Ollo Factoryが住友電装株式会社に採用され、グローバル展開を開始

Ollo Factoryが住友電装株式会社に採用され、グローバル展開を開始
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■これまでの取り組み


かねてよりOlloと住友電装は、工場の改善活動をより効率的に、かつ効果的に実施するために、AIによる動画解析の導入について協議しており、その一環として、2023年11月にOllo Factoryを住友電装のカンボジア拠点に導入致しました。その結果、以下のような導入メリットが検証されました。


  • 導入メリット1: 改善活動のスピード向上

    • 誰でも簡単に、ゲーム感覚で、分析~改善の着眼ができる

    • 従来のストップウォッチを利用した分析と比較し、凡そ4倍の改善スピードを実現


  • 導入メリット2: 改善スキルのばらつきの排除

    • AIが分析を自動実行するため、分析~改善の着眼までの、スタッフの改善スキルの差によるばらつきがなくなる


Ollo Factoryは気になる現場を一定時間撮影するだけで、AIが自動で現場の問題点をピンポイントで洗い出すため、忙しい作業スタッフでも利用ができることが特徴です。これによって、現場スタッフからあがってくる改善提案の数・質ともに飛躍的に増加しました。

また、Ollo Factoryは、誰でも簡単に分析を開始できるため、同拠点の現地スタッフでも数日で修得することができました。2023年11月からの半年間で、14名の現地スタッフがシステム操作方法を習熟し、30を超えるラインでの改善を実施しました。




今回の取り組み


カンボジアにおけるOllo Factory導入によって得られた成果を踏まえ、Olloは住友電装と正式契約を締結し、今後、Ollo Factoryを住友電装のグローバル拠点へ展開する事に合意しました。

現在、カンボジアに続き、住友電装の他のグローバル拠点でもOllo Factoryの導入が進んでいます。



■Ollo Factoryとは


Ollo Factoryは、組み立て作業のような人の作業を、AIによって自動で詳細に解析する画像認識ソフトウェアです。動画をアップロードし、お手本となる1サイクルの開始点と終了点を指定するだけで、AIが動画に含まれるすべてのサイクルを自動で詳細に分析します。

通常、分析の精度を上げるために必要とされる「大量の学習サンプル」を必要としないのが特徴で、作業のばらつきや抜け、ムダをスピーディーに発見することで、作業効率のアップなど現場の生産性向上に貢献します。

〔Ollo Factoryの画面〕


Ollo Factoryが住友電装株式会社に採用され、グローバル展開を開始

(※製造現場の画像はイメージです)


Ollo Factoryによって、これまで一部の改善担当者に依存していた改善業務を、短期間で大量に実行することが可能になりました。現在、Ollo Factoryを活用いただいている30以上(半数以上は海外)の作業現場において、短期間で、高い分析精度と生産性向上を達成しています。



■住友電装株式会社 専務執行役員 生産技術本部長 丸山 哲二様からのメッセージ


住友電装グループは、グローバルで32の国と地域、106社、約25万人のオペレーターによる「ものづくり」で支えられている自動車用ワイヤーハーネスメーカーです。「カイゼン」は我々住友電装グループの「根幹」、日々継続させることが、会社の発展につながります。その「カイゼン」に必要な「分析」「課題着眼」を、誰でも簡単にできるツールが、Ollo Factoryであり、グローバル全社の「改善活動活性化」に繋がることを期待しています。



■会社概要


株式会社Ollo

Ollo(オロ)は東京大学松尾研究室のメンバーを中心に、2019年2月に設立されたAIスタートアップ企業で、工場での作業を高精度に解析する画像認識ソフトウェア「Ollo Factory」を展開しています。

会社名:株式会社Ollo (オロ)

所在地:東京都文京区本郷4-1-5 石渡ビル5F

代表者:代表取締役 川合 健斗 (かわい けんと)

事業内容:製造業向け画像認識ソフトウェアの開発・提供

Webサイト:

https://ollo.jp/

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