考察要素満載の“知的興奮型”音楽ドラマCDコンテンツの『華Doll*』(読み:ハナドール)。
体内に特殊な花の種を埋め込まれ、「完璧なアイドル」を人工的に作り出すプロジェクト:通称【華人形プロジェクト】に人生を捧げる少年達「Anthos*(アントス)」「Loulou*di(ルルディ)」を中心に、彼らの成長と人生を描いたストーリーが、ドラマパートと楽曲収録のCDシリーズで展開していくSFディストピア作品です。
そんな本作からLoulou*diのファイナルアルバムが発売しました。
ドラマパートでは、カリスマアイドル:烏麻亜蝶を不動のセンターとする伝説のユニット「Loulou*di」のストーリーがついに完結!
亜蝶、ルイ、鬨の3人がアイドルとして、人間として、さいごに選択する道とは……?
今回は本作の収録を終えたLoulou*diキャストの豊永さん、武内さん、山下(大)さん、そしてドラマパートのみ出演しているAnthos*結城眞紘役・山下(誠)さんのオフィシャルインタビューをお届けします!
華Doll* 3rd season THINK OF ME: CHOOSEキャストインタビュー
キャスト:
烏麻亜蝶 役:豊永利行さん
氷薙ルイ 役:武内駿輔さん
櫻井鬨 役:山下大輝さん
Anthos*結城眞紘 役:山下誠一郎さん
※以下、敬称を省略させていただいております。
■今回のシナリオを読んだ第一印象、そして実際に収録を終えてみた感想をお願いいたします。
<豊永>第一印象……アイドルコンテンツでこんな終わり方をするドラマCDある?って思いました(笑)。
結局「華」って何だったんだろうなぁって。Loulou*diっていう存在だったり、亜蝶が作りたかった「完璧なアイドル」って一体何だったんだろうっていう、非常に哲学的な問題提起をして終わっているなという印象がありました。
山下誠一郎くんが演じる眞紘とのシーンを掛け合いで録らせていただいたんですが、眞紘と絡んだことによって亜蝶の感情が爆発した感覚がして、「結局ずっと智紘の影を追い続けていたんだね、亜蝶さんは」っていう思いをすごく感じ取れたなって。あと、僕は(役柄上)亜蝶としてずっといたのでAnthos*のドラマCDとか曲を一切聴いていなかったんですよ。だからこそ、こういった結末になって悲しい・切ないと取るのか、美しいと受け止めるのか、そこはLoumielの皆様に投げかけられたテーマなのかなと思いました。個人的には、ここからやっとAnthos*たちの曲が聴けるかな(笑)。豊永利行として楽しみに聴かせていただこうと思います(笑)。
<山下(誠)>眞紘としてLoulou*diのドラマに参加させていただくのは2回目で、最後にしてついに豊永さん(亜蝶)と一緒に掛け合いで収録できたっていうのが嬉しかったです。日々Anthos*にいる分、よりLoulou*diの世界観……特に亜蝶さん・ルイさんの言葉は台本を通してもAnthos*とは違うと感じましたね。Anthos*にない魅力をもった人たちが紡ぐ言葉や作り出す世界観の違いを改めて感じましたし、その中にいる眞紘がちょっといつもとは違うような感じがして、この収録を通してAnthos*の結城眞紘ではなく、いち個人として結城眞紘を見つめることができたのかなと思いました。すごく新鮮な、刺激的な体験でした。
<武内>解釈といいますか、感情の捉え方というか、スイッチの入れどころなどをどういうふうにしようかなと、今回全体を通して流れを作るっていうポイントをどうしようかなって考えるようなシナリオだった印象ですね。まさしく最後にふさわしい、考えがいのある、取り組みがいのあるシナリオだったんじゃないかなと思いますね。
<山下(大)>非常にLoulou*diらしいエンディングを迎えることができたのではないかなと思います。一つの台本の中で色々な解釈ができるような内容になっていたので、何パターンも考えているうちに一番自分の中でベストだと思う流れ、そして今までつくり上げてきたキャラクターの中で一番ハマるだろうなと思ったものをお芝居で表現しようと考えながら挑みました!
■ご自身の演じるキャラクターについて、本アルバムのドラマ内で好きなシーンやセリフはございますか?
