この度、京都 四条河原町にある宿泊型ミュージアム BnA Alter Museumでは、開館5周年を記念した展覧会シリーズ「原」と5周年パーティー 「原-山」を開催いたします。
「原」(はら)とは、当館のコレクション作品であり常設展として宿泊体験を提供するアートルームが、何によって/どのように組成されているかを示す言葉”みなもと”であると同時に、アートルームをこれまでと異なるパースペクティブで捉えるための”原っぱ”を意味しています。
草木や水溜り、石や虫など生態系として複雑に折り重なり、切り取る視点によって様々に変化する多元的かつ複数の中心を持つ原っぱとして、アートルームそしてBnA Alter Museumを捉え直すこと意図しています。
また「原」では、コラボレーターと言われるアートルームにてメインクレジットされているアーティストに紐付き制作協力や作品提供を行うアーティストやデザイナーたちを開館5周年という機会に改めてご紹介する展覧会シリーズ[全3回]となっています。
さらに本展では複数のアートルームに紐付くコラボレーターたちが、グループ展の形式で作品を展示することでコラボレーター同士のコラボレーションを誘発します。
今まで見えていたアートルームという中心から少し視点をずらし、その周囲に複数あるさらなる中心を捉えることで、豊かな創作の生態系を可視化します。
第1回目となる「原 vol.1」では、図像同士の関係性と境界そのものに着目し図と地を共振させる絵画制作を行う
山本理恵子
、作品と状況とが切り離せないものを制作するクリエイティブファームNEW DOMAINより
近藤ほの花+長尾崇弘
、日常のあらゆる場面で生と死と笑いを収集する写真家
佐伯慎亮
、回路設計から音響合成まで行うプログラマー
新美太基
といった4組のコラボレーターたちによる作品をBnA Alter Museum 1/2Fにて展示いたします。
(※各作家がコラボレーターとして関わるアートルームは、各作家プロフィールにてご参照ください。)
加えて展覧会初日となる7月13日(土)には5周年記念パーティー「原-山」を開催します。
ヨコハマトリエンナーレ2020や最近では恵比寿映像祭2024でのパフォーマンスも記憶に新しい
山(完全版)
による特別ライブ・パフォーマンスをはじめ、MUTEK JP2020への参加や映画の劇判・楽曲提供なども多く手がける
kafuka(Kazuomi Eshima)
によるライブ、ドイツの実験音響名門レーベルraster-notonからのリリースで知られるサウンドアーティスト
Kyoka
やDumb Typeなどの活動で知られる
Ken Furudate
によるDJによって本企画のオープニングを飾ります。
是非 アートルームへのご宿泊や本展覧会と合わせてご参加頂ければ幸いです。
(※ご宿泊の場合「原-山」イベント参加費は通常宿泊料金に含まれてます。)
5周年記念 “原”ステッカー
「原」メインビジュアルから展開したオリジナルステッカー。グラフィックデザインはメインビジュアルと同じく髙坂彩乃による制作。
「原 vol.1」展スタートより会場にて販売を開始する他、5周年パーティー「原-山」へ参加特典、またはアートルームご宿泊や展覧会についてのレビュー特典としてプレゼント企画を実施致します。
(※レビュー特典につきまして詳細は会場にてご確認ください。)
展覧会概要
展覧会名:
原 vol.1
会場: BnA Alter Museum 1/2F
参加作家:
近藤ほの花+長尾崇弘(NEW DOMAIN)、佐伯慎亮、新美太基、山本理恵子
会期: 2024年7月13日(土)-8月4日(日)
開催時間: 11:00-20:00
会期中無休/入場無料
原 展覧会シリーズは以下に参加作家を変えて続きます。
原 vol.2 / 会期: 2024年8月10日(土)-9月1日(日)
原 vol.3 / 会期: 2024年9月10日(土)-9月29日(日)
5周年パーティー概要
イベント名:
原-山 5th anniversary Party
会場: BnA Alter Museum 1F
日時: 2024年7月13日(土) 18:00-22:30
参加費: 2,000yen / U25 1,000yen / U18 Free
※参加者全てに”原”ステッカー付
Live:
山(完全版)
kafuka (Kazuomi Eshima)
DJ:
Kyoka
Ken Furudate
and more…?
