5月30日にオープンした「カルダー:そよぐ、感じる、日本」は、多くの方から好評をいただき、国内外から多数のお客さまにお越しいただいています。夏休みにお子さまやご家族で楽しめるワークショップの開催や、建築などを学ぶ学生は無料で展覧会に入場できるSNSキャンペーン、カタログやグッズについての最新情報をお知らせいたします。
ワークショップ情報
カルダー作品の抽象化のアイデアや、プロセスを体験できるワークショップを開催します。カラーペーパーを使って切り抜き、折り畳み、貼り付けをすることで作品制作の体験ができます。講師には現代アーティストの石川洋樹さんをお招きします。
タイトル
:紙で立体を作ってみよう
開催日時
:8月10日(土) 10:00-11:00/11:30-12:30
8月11日(日) 10:00-11:00/11:30-12:30
開催場所
:麻布台ヒルズ 神谷町駅前広場
参加費
:1,000円(税込)
定員
:各回25名
※事前予約は各回20名まで。当日受付は各回5名まで。
対象年齢
:小学6年生~中学生
保護者同伴
:任意
英語対応
:あり
注意事項
:「カルダー:そよぐ、感じる、日本」を鑑賞前にお楽しみいただけるワークショップです。
申込URL
:
https://www.hillsform.com/contents/kws2024_306
申込期間
:6月24日(月) 13:00-7月5日(金) 23:59 ※抽選制
SNSキャンペーン “カルダーのモビールを創造しよう”
本展に展示しているカルダーのモビール作品を会場内で自由に撮影、模写などしてInstagramに投稿してください。優秀者には展覧会カタログやグッズのプレゼントをします。
入場無料対象
:建築、アート、工学、ファッションなどを学んでいる学生(予備校生含む)
期間
:投稿期間 6月26日(水)-7月15日(月)
優秀賞発表 7月22日(月)
料金
:投稿期間中に限り無料
以下条件を満たした学生は無料で入場いただけます。
1.キャンペーンに参加することを麻布台ヒルズ ギャラリーインフォメーション受付で伝える。
2.麻布台ヒルズ ギャラリーインフォメーション受付に学生証を提示。
投稿ルール
:
Instagramのフィードに指定のハッシュタグと作品のテーマに関するコメントを付けて投稿。
※投稿内容は、動画、静止画、平面を問いません。
※撮影については、携帯電話の使用のみ可能です。
#カルダーのモビールを創造しよう
展覧会カタログ
展覧会に際して発行する新しいカタログは、ペースパブリッシングから英語と日本語で出版されます。カタログには、東京での展覧会を企画したカルダー財団の会長アレクサンダー・S.C.ロウワー、長年にわたるカルダー財団の協力者であり、展覧会のために日本の建築と素材を用いたエレガントで現代的なデザインを手がけた建築家ステファニー後藤、PaceギャラリーのCEOマーク・グリムシャー、カルダー財団の研究および出版ディレクターのスーザン・ブロイヤー・ダム、詩人でエッセイストのジェーン・ハーシュフィールド、作家のジーン・マクガリー、そして日本の埼玉県立近代美術館の館長であり詩人、批評家の建畠晢のテキストが掲載されています。
発行者|Pace Publishing
デザイン|Tomo Makiura 、Mine Suda Takamizawa、Alexis Liebes
発行|2024年
21.6×27.2cm
ハードカバー 184ページ + 展覧会小冊子 24ページ
和紙ジャケットカバー
価格|8,580円(税込)
販売場所|麻布台ヒルズ ギャラリーインフォメーション
大垣書店麻布台ヒルズ店等
販売開始日|7月2日(火)午前10時
※オンラインでもご購入可能です。
グッズ
カルダー財団の協力により制作された帽子、トランプを数量限定で販売します。
※展覧会限定オリジナルグッズではございません。
商品ラインナップ
帽子
価格:8,800円(税込)
トランプ
価格:2,640円(税込)
販売場所:麻布台ヒルズ ギャラリーインフォメーション
販売開始日:6月24日(月)午前10時
展覧会ツアー
日時
:6月25日(火) 18:30-19:30
7月9日(火) 18:30-19:30
7月16日(火) 18:30-19:30
8月6日(火) 18:30-19:30
会場
:麻布台ヒルズ ギャラリー
定員
:各回先着30名
料金
:1,500円
※本展の鑑賞チケットが含まれます。
詳細
:
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/calder-ex/special05/
開催概要
展覧会名
:カルダー:そよぐ、感じる、日本
主催
:麻布台ヒルズ ギャラリー
共催
:Paceギャラリー
企画
:アレクサンダー・S.C.ロウワー(カルダー財団理事長)
展示デザイン
:STEPHANIE GOTO ARCHITECTURE
会期
:2024年5月30日(木)-9月6日(金)
※休館日:2024年7月2日(火)、2024年8月6日(火)
会場
:麻布台ヒルズ ギャラリー
(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)
開館時間
:月/火/水/木/日 10:00-18:00(最終入館17:30)
金/土/祝前日 10:00-19:00(最終入館18:30)
ウェブサイト
:
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/calder-ex/
お問合せ
: azabudaihillsgallery@mori.co.jp
チケット情報
料金:一般 1,500円(1,300円)
専門・大学生 1,200円(1,000円)
高校生 1,000円(800円)
※( )内はウェブサイトからの事前予約料金です。
オンラインでのチケットに在庫が残っている場合にのみ窓口でチケットの購入も可能です。
※中学生以下は入館無料です(要学生証提示)。
※障がい者手帳をお持ちの方とその介助者(1名まで)は通常料金の半額となります。
予約不要、来館時にインフォメーションカウンターで障がい者手帳をご提示のうえ、チケットをお買い求めください。
※ローソンチケットでも本チケットを販売しています。
ローソンチケットでご購入の場合には、ローソンチケットにて発券したチケットを当日ご持参ください。
関連リンク
麻布台ヒルズ ギャラリー公式SNS
Instagram
https://www.instagram.com/azabudaihillsgallery/
@az__gallery
カルダー財団公式SNS
Instagram
https://www.instagram.com/calderfoundation/
Facebook
https://www.facebook.com/calderfoundation/
X(旧Twitter)
https://x.com/calderfdn/
Paceギャラリー公式 SNS
Instagram
https://www.instagram.com/pacegallery/
Facebook
https://www.facebook.com/pacegallery/
X(旧Twitter)
https://x.com/pacegallery/
別紙:参考情報
アーティストプロフィール
アレクサンダー・カルダー(1898年-1976年)
カルダー(1898年ペンシルベニア州ローントン生、1976年ニューヨーク市没)は、20世紀を代表する芸術家です。古典的な芸術家の一家に生まれた彼は、針金を曲げたりねじったりすることで、立体的な人物を空間に「描く」という新しい彫刻の手法をあみだし、芸術活動をスタートさせました。吊るされた抽象的な構成要素が、絶えず変化する調和の中でバランスを保ちながら動く「モビール」の発明で最もよく知られています。1931年にマルセル・デュシャンによって造られた「モビール」という言葉は、フランス語で「動き」や「動因」を意味します。初期のモビールにはモーターで動く作品もありましたが、しだいにカルダーは作品を機械駆動させることをやめ、気流や光、湿度、人間の相互作用に反応する作品を多く制作していくようになります。モビールの重要な要素として「動き」を用いた彼は、キネティック・アートの先駆者の一人となりました。また、カルダーは、芸術家仲間でもあるジャン・アルプが「スタビル」と名付けた静止した抽象的な作品も制作しています。
カルダーは、動く彫刻であるモビールによって近代彫刻の概念を一変させ、最もその名を知られていますが、絵画、ドローイング、版画、宝飾品など、数多くの作品を制作し、幅広い分野で活躍しました。1950年代以降になると海外からの制作依頼に関心を向けるようになり、ボルトで固定した鉄板を使った壮大なスケールの屋外彫刻の制作にますます力を注ぐようになりました。今日、これらの記念碑的な作品は、世界中の公共スペースで見ることができます。
展示作品について
カルダーは、ブロンズ、粘土、石といった伝統的な素材を避け、鉄線やボルトで固定されたシートメタルといった工業用素材を先駆的に使用することで、彫刻の本質を再考しました。また、彼は素朴な材料に深い敬意を払い、日常で「見つけた」オブジェクトを作品の中で再利用またはアップサイクルしていました。
Tines
1933年9月、カルダーはコネチカット州ロックスベリーに農家を購入し、彼のキャリアの中で最も評価の高い作品群を制作しました。彼はまた、素朴な材料への関心を、驚くべき方法で広げました。以前の居住者が使用していた廃品置き場から、色付きのガラスの破片、壊れた陶器のかけら、金属片を見つけてモビールを作りました。《Tines》(1943年)には、割れたワイングラスの脚と、折れた鍬が含まれています。これらの作品のいくつかは1943年にMoMAで開催されたカルダーの個展で展示されました。
São Paulo
カルダーはキャリアを通して廃棄された材料や既製品を作品に取り入れており、1955年には輸送用クレートを再利用した合板に《サンパウロ》を描きました。この合板はもともと、1953年のサンパウロ近代美術館で開催された第2回ビエンナーレでの個展に、モビールを安全に運ぶために固定する硬質ボードとして使用されたものです。よく見ると、モビールを固定するために開けられた穴が見えます。その穴のパターンは、カルダー作品の形を直接的に示しているものなのです。
All works by Alexander Calder © 2024 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York
All photos courtesy of Calder Foundation, New York / Art Resource, New York