<豊永>眞紘とのシーンは、僕が生感のあるアプローチをしているので、そこに山下くんがきちんと眞紘として距離感や生感を合わせてきてくれたのがわかって、そこの掛け合いが楽しかったです。あとは、ドラマCDの最後のエピローグのようなパートがあるのですが、それが唯一の救いなのか……なんて思ったりもしますし、皆さんがどう受け止めるのか分かれるポイントなのかなと思いました。役者的に印象的なシーンは、ルイにずっと首絞められながら喋るところですね(笑)。役者としては非常にやりがいのあるシーンでした。今まで使ったことのない声帯の使い方をしながらお芝居させていただいていますので一緒に苦しくなってくれればと思います(笑)。
<山下(誠)>亜蝶さんとのやり取りです。眞紘を演じる僕自身としても、2人だけのプレッシャーのある空気感怖いなっていう感じで、本当に眞紘とリンクして少しの言葉のミスも許されないようなピリッとした空気感で豊永さんと収録できたシーンがすごく印象的でした。結果的に、家で読んだり練習したりしたものとは違うアプローチが出たり、いつどこで会話の流れが切り替わるかわからない感覚があって、一緒に紡げたっていうのはすごく面白かったです。亜蝶さんの空気を察して、どう眞紘として振る舞うのかを瞬間瞬間で考えることができました。また、そのうえで智紘を重ねるシーンも頑張って演じています。これまでも智紘を演じることはあったのですが、ここで出てきてどういう意味があるのか、亜蝶にどう刺さるのか、智紘っていう存在が亜蝶さんにおいても「華Doll*」の世界においてもたくさんの人に影響を与えているからこそ、「弟である結城眞紘とは」というものを振り返ることができて発見がありました。
<武内>僕は最初の方で、自分の手を見て、ルイが冷たい手だなっていうところです。ルイって客観的に自分を見るっていう機会が今までそんなになかったような気がするので、一歩引いて自分を再確認するっていうところにルイの気持ちの変化というか人間性の変化のようなものを感じて、個人的にいいセリフだなと思いました。「手の冷たい人は心が温かい」ってよくいう話ですけど、単純に使うんじゃなくて色々あったうえで今ここでそういった言葉を出して、自分が冷たいか温かいかを判断して安堵するというこのシーンの作りがよくある話だからこそ上手くできているなって思いましたね。
<山下(大)>鬨にいたっては、「華Doll*」として存在しているので、これが“華人形(ハナドール)”なんだなっていう……。華人形ってこんなにもデータの中で生きなきゃいけないんだなっていう役者としては苦しさがあって、そこに時折見える鬨の本心とのコントラストが非常に難しいところでした。あと回想も結構あって、その回想とのギャップが難しくもやりがいがあり面白かったです。
感情が無いわけではないというか。つくられた感情はあるから、その中でどう機械的な感情をつくろうかなってすごい考えましたね。笑顔も自然な笑顔じゃなくてつくられた笑顔にしてみる、みたいなつくりものっぽいお芝居を心がけているので、こだわった「つくりもの」と「自然」のバランスをぜひ聴いていただきたいです。
■(Loulou*diのみ)ドラマとともに収録される楽曲「Above The Sky」と「Dream Eden」、「Bioagent(亜蝶ソロ)」についてもお聞きいたします。レコーディング時のエピソードや楽曲についての感想などをお教えください。
<豊永>今回だけではなく、全体を通して難易度の高い曲をずっと歌わせていただいて、自分の中のキャラクターソング観っていうものの価値観を変えていただけたと思います。今までは3人で分担していたので物理的に負荷が分散されていたのですが、今回はソロも歌わせていただいていて、Loulou*diの曲ってソロだとこんなに大変なんだって初めて経験させていただきました(笑)。最後の最後まで勉強させていただいたなという思いでいっぱいです(笑)。
<武内>今回ハモリが楽しかったです。Loulou*diの楽曲って単純なハモリが続く楽曲ではなく、ハモリのメロディーがしっかり作られていて3人だけど10人で歌っているような圧を、完成品を聴いて感じました。
<山下(大)>今までになく穏やかな2曲だなと思います。割と今までは色んな言語が入ってきたり、技巧的なものが多かったんですけど、今回の2曲はどちらもまっすぐ歌える曲だったなって感じましたね。もちろんメロディーラインなどLoulou*diらしさはあるんですけど、色んなものを脱ぎ捨てた結果これが残りましたよって感じる曲でしたね。
■CDを聴くファンへのメッセージをお願いいたします。
