■韓流ブーム再燃のきっかけはコロナ禍の韓ドラか
「ヤフー・データソリューション」が提供するデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」を活用し、2020年6月から2024年6月までの「韓ドラ」の検索数推移を見たところ、現在と比較して検索ボリュームが非常に多かったことがわかります。また「海外ドラマ」と比較しても、検索数が圧倒的に多くなっています。コロナ禍で在宅時間が長くなり動画配信サービスを利用する人が増えていた中で、それらの利用者が、当時話題になっていた「愛の不時着」「梨泰院クラス」などの韓国ドラマに興味を持つようになった可能性があります。
同時期に韓国のアイドルやオーディション番組の検索数推移も伸びており、コロナ禍にメディアを通して韓国の文化に触れる機会が増えたことがうかがえます。
■韓国ドラマが調べられていた2020年、「韓国語 勉強」や「韓国料理 レシピ」も上昇傾向に
続いて「韓国語 勉強法」「韓国料理 レシピ」「韓国ファッション」の検索数推移を見たところ、「韓ドラ」がよく調べられていた2020年後半から2021年にかけて同様に上昇していたことがわかりました。2021年の「韓国語 勉強法」の検索数は前年比231%、「韓国料理 レシピ」は141%、「韓国ファッション」は295%でした。2021年はまだ自粛要請があり、実際に韓国に行くことができなかったためか、日常の中で韓国文化に触れる行動をとっていることが見て取れます。
■コロナ禍後「韓国旅行」の検索者数は増加
「韓国旅行」の検索数推移を見たところ、海外旅行の規制が緩和され始めた2022年ごろから検索数が伸びていることがわかりました。また「旅行」と一緒に検索されている地名を調べ、検索数が多い順にランキングにしたところ、北海道、ハワイ、沖縄に続いて4位につけており、また直近1年でも5位となりました。
「韓国 旅行」を検索している人が前後にどんなキーワードで検索しているかを調べたところ、検索する前には「[ありがとう などの表現] 韓国語」「韓国語 勉強法」などが検索されており、韓国語の勉強と旅行との関連性がうかがえます。また、K-POPアーティストの名前や韓国の俳優の名前も見られ、韓国のドラマやアイドルなどのコンテンツに興味を持ったことで、旅行にも興味を持つようになるという可能性が考えられます。
※上記グラフの左端が「韓国 旅行」の検索当日となり、右に行くほど「韓国 旅行」の検索から日にちが経過してから検索したキーワードです。またグラフの上にいくほど検索数が多いキーワードです。
▼コリアンタウンとして知られる新大久保への来訪者層の分析や、韓国旅行における美容ニーズなどより詳細なレポートは以下で公開しています。
「ここ数年で大注目の『韓流ブーム』はなぜ浸透した?」
https://note.com/ds_yahoojp/n/n640151cefe98
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