【会期】6月29日(土) – 8月4日(日)
【時間】 11:00 – 19:00
【会場】 ギャルリーためなが京都
京都市東山区上堀詰町265-7
京阪電車《七条駅》6番出口
TEL 075-532-3001
【web】
https://www.tamenaga.com
【SNS】 @galerietamenagakyoto
ギャルリーためなが京都では、6月29日(土)から8月4日(日)まで「にっぽんの夏 アートの夏 Summer・Japan・Art」と題し、10名の才能あふれるアーティストそれぞれが捉えた「日本の夏を描く」展覧会を開催いたします。
本展では、日本の夏の風景や風物詩をテーマに、伝統的な日本画の技法を継承する作家から現代的なアプローチで描き出す新進気鋭のアーティストまで、多様な視点と技法で描かれた作品が一堂に会します。
夜空に大きく広がる花火、太陽を見上げる向日葵、瑞々しく齧り付きたくなる西瓜、真夏日だからこそ求めた清涼。これらの「夏」を見て懐かしい思い出に辿り着くのか、これからの夏の日々に夢を膨らますのか。見るという感性を「にっぽんの夏」で愉しんで頂ければ幸いです。
参加作家一覧
大沢拓也 | 小津航 | 北川麻衣子 | 木下友梨香 | 菅原健彦
田口涼一 | 智内兄助 | 細川貴司 | 吉川民仁 | 吉田眞理子
大沢 拓也 / Takuya OSAWA
1979年埼玉県に生まれる。東京芸術大学大学院美術研究科後期博士課程美術専攻日本画研究領域修了。都市風景に自然界のモチーフをオーバーラップさせたり水面に揺らぐ樹々の影を描き、その筆から人々の心に溶け込んでいる心象風景を浮かび上がらせる。
小津 航 / Wataru OZU
1991年東京都に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
淡く明るい色彩とシンプルで優しい筆遣いによって表現される作品は、ゆったりとした画面構成とも相まって見る者に癒しと安らぎを与える。西洋と東洋で異なる美的感覚や表現方法に着目し、両者を掛け合わせることで全く新しい絵画のあり方を模索している。
北川 麻衣子 / Maiko KITAGAWA
1983年埼玉県に生まれる。東京藝術大学大学院油画研究室博士課程修了。
ダーマトグラフと呼ばれる油性鉛筆を使い、モノクロームの画面に独創性あふれる物語を精緻に描く。高度な技術が動植物の姿を様々な質感で表現し、非現実的な舞台設定にリアリティを与えている。
木下 友梨香 / Yurika KINOSHITA
1988年佐賀県に生まれる。京都造形芸術大学、武蔵野美術大学にて空間演出デザインを学ぶ。
幼少期に見た記憶の中の花や植物を抽象表現した作品を制作。日々生きていくなかで霞んでいく視覚的な記憶の印象を絵に落とし込み、過去から現在を表現している。
菅原 健彦 / Takehiko SUGAWARA
1962年東京都に生まれる。多摩美術大学にて日本画を専攻。
1996年山梨にて樹齢千年を超える神代桜との運命的な出会いがあり、それを機に菅原芸術の扉が開かれる。古木の幹から放たれる生々流転する生命のダイナミズムに衝撃を受け、その生命力を極めて独創性高い表現で描く。
田口 涼一 / Ryoichi TAGUCHI
1981年大阪市に生まれる。 京都精華大学大学院技術研究科博士後期課程修了 博士号取得。銀箔を硫黄で硫化させる、古く江戸中期の頃より深秘である「箔焼き」という技法により、銀箔の色を変色させた焼箔を用いて作品を制作する。作家は独学で技法を試行錯誤して身につけ、現在も独自に研究を続けながら、独特な風合いや空気感を作品の中で表現している。
智内 兄助 / Kyosuke TCHINAI
1948年愛媛県に生まれる。東京藝術大学大学院修了。
1980年代初めから和紙にアクリル絵具という独特な画法を確立し、日本画と洋画との境界を越えた革新的な表現方法に到達。日本の伝統美である衣装文様や花鳥風月を用いた「もののあはれ」を基調としたその作風は、独特の技法とあいまって智内独自の幻想世界を創り上げている。
細川 貴司 / Takashi HOSOKAWA
1964年高知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程油画専攻。
厚みのある楕円や水滴の形状にした半立体的な木材を支持体とし、色鉛筆や油絵具を用いて自然風景を描き出す。モチーフである風景や草花は画家の幼少時代の記憶を元に、時に取材を行いながら醸成された空想上のもので、支持体の樹の模様や絵具により偶然的に生み出された表情から更にイメージを広げ、昇華させていく。樹の肌合いを感じられる表層と精緻に描かれた美しい自然とが相まって、作品は繊細かつ清廉な空気を放っている。
吉川 民仁 / Tamihito YOSHIKAWA
1965年千葉県に生まれる。武蔵野美術大学にて学ぶ。
学内の風潮は具象絵画が中心であったが、吉川はやがて抽象絵画へと進んでいく。四季折々に変化する自然、ことに風や光の様相に触発され吉川は絵筆をとり、自身の眼差しを画面に注ぎこみ詩情豊かな絵画空間を創りだしている。
吉田 眞理子 / Mariko YOSHIDA
1969年京都市に生まれる。京都精華大学大学院美術研究科日本画修了。主に植物を画題としており、自然を愛で季節を感じること、自然の中で生 きていくことを自覚し、畏怖の念を持ちその恵みに感謝すること、その日々から作品が生まれていくと考えている。モチーフとする植物はすべてデッサンに足を運び、そのため数年がかりで描かれる作品も多い。平面の作品として、すべてのパーツが正面から同じように見えるように描かれている。