朝日放送ラジオ株式会社(以下、ABCラジオ)と株式会社radiko(以下、ラジコ)は、ラジコのプラットフォームを活用し、第106回全国高等学校野球選手権大会を完全無料・完全中継で配信する新しいサービス、「オーディオ高校野球」をこの夏、ローンチいたします。
6月13日(木)には朝日放送ラジオ株式会社(代表取締役社長:髙橋靖史、所在地:大阪府大阪市)と、株式会社radiko(代表取締役社長:青木貴博、所在地:東京都港区)による「オーディオ高校野球」発表記者会見を行い、サービス内容を明らかにしました。
■オーディオ高校野球とは
DAU(Daily Active Users)約190万のユーザーをかかえるラジコのプラットフォーム内において、
地上波ラジオ局とは別に、高校野球中継の専門局「オーディオ高校野球」を期間限定で立ち上げるこ
とで、
地上波では実現できなかった完全中継を、エリア制限なく、全国どこからでも完全無料で聴く
ことができる新しい音声ライブ配信サービスです。
■記者会見の内容について
<日時>6月13日(木) 11:30~12:30
<場所>ABCラジオ東京支社(東京都港区浜松町2‐3‐1 日本生命浜松町クレアタワー18階)
<登壇>朝日放送ラジオ株式会社 代表取締役社長 髙橋靖史
株式会社radiko 代表取締役社長 青木貴博
<司会>中邨雄二(ABCアナウンサー)
【オーディオ高校野球の目指すもの】
朝日放送ラジオ株式会社 代表取締役社長 髙橋靖史
(髙橋社長)
「オーディオ高校野球」が目指してきたもの。それは『全ての出場校の、全ての高校球児の、全てのプレーを余すことなくお届けする』ことです。ABCラジオの高校野球中継は、阪神戦中継の編成の都合や、暑さ対策でインターバルが長くなったり近年試合終了まで放送できないケースが増えていましたが、今回の「オーディオ高校野球」は完全中継で最後まで試合をお届けできることが大きな魅力と言えるでしょう。また視覚障がいをお持ちの方にとって、音声配信による完全中継という形で皆さんに聴いていただけることも大変意味のあることだと思っております。
【ラジコでオーディオ高校野球のライブ配信にいたったきっかけ】
株式会社radiko 代表取締役社長 青木貴博
(青木社長)
昨今、音声コンテンツが見直されているという記事がネット上に散見されます。中でもZ世代のタイパによる、“ながら聴取”の利便性も注目されております。何かをしながら聴くことができることは、ラジオをはじめ音声コンテンツの独特の個性であると考えています。こういった音声コンテンツに追い風が吹いている中で、ラジコはさらなる飛躍を目指していきたいと考えております。
それにはやはり強いコンテンツと連携し、新たな取り組みを行う以外に方法はないだろうと思っています。ここで言う強いコンテンツが非常に重要であり、ラジオ業界には強いコンテンツが数多く存在しております。中でも、今回のABCラジオの高校野球中継はその代表格であり、今回の新たな試みの第一弾とさせていただきました。
高校野球の中継がABCラジオの番組編成に入りきらないという課題に対して、ラジコであれば完全中継が可能であり、関西地区だけではなく全国の高校野球ファンに届けられるというのが利点かと思います。中でも、お仕事をしながら、家事をしながら、ジョギングをしながら、散歩をしながらなど、「タイパの良い“ながら聴取”」で、高校野球を楽しんでいただけることを確信しております。
今回、そういった背景含めて、新たなチャレンジに至ったというのが経緯であります。
【オーディオ高校野球に対する期待、将来への展望】
(髙橋社長)
ABCラジオの中継の特徴としては、実際に高校球児を指導している現役の監督だったり、OBの監督だったりと、高校生の身近にいる人にゲストの解説として入って頂いているところです。70年以上に渡ってこれまで放送して参りました高校野球中継を、日本でも有数のプラットフォームで全国の皆さんにお届けできるというのは、我々にとっても非常にうれしく、期待できるものだと思っております。
これまで高校野球の中継としては地上波でうちがやっていたりNHKさんがやっていたり、近年ではバーチャル高校野球があったり、BS朝日さんも4Kで放送されている、と様々なツールで放送されていますけども、新たにオーディオ高校野球という形で“ながら聴取”ができるという点で非常に大きなものになると思います。今回、皆さんに触れて頂きやすくなる形でお届けできることで、高校野球の魅力がより一層全国に伝わればと非常に期待をしている次第でございます。
(青木社長)
まずは、今回の取組みを各視点において成功事例をつくることであり、それを来年以降も継続させていくことだと思いますが、今後オーディオ高校野球においてラジコを通して中継を聴くということだけでなく、ラジコの聴取画面上において、今どの高校とどの高校が対戦していて、今何対何で、誰がピッチャーで、誰がバッターかなどの付加情報なども、ユーザーに届けられるような試みを検討していきたいと考えております。
■ABCと高校野球中継
ABCの高校野球中継の歴史は古く、ラジオは開局翌年の1952年、テレビは大阪テレビ放送時代の1957年から放送を開始。過去には「甲子園は清原のためにあるのか!」「勝負はしません!」「日本文理の夏はまだ終わらない!」など記憶に残る実況を残し、現在もテレビ・ラジオでは経験豊富な実力派アナウンサーによるドラマチックな実況と、高校野球部の有名監督による個性あふれる解説で、関西エリアを中心に人気を博しています。