アプリ開発の背景
現在、全国の自治体では地震や風水害などの災害に備え、避難所の開設・運営に関するマニュアル作成や訓練が行われています。能美防災はこれまでに80以上の自治体や関連団体に対して避難所に関するインタビューを行い、現地で作業を行う職員や地域住民の避難所に関する課題を調査してきました。
特に現場で作業に当たる職員や地域住民はマニュアルだけでは不安を感じており、「実際に作業が出来るか心配」「避難所に一番初めに駆け付けるのが怖い」という声がありました。
このような状況を解決するため、能美防災は避難所の開設と運営を支援するアプリ「NHOPS」を開発中です。
※NHOPSは「Neighborly Help Operation System」からの造語です
NHOPSの概要
NHOPSは避難所の開設と運営を支援するウェブアプリです。スマートフォンなどの端末上には、開設や運営に必要な行動が1ページ1アクションで表示されるため、誰でも簡単に避難所の開設や運営ができるようになります。
NHOPSの主な特長
１．避難所開設の行動がより迅速に
1ページに1つのメッセージを表示することで直感的に行動しやすくなります。シンプルで明解な情報を伝えることができるため、マニュアルを使っての作業よりも効率的かつ迅速な避難所の開設行動が可能になります。
２．避難所に合わせた内容へ自身で容易に編集が可能
各ページの文章や図の差し替えなどが、ユーザー自身で簡単にできます。また、各ページにコメントを残すこともできますので、訓練などでの気付きや改善点の共有も容易です。
NHOPSに期待される効果
１．属人的な運営の解消
従来は担当者がマニュアルを読み込み、知識を蓄え、経験を積む必要がありました。しかし、NHOPSを活用することで、誰でも避難所を開設・運用できるようになるため、特定の人物に依存しない避難所運営が可能となります。
２．オンライン訓練で参加者の拡大
土日に行われる訓練に参加できない人などを含め、より多くの住民にどうやって協力してもらうかが自治体の課題でした。NHOPSは、自治体の公式LINEやメールからURLを送付するだけで、オンライン訓練を実施できる仕組みとなっているため、現地に行けない人も訓練への参加が可能となります。
３．行政職員のリソースを避難所開設から復旧業務へシフト
これまで訓練に参加したことがない住民でも避難所の開設作業ができるようになるので、行政職員は他の業務（復旧業務など）へ移ることが可能となります。
実証実験の様子
春日部市庁舎内の会議室を模擬的な避難所に見立て、避難所開設訓練を実施しました。既存の方法である紙のマニュアルを使用して開設を行うグループとNHOPSアプリを利用して開設を行うグループに分け、開設作業を同時進行で行いました。
本件に関するお問い合わせ
能美防災は、今後もさらなる改善や適用範囲の拡大を図るヒントを得るため、自治体との実証実験を予定しています。引き続き実証実験先を募集していますので、ご連絡をお待ちしております。
https://prtimes.jp/a/?f=d85174-43-f5d6083f11c5ce0b47e914b15e6e8eab.pdf
能美防災株式会社 総合企画室 担当：山田、淺野 TEL：03-3265-0218
会社概要
名 称 ：能美防災株式会社
代 表 者 ：代表取締役社長 岡村武士
所 在 地 ：東京都千代田区九段南4-7-3
設 立 ：1944年5月5日
資 本 金 ：133億2百万円（東証プライム市場）
主な事業：各種防災設備・システムの企画、開発、設計、施工、保守と各種防災機器の設計、製造、販売
U R L：
https://www.nohmi.co.jp