<豊永>最初にこんな終わり方をするアイドルコンテンツがあるのかっていう話をしたんですが、アイドルコンテンツのドラマCDは漠然と半永久的に続くものみたいなものが今の世の中に蔓延していると思っていて、その中で「華Doll*」は、終わらせるっていう覚悟が見える作品だなと思います。そこに刹那的なアイドルとしての輝きを感じました。実際に、夢半ばで命を落としてしまったアイドルの方だったり、実際にいる方々にもリンクされているお話だとも僕は感じることができました。当たり前のように続いていくものは決して当たり前ではないというメッセージ性も多分に含まれている内容だとも思いますので、ドラマCDという業界に一石を投じている作品だなと個人的に感じています。ドラマ自体もめちゃくちゃ面白い作品ですし、謎やドラマチックな部分も多分に含まれておりますので、このドラマCDを聴いて皆さんがどう思うのか、もっと続いて欲しかったと思うのか、これで良かったのかなと思うのか、そういう思いを皆さんそれぞれが感じていただく。感想は一つじゃなくて良いと思いますし、人それぞれの感想があってこその作品だと思います。この時代に、この作品に一瞬でも火が灯って皆さんの心に残れば嬉しいなと思います。そしてAnthos*の行く先もご期待ください。
<山下(誠)>今回Loulou*diさんのドラマに参加させていただけて本当に光栄でした。別の項目でもお話ししたんですけど、Loulou*diの世界観に入ることで改めて結城眞紘という存在を客観視することができたと同時に、あんな最後を迎えたことで僕らAnthos*やAntholicたちにも、「さぁこれが答えだ、どうする」って突きつけられているような気がして。そう思うと単にスピンオフではなくて、同時進行でAnthos*とLoulou*diが活動していた事実を含めて、より心にくるものがあります。原作者のR/0さんが本当に緻密に世界観を構成して守ってくださったお陰でここまでのめり込むことができました。これからのAnthos*のことを考えて背筋が伸びる思いがしました。皆さん、どうか怖がらず……(笑)。
<豊永>背筋が伸びる……?同時に背筋が凍ったんじゃない?(笑)
<山下(誠)>僕も一層Anthos*の先が気になりましたし、危機感を持ってAnthos*6人を大切に頑張っていこうって。豊永さんがおっしゃっていたように背筋が伸びる・凍るといいますか、改めて襟を正して頑張っていこうっていう良い機会だったなと思いました。これを聴くとより「華Doll*」が面白くなると思うのでぜひぜひ楽しんで聴いていただけたらなと思います。ありがとうございました。
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<山下(大)>皆どう思った……?(笑)僕は本当にLoulou*diらしい終わり方だなって思ったんですけど、皆が今までLoulou*diをどういうふうな目線でみていたのかによって、今回のエンディングの解釈の仕方や感じ方って人それぞれになってくるのではないのかなって思います。本当に面白い作品だなって言えるところだと思うし、全員一緒の意見だったらつまんないなって思うの、こういう作品って(笑)。
<武内>うんうん。だからやっぱりこれを聴いてくださった方々が、Loulou*di側だったのかLoumiel側だったのかみたいにどういう捉え方で……
<山下(大)>Anthos*を応援してて、そのついでにLoulou*diも応援していますみたいな方だったらどう思うんだろうね?Anthos*どうなっちゃうの?って思うのか、Anthos*だけは……!みたいな救いを求めるのか色々今後のAnthos*側にも繋がっていくのではないかなって。だってLoulou*diがあとから始まって先に終わるんだよ(笑)。これも多分考えられている作戦だと思うから、皆さんがこの作戦をどう捉えるか。なにを見せたかったのか、なにを見て欲しかったのかっていうところまで考え出すと沼にハマっていくので、ぜひ沼にハマっていってください。
<武内>確かに。Loulou*diをより解釈するためには、やっぱりAnthos*の解釈も必要になってくると思いますし、セットで考えて……。どうなんだろうな~どういう感想を抱くのか。
<山下(大)>そこが気になるよね。誰目線でみてたのかでも全然違うし。亜蝶目線でみてる人辛すぎない?(笑)心ギリギリで聴いてるのかな(笑)。毎回崖っぷちみたいな。どうにか希望を……!って。
<武内>そうなんですよね~。でも亜蝶目線の人もいると思うんだよな。Xとかでぜひご意見を! 解釈もそうですし、どういう楽しみ方ができたかも教えてください。
そして、今作はLoulou*diのファイナルアルバムとなることが発表されており、原作者R/0 さんよりメッセージが到着。「華Doll*」や「Loulou*di」、そして「Loumiel」のみなさんへの想いをお届けします。
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まず最初に、Loulou*diそして烏麻亜蝶、氷薙ルイ、櫻井鬨は
全員平等に私にとって魂と同等の存在であり、同じ道を歩いた対等な仲間です。
はじめからおわりを決める立場である中、彼ら一人ひとりの「人」としての生き様を
さいごまで大事に大切に描かせていただけたこと、感慨深く思っています。
また、これまでさまざまなかたちで応援してくださった