原 vol.1 参加アーティスト
プロフィール
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山本理恵子
(絵画|芸術学部非常勤講師)
1985年生まれ。2011年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程油画修了。
図像同士の関係性と境界そのものに着目し、筆触により逸脱すること/留まることを繰り返しながら、図と地の共振する絵画を描く。
主な個展に「Urlandschaft -原風景」(MEDIA SHOP gallery2、京都岡崎蔦屋書店、京都、2021)、「真昼の星々」(hitoto、大阪、2019)、「空白の頁」(MORI YU GALLERY、京都、2017)、 グループ展に、「ART OSAKA 2017」(ホテルグランヴィア大阪)、「THE PRINCE GALLERY TOKYO KIOICHOコミッションワーク」(プリンスギャラリー紀尾井町、東京、2016)、「アートがあればII ─ 9人のコレクターによる個人コレクションの場合」(東京オペラシティ アートギャラリー、2013)、「VOCA」(上野の森美術館、東京、2010)など。
( コラボレータークレジット:
中野裕介/パラモデル “鳥は池辺の青樹に宿し 魚は月下の青波に伏す(五条河原の模型楽園)”
)
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近藤ほの花+長尾崇弘 (NEW DOMAIN)
私達と状況が切り離せないように、作品と状況が切り離せないものを制作しています。
NEW DOMAINは、京都を拠点に活動するクリティティブファームです。個々人の知見や技術を組み合わせ、クリエィティブの可能性を探しています。リサーチ・スタディ・ワークショップを組み合わせることで、多様な表現をクライアントに提供しています。主に空間設計・グラフィックを軸に店舗設計・エキシビジョンデザイン・文化財保存への技術開発・提供を行っています。
( コラボレータークレジット:
油野愛子 “1993”
)
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佐伯慎亮
写真家。被写体を限定せず、日常のあらゆる場面で生と死と笑いを収集。国内外での展覧会やドキュメンタリー映画の製作、広告、雑誌等のカメラマンとして関西を拠点に活動している。おもな書籍に『挨拶』『リバーサイド』(赤々舎)などがある。2001年キヤノン写真新世紀優秀賞、2018年大阪市咲くやこの花賞を受賞。
( コラボレータークレジット:
ミズグチグッチ “ガラパゴス団地”
)
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新美太基
1984年、愛知県生まれ。デバイスエンジニア、プログラマー。
作家から依頼を受け、展示やライブのための装置をつくる仕事をする傍ら、最近は自身の音楽や作品を制作している。BnA Alter Museumでは、∈Y∋ (BOREDOMS)によるアートルーム”D/R/M”の制作を手伝った際に、音響プログラム制作の趣味を活かすことで、以後そのつながりから同じく∈Y∋ (BOREDOMS)によるプロジェクト FINALBY()にてFUJI ROCK FESTIVAL ’21に参加している。
( コラボレータークレジット:
EY∃ (BOREDOMS) “D/R/M”
)
原-山 参加アーティスト
プロフィール
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山/完全版 MOUNTAIN/FULL EDITION
今井健太郎と薮内美佐子が音楽を中心にパフォーミングアーツや照明、映像などを援用しつつ文化芸術に限らず社会や個人の活動にコミットメントしていくなかで境界線を曖昧にしながらそれらの出来事に着目し芸術と抵抗をベースにそれ以外の領域に還元できるように活動している。
今回は美術家の中野裕介、伊藤存、デザイナーの倉地宏幸 をゲストに迎えライヴパフォーマンスを発表する。
主な活動は恵比寿映像祭2024、 Counterflows(スコットランド、2022年)、ヨコハマトリエンナーレ2020、など。
マンチェスターのNatural SciencesよりアルバムNo Matter Where You Come From, You Are Not a Stranger Hereをリリース中
https://mountainfulleditio.wixsite.com/home
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kafuka (Kazuomi Eshima)
関西を拠点に活動するプロデューサー。自然の音、サンプリング、音響プログラミングなども取りいれ様々な音をコラージュしオリジナリティあるサウンドを表現。エレクトロニックミュージックを軸に新たな表現や世界観を探究している。
