学的な検証を実施した上で、幹細胞を用いた治療法の確立、培養上清を活用した化粧品及び医療用製品の製造により、さまざまな疾患領域へ期待される幹細胞治療の可能性を追求してまいります。
■株式会社ヘリオスについて
再生医療は、世界中の難治性疾患の患者にとって新たな治療法として期待されています。この分野では、製品開発・実用化への取り組みが広がり、将来的には大きな市場となることが見込まれています。ヘリオスは、iPS 細胞(人工多能性幹細胞)などを用いた再生医薬品開発のフロントランナーとして、実用化の可能性のあるパイプラインを複数保有するバイオテクノロジー企業です。2011年に設立し、2015年に株式上場(東証グロース:4593)し、再生医薬品の実用化を目指して研究開発を進めています。
体性幹細胞再生医薬品分野では、健康な成人ドナー骨髄由来の多能性成体前駆細胞(MAPC)から成る独自の細胞製品である MultiStem®を使用した脳梗塞急性期や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治験を実施しています。MultiStem® は、強力な抗炎症作用と免疫調節作用を示すことが示されており、さまざまな病態への応用が可能です。後期臨床試験において数百人の患者で試験され、3D 培養法で一貫して製造されており、複数の適応症において数百人の患者で安全性と有効性の両方が実証されています。ヘリオスは、脳梗塞急性期、ARDS、出血性外傷に対し、MultiStem® をグローバルに推進してまいります。
iPSC 再生医薬品分野では、免疫拒絶のリスクを低減する次世代iPS細胞であるユニバーサルドナーセル(UDC: Universal Donor Cell)を作製し、さらには、遺伝子編集技術により固形がんに対する殺傷能力を強化した次世代 NK細胞(eNK®細胞)の開発を進めています。eNK®細胞は、動物モデルにおいて強固な抗腫瘍効果を実証しており、大量生産が可能な3Dバイオリアクターでの製造プロセスを実現しています。これらにより、がん免疫領域をはじめ、眼科領域などで新規治療薬の開発に取り組んでいます。