障がい者アートの企業向けレンタルサービスを展開するFUKU・WARAIが全国の福祉事業所に向け代理店契約をスタート

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東京都江東区にある、アートに特化した障害者就労継続支援B型施設「アトリエにっと」を運営する一般社団法人FUKU・WARAI(代表理事:髙橋圭)では、障がいのある方の描くアート作品をオフィスや店舗向けに貸し出す、障がい者アートレンタル事業の代理店契約の全国展開を進めており、2024年6月から2県の事業所で本格的に活動を開始しました。

今後は、首都圏の大企業とも多くの契約がある「アトリエにっと」だけでなく、全国で障がいのある方との協働に取り組む福祉団体と、地域に根差した企業や飲食店・クリニック等の場をアートでつなぎ、障がいのあるなしに関わらずお互いの顔が見える関係をつくる活動に一層注力してまいります。

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「三井のラボ&オフィス」三井リンクラボ様へのアートレンタル導入事例(2023年/東京都江東区)入居する研究者の感性の刺激やリフレッシュになっている

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「つくりたいとカタチに」ノベルティ会社ユニファースト様(東京都台東区)へのアートレンタル導入事例。社員やオフィスを訪れるクライアントとの会話にもつながっている


FUKU・WARAIのアートレンタルスキームの強みを全国展開へ。アーティストの活動の場を広げ、心打つ作品群で障がい者アート市場を活性化します

一般社団法人FUKU・WARAIは、グループ企業である株式会社フクフクプラスより、2023年7月をもってアートレンタル事業のスキームを事業譲渡されました。フクフクプラス時代6年間培ってきた障がいのある方のアートレンタルのスキームを活かし、今後は広く全国で障がいのある方のアートに携わる福祉施設や、団体、企業などと手を取り、工賃アップや仕事の創出、ダイバーシティ&インクルージョンな場をつくってまいります。

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株式会社ストーリーテリング様(東京都品川区)にて、左:平野代表、右:アトリエにっとメンバー

写真は、アートレンタル事業における、メンバーによる作品交換作業の様子。オフィスや会議室、受付などに飾られたアートは、観る人に心地よさを与えるだけでなく、3か月に1度の定期交換のため、障がいのある人とサービスを受ける人との間に自然な交流が生まれています。


FUKU・WARAIの障がい者アートレンタル事業のスキームとは

・事業所内で生まれたアートを高解像度データとしてクラウド上に保存。プロのデザイナーが色の調整などを施したうえで高性能プリンターで画材用紙に出力し、複製画(ジグレー版画)作品として昇華。企業や地域の商店、クリニック、カフェなどへレンタルし、定期的に作品交換に赴くサービス。

・アート鑑賞を通じたワークショップ、企業や自治体・学校での多様性理解研修の提供。

などを指します

これらのサービスは、障がいのあるアーティストへは金銭的支援や活動の場を、企業や近隣地域へは障がい者との継続的なかかわりを提供できるほか、企業の感度の高さ・地域貢献へのあたたかな姿勢を表明することができる点から、これまで多くの賛同を得てきました。

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「アトリエにっと」メンバーによる額装作業の様子
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仕事として責任をもって仕上げていく

しかし、障がい者のアートを活用した事業は、福祉施設単体では「どのように作品管理をすればよいかわからない」「企業の要望に沿った作品づくりが難しい」など、事業として成立させるのがなかなか難しいと考えられています。

FUKU・WARAIでは、作品情報の管理はもちろん、障がい者アートを長年取り扱っているプロのデザイン事務所で色、サイズ補正をし、高性能プリンターにて専用用紙に高画質出力しています。一見とりとめのないアートについても、福祉作品に通じたデザイナーの手を少し加えることで、幅広い用途で世の中に展開する方法をもっているのが強みです。

■FUKU・WARAIのアートレンタルについて

https://fukuwarai.or.jp/artrental/

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毎回多くの参加者が集まり、個性を発揮している

写真は、毎月第2・第4日曜日に「アトリエにっと」で開催している「アートワーク」の参加メンバー。無心に描いている時間と、お互いの絵を認め合う声かけで心が満たされる会になっています。毎回ワーク後には、どんな気持ちで描いたか発表する時間を設けていますが、みな自信にあふれ、晴れやかな表情で語る姿が印象的です。


東京だけでない、アートの地産地消を目指す。全国の代理店を通じ障がい者が地域で暮らすアーティストとして活躍できる社会をめざして

FUKU・WARAIが東京都江東区で「アートで社会と福祉をつなぐ」をスローガンに運営する就労移行支援B型作業所「アトリエにっと」は2024年1月に開所して以来、半年足らずで定員がほぼ埋まり順調に活動しています。

就労継続支援B型を利用している人は全国で約27万人(令和2年/厚生労働省※1) いて、利用者数も事業者も増えていますが、日本全国を見るとアート活動を中心にできる場は多くありません。多くの福祉事業所で表現活動が好きな方はいますが、そうした活動を支援する人材が不足している、アートの価値に気がつけない、使い道がわからないといった現状があります。

住む場所によらず、個人の内に秘められた感情や、豊かな想像力が反映された作品をより多くの人に見てもらえる場に送り出したい。多くの方と連携し福祉施設をよりよい社会資源(開けた場)にし、世の中に浸透させ、社会の一員として活躍できる場をつくりたい。そこで、アートという働き方を選択肢のひとつにしたいという我々の願いに共鳴した、山口県と鹿児島県の事業所について、初めての代理店契約を締結しました。

※1「障害者の就労支援について」(厚生労働省第112回社会保障審議会障害者部会(令和3年6月21日)資料5)より

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000797543.pdf


【2024年より提携開始したのは以下の2事業所】

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アートレンタル時の様子

七福art(一般社団法人七福)

山口県光市(代表 松村 瞳)

創作活動を通じて、生きがいを感じ、働くことができる地域支援の新しい環境づくりを行っております。

Instagram:

https://www.instagram.com/shichifukuart/


Web:

https://www.shichifukuart.com/

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地域デパートでのアート販売会の様子

artto(あーとと/ひふみよベース)

鹿児島県鹿児島市(代表 白澤 繁樹)

鹿児島市を中心にオフィスや飲食店などにピッタリのアートをお届けしています。

Instagram:

https://www.instagram.com/artto.1234/

Web:

https://hifumiyo.co.jp/


全国の福祉施設のみなさんと事業所発アートの活用法を広げていきたい

わたしたちはこれからも、障がいのある人が住み慣れた地域で生活しながら「アートを仕事につなげる」取り組みや、企業の社会貢献のひとつのかたちとしての障がい者アートの活用性について考えてまいります。


【アートレンタルで全国に広がる社会貢献の輪】

全国の企業様や事業所様、施設にFUKU・WARAIのアートレンタルを導入いただいております。アートレンタル関連マップは

こちら

のページ最下部からご確認ください。

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■ FUKU・WARAIのアートレンタル代理店制度についてお問い合わせはこちら


https://fukuwarai.or.jp/contact/

(担当:髙橋)

問い合わせフォームより、ご担当者様の関連団体、施設等のWebサイトをご記入の上お知らせください。折り返しご連絡いたします。

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