工学院大学、 中銀カプセルを発展させた最新カプセルトレーラーを開発

工学院大学、
中銀カプセルを発展させた最新カプセルトレーラーを開発
技術・開発
記事の購読時間: < 1

工学院大学(学長:今村 保忠、所在地:東京都新宿区/八王子市)の鈴木 敏彦 教授(建築デザイン学科)は、株式会社淀川製鋼所と共に、CLT CAPSULE 2024を開発しました。中銀カプセルタワーのカプセルを移動可能な形状に進化させた2作目で、2024年6月12日(水)から6月14日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第28回リフォーム&リニューアル 建築再生展2024」(主催:建築再生展組織委員会)において実車両を公開します。

工学院大学、
中銀カプセルを発展させた最新カプセルトレーラーを開発

CLT CAPSULE 2024外観

工学院大学、
中銀カプセルを発展させた最新カプセルトレーラーを開発

内観

工学院大学、
中銀カプセルを発展させた最新カプセルトレーラーを開発

使用イメージ

CLT CAPSULE 2024外観(上段)、内観(中段)、使用イメージ(下段)。写真:新良太

【建築から車両へ/鉄骨造から木造へ/次世代型CLTカプセルの誕生】

■中銀カプセルとは

2022年4月に中銀カプセルタワービルの解体が始まり、9月に二十数体のカプセルが取り外されました。2023年、淀川製鋼所はその一つを譲り受け、動くトレーラーカプセルへと再生し、東京、大阪、名古屋の展示会で公開しました。建築家の黒川紀章が50年前の昭和に提唱したカプセルのコンセプトは、今なお人々を魅了します。彼がホモ・モーベンスと名付けた人々が、移動し、暮らし、働き、遊ぶための要素が、近未来的でコンパクトな空間に詰まっていました。

■建築から車両へのリデザイン

このカプセル建築の思想を次世代へ継承し、リデザインしたものが、2024年のCLTカプセルです。国産のスギ材を使用したCLTは、森林の保全や、温室効果ガス排出量の削減に貢献します。外装は複合塗膜防水層として白く仕上げ、従来のカプセルと同じにように見えますが、内装はウッディでリラックスした趣があります。LED照明や最新のデジタル機器を内蔵したインテリアが、現代人の遊び心に応えます。移動可能なCLTカプセルは、ニューノーマルの他拠点生活や、グランピングに活躍するトレーラーハウスです。

■出展技術詳細

研究テーマ   : 建築の移動可能性に関する研究

研究者     : 鈴木 敏彦(工学院大学建築学部建築デザイン学科、教授)

技術の特徴   : CLT構造、高強度ウレタン・ゴムアス複合塗装、

          特注シャーシ、次世代家具・調光調色

協力企業    : 株式会社淀川製鋼所

          銘建工業株式会社

          エフワンエヌ株式会社

          トレーラーハウスデベロップメント株式会社

          株式会社多田木工製作所

          株式会社 遠藤照明

研究者紹介サイト: https://er-web.sc.kogakuin.ac.jp/Profiles/9/0000831/profile.html

■第28回リフォーム&リニューアル建築再生展2024 開催概要

第28回テーマ: GX・DX推進がひらく建築ストックの未来 -SDGsの達成に向けて-

日時    : 2024年6月12日(水)-14日(金) 10:00-17:00

        ※最終日は16:30まで

会場    : 東京ビッグサイト 東1ホール

        ※工学院大学出展ブースは小間番号14

入場料   : 1,000円(税込/待券・事前申込者は無料)

公式サイト : https://rrshow.jp/2024/

ピックアップ記事

関連記事一覧

記事一覧

カテゴリー