ファンのみなさま、そして彼らを愛してくださったLoumielの温かいご声援に
とても感謝しております。
当初から確実なゴールを決めた状態で走り始めたため、細かい設定のネタバレをせずに伏線を張り続けるのは大変な戦いでした。
そんな中、みなさまのメッセージ、メンバー達への愛、繰り広げられる考察に、日々彼らと
同様に支えられていました。本当にありがとうございます。
彼らのさいご、それから選択に対して、疑問を持った方も多いかもしれません。
世界観の実在性と現実性を追求し、彼らを一人の”人間”として扱うために
設定が存在していても「あえて描かない・あえて見せない」ことをつくり、
ブレずに、覚悟を持って作品を作り続けてきました。
ラストを迎えても、曖昧な部分や見えない事柄、暴かれない謎、その点において評価もいろいろでしょう。
しかし、その評価の根本にある感性はみなさま自身のものであり、作品の中で生きていた
彼らの選択の根本にある感性もまた、彼ら自身のものである点はご理解いただけると嬉しいです。
ピタリと重ならないものに正解はない。その中で様々な可能性や見るものによって違う箱の中身を思考することこそ、この作品のテーマでもあります。
私は、感情と思考の針が指した方向ではなく、その動きの過程に興味があり
この世界に華の種を撒き続けてきました。
コレを拾ったみなさまには、その”種”が何に見えているのでしょうか。
Loulou*diの物語は、みなさまにどのような華を咲かせましたか?
もしよろしければこれを機会に彼らの物語を最初から聴きなおし、
小さな種の欠片をたくさん発見していただければ幸いです。
最後に、『華Doll*』はこれからも続いていきます。
作品さいごまで、関係者・スタッフ一同、造り上げたものを大切に育て、華を咲かせて
いきますので、どうか応援のほど何卒よろしくお願いいたします。
R/0
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今後も続く「華Doll*」の展開に、ご期待ください!
本CDをご購入いただいた方には、トレーディングカード(6種中ランダムで1枚)を
封入特典としてご用意しております!
▼トレーディングカード(6種ランダムで1枚)
※Loulou*di3名の新規ビジュアルを使用したノーマル・複製サイン入りの計6種となります。
※ランダムで直筆サイン入り
また、アニメイトオリジナル特典にはポスタービジュアルカード、ステラワースオリジナル特典にはジャケットビジュアルスクエア缶バッジ、ムービック通販オリジナルにはジャケットビジュアルカードをご用意しましたので、是非チェックしてください!
▼アニメイトオリジナル特典
ポスタービジュアルカード1種
※ジャケットビジュアルを使用したポストカードサイズのカードを予定
▼ステラワースオリジナル特典
ジャケットビジュアルスクエア缶バッジ 1種
▼ムービック通販オリジナル特典
ジャケットビジュアルカード 1種
※丸角カードサイズ
【作品情報】
華Doll* 3rd season THINK OF ME:
CHOOSE
発売日:2024年6月14日(金)
価格:4,950円(税込)
品番記号:HNDL-0044
JANコード:4550621113444
<出演>
烏麻亜蝶:豊永利行、氷薙ルイ:武内駿輔、櫻井鬨:山下大輝/ドラマパートのみ出演 Anthos* 結城眞紘:山下誠一郎
<内容>
【内容】ドラマパート6トラック+楽曲3曲
ラストは特別仕様。CDは2枚組となります。
<封入特典>
・トレーディングカード6種(ランダムで1枚)
※Loulou*di3名の新規ビジュアルを使用したノーマル・複製サイン入りの計6種となります。
※ランダムで直筆サイン入り
<アニメイトオリジナル特典>
ポスタービジュアルカード
(ジャケットビジュアルを使用したポストカードサイズのカードを予定)
<ステラワースオリジナル特典>
ジャケットビジュアルスクエア缶バッジ 1種
<ムービック通販オリジナル特典>
ジャケットビジュアルカード 1種
※丸角カードサイズ
【アニメイトオンラインショップ】
https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/2438683/
【ステラワース通販】
https://www.stellaworth.co.jp/shop/item.php?item_id=ymGUc7NUmym
【ムービック通販】
https://www.movic.jp/shop/g/g4550621113444-ol/
■公式サイト
■公式X
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■Loulou*di公式X
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■Anthos*公式X
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