2016年、京都のレーベル
shrine.jp
よりアルバム『Polyhedron』をリリース。 2017年、ドイツ・ベルリンのレーベルProject: Mooncircle よりアルバム『Laws of Nature』をリリー ス。2018年、No.9『Switch of LIFE』に共同作曲参加や国内外のアーティストへのRemix提供。 「上海光点FLARE2019」や「MUTEK JP2020」への参加、BACKSPACE TOKYOとのAR/XR Liveなど最先端な映像表現とのコラボレーションも多数行っている。また、映画の劇判、楽曲提供なども多く手がけアートプロジェクトへの参加やNTT[ICC]、Nuit Blanche KYOTOなどでのサウンドインスタレーション作品の展示、様々なメディアを用いた作品を展開する。メディアラボ「Laatry」を立ち上げ、その活動は多岐に渡る。
http://kafuka-music.com
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https://kafuka.bandcamp.com
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Kyoka
サウンドアーティスト、電子音楽プロデューサー、DJ、インスタレーションアーティスト、フィールドレコーダーなど、周波数(音)に関わることを中心に幅広い領域にて活動。カオティックかつ、ヘヴィーでラフなサウンドで、実験的でありながらもダンサブルなサウンドで知られる。
2008年よりレーベルOnpa)))))よりEP『ufunfunfufu』シリーズをリリース。2012年以降、ドイツの電子音響名門レーベルraster-notonから「iSH」「s (Is superpowered)」「SH」をリリース。2020年にはNina Kraviz主催трипのコンピレーションに参加。
2023年は、ヴェネツィア・ビエンナーレ音楽部門の若手育成プログラムにて、指導者を担当。2023年秋より、スイスの機関を拠点に、ニューロサイエンスと音楽理論、作曲の関係を試行錯誤することを活動の中心軸に置いている。
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Ken Furudate / 古舘 健
サインウェーブやパルスなどのミニマムな要素とその特性を拡張させて複雑な音響現象を作り上げる。サウンド・インスタレーション『Pulses/Grains/Phase/Moiré』にて、文化庁メディア芸術祭大賞(2019)、Digital Choc賞(2018)、CYNETART AWARDSファイナリスト(2018)に選出。自身の主催するプロジェクト『The SINE WAVE ORCHESTRA』にてPrix Ars Electronica Honorary Mention(2004)、文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品(2018)、CYNETART AWARD(2018)に選出。近年では、西陣織の老舗である「細尾」とのコラボレーションにてテキスタイルを制作するなど、幅広い領域で活動する。
ミュージシャンとしては、MUTEK.JP(2019)、MAZEUM(2018)、恵比寿映像祭(2016)、Knowledge Capital Festival(2015)、Kyotographie(2014)、Sonar Sound Tokyo(2011)などのフェスティバルに出演。また、高谷史郎、坂本龍一を始め、様々な作家の制作に参加している。2013年よりDumb Typeメンバー。Dumb Typeとして2022年、第59回ベネチア・ビエンナーレ、日本館にて個展「2022」を開催。2023年12月には、Audio Visual Performance Show Case Series “Interference, Resonace”を主催。
BnA Alter Museumとは
BnA Alter Museumは、気鋭のアーティストが制作する泊まれる空間型アート作品31部屋に加え、計30メートルの縦型ギャラリースペースや、ミュージアムショップ、バー&ラウンジ等が併設される新しい形のアートスペースです。また、パブリックスペースを展示やイベントに開放するなど、国境を超えたアーティスト、アートファンのコミュニ ティーが集う場となることを目指します。
住所:京都府京都市下京区天満町267-1
アクセス:阪急河原町駅より徒歩6分/京阪祇園四条駅より徒歩7分/河原町松原バス停から徒歩3分
Tel: 075-748-1278
WEB:
https://bnaaltermuseum.com/
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