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「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」について
福島県浜通り地域等の早期の産業復興を実現するため、福島イノベーション・コースト構想において重点的に取り組む分野について、地元企業等又は地元企業等と連携して行う実用化開発等を支援する制度です。
中小企業かつ自治体連携推進枠での採択の場合、補助上限は1年間で7億円(補助率4分の3)となり、最長3年間(年度ごとの審査あり)の事業計画に対して補助されるものです。
制度の詳細は福島県WEBサイトをご確認ください。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/jitsuyoka/
■福島イノベーション・コースト構想とは
東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトです。本構想は、「あらゆるチャレンジが可能な地域」、「地域の企業が主役」、「構想を支える人材育成」の3つの柱を軸に、浜通り地域等において、重点分野に位置付けられる廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業、医療関連、航空宇宙の各分野の具体化を進めるとともに、その実現に向けた産業集積や人材育成、交流人口の拡大、情報発信、生活環境の整備など多岐にわたる基盤整備に取り組んでいます。
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自治体・地元企業との連携について
ElevationSpaceは、2023年3月に福島県南相馬市に支社を設立し、同年4月には南相馬市と連携協定を締結しています。
2024年4月には、南相馬市に所在する福島ロボットテストフィールドを利用して、宇宙から地球に帰還する「回収カプセル」の着水衝撃試験を実施し、その他「ELS-R」開発にあたって必要となる海上での実証試験についても調整を進めているところです。
また、南相馬市をはじめとする浜通り地域には、製造業を中心とした宇宙産業と親和性の高い企業が多数あり、こうした地元企業とものづくり面での連携を行っています。
本補助金の採択を受け、これまでの取り組みを一層加速するとともに、南相馬市内に人工衛星組立拠点とハイブリッドスラスタ真空燃焼試験場を設置する検討を進めてまいります。
そのうえで、国内の宇宙機開発におけるボトルネックのひとつである、研究開発・製造・試験拠点が各地に点在し、スピーディな開発が行えないという問題を解消するため、浜通り地域に宇宙産業のものづくりエコシステムを集約し、地元の雇用創出や産業発展にもつながるようなバリューチェーン構築に貢献してまいります。
▼関連プレスリリース
宇宙スタートアップのElevationSpace、宇宙産業の一大拠点である南相馬市と人工衛星開発に係る連携協定を締結 (2023年4月28日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230428
福島イノベーション・コースト構想 メディア発表会に登壇しました(2024年3月1日)
https://elevation-space.com/posts/event_20240228
宇宙から地球に物資を持ち帰る”回収カプセル”、着水衝撃試験成功(2024年5月14日)
https://elevation-space.com/posts/news_20240514
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関係者コメント
■株式会社ElevationSpace 代表取締役CEO 小林 稜平
この度、福島県の令和6年度「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」に採択いただき、関係各機関の皆様にお礼申し上げます。
ElevationSpaceは「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」をミッションに掲げ、事業に取り組んでおります。この「人の未来を豊かにする」には宇宙開発を通して人類の持続可能性に貢献するという意味と共に、この東日本大震災があった東北地域から宇宙開発に挑戦し東北に宇宙産業を根付かせることが多くの人に夢や希望を与えることになるという意味を持っており、今回の本補助金ではまさに宇宙産業のバリューチェーンをこの福島県浜通り地域に作ることを目指しています。
そしてこれらの実現には地元企業の宇宙参入が欠かせないものであり、我々の宇宙環境利用・回収プラットフォームが必須であると確信しています。
本補助金を通して、浜通り地域内での衛星組立拠点やハイブリッドスラスタの真空燃焼試験場設置を検討しています。まずは自社衛星開発を地元企業と取り組んでいき裾野を広げ、最終的には我々のプラットフォームを通じて多くの方々が宇宙産業に関わり、東北地域が宇宙産業の一大拠点となることを目指していきます。まだまだ創業当初掲げていた夢の第一歩ですが、地域と共に、研究開発・事業開発をより一層加速してまいります。
■南相馬市商工観光部商工労政課 様
当市では、これまで福島イノベーション・コースト構想に基づき様々な施策を進めて参りましたが、近年では航空・宇宙分野の事業者様の進出が目立っており、各社開発や実証に取り組んでおられます。
中でも、ElevationSpace社様におかれましては、当市との連携協定に基づき「ELS-R」の開発を通じて地元事業者と連携いただいていることに加え、昨年度に実施された「福島スペースカンファレンス」や「ロボテスフェスタ」を通じて積極的に情報を発信いただく等、最先端の技術に触れる機会を創出いただいており、深く感謝申し上げます。
ElevationSpace社様が本補助金の採択を受け、今後さらに開発を進められることは、宇宙時代への期待が高まる昨今において、南相馬市だけでなく、福島県浜通り地域に宇宙関連産業を根付かせるための推進剤になると信じております。
当市としましても、福島イノベーション・コースト構想を背景に、進出企業や地元企業の皆様と力を合わせて東日本大震災から力強く復興する姿を世界中に発信していくため、ElevationSpace社様の事業が円滑に進むよう引き続き支援に取り組んでまいります。
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ElevationSpaceは全ポジション積極採用中です
国内唯一の「大気圏再突入・回収技術」獲得を目指す民間企業で、”宇宙”の仕事をしませんか?
募集一覧に掲載のないポジションも順次公開予定です。お気軽にお問い合わせください。
https://troubled-venom-3f2.notion.site/ElevationSpace-c75ef61ef314406695dddc35aa918ea5
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ElevationSpace概要
ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
会社名 :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)
所在地 :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター401号室青葉山ガレージ
設立 :2021年2月
代表者 :代表取締役CEO 小林稜平
ホームページ:
https://elevation-space.com/
事業内容 :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業
■「ELS-R」とは?
これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。
ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。
「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。