-
新機能実装の背景
近年、ドラッグストアなどで購入できるOTCによるオーバードーズ(過剰摂取)が深刻な社会問題となっています。実際、オーバードーズによる救急搬送が近年急増している事実や、精神科医療施設で薬物依存症の治療を受けた10代の患者の65%以上が市販薬を主たる薬物としていること、過去1年以内に市販薬の濫乱用経験がある高校生の割合が60人に1人であること(*)が明らかになっており、特に10代~20代の若い世代において深刻な状況となっています。
(*)薬物使用と生活に関する全国高校生調査2021(国立精神・神経医療研究センター)
※厚生労働省資料より(出典:全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査(2022年)(国立精神・神経医療研究センター))
現在、厚生労働省の検討会で「濫用等の恐れのある医薬品」の販売に関する規制強化など制度の見直しが議論されており、ドラッグストア等においても、注意喚起の店内掲示物の設置、販売個数の制限、レジや接客時での声がけ等の対策が行われている状況です。また、本年6月6日に厚生労働省から提示された文書「一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について (薬剤師、登録販売者の方へ)」においては、薬剤師・登録販売者に対し、『乱用に対する知識を深め、適切な対応を行うことにより、乱用を防止し、乱用に苦しむ方を救う「ゲートキーパー」となる』ことを求めています。
このような中当社は、薬剤師、登録販売者が、確実かつ効率的にこのゲートキーパーとしての役割を果たすことを支援すべく、Dカウンセラーneoに「乱用防止のためのゲートキーパー支援機能」を実装しました。
-
「乱用防止のためのゲートキーパー機能」でできること
薬剤師・登録販売者は、「乱用防止のためのゲートキーパー支援機能」を実装したDカウンセラーneoを用いることで、OTC購入希望者に対するお声がけ、ヒアリング、商品の提案、説明、「濫用等の恐れのある医薬品」の購入を希望する場合の各種ヒアリングと確認事項の提示を、漏れなく短時間で確実に実施することが可能となります。
<Dカウンセラーneo「乱用防止のためのゲートキーパー機能」利用のメリット>
-
薬剤師、登録販売者に求められている「濫用等のおそれのある医薬品」販売時の説明が、漏れなく短時間で確実に実施できる
-
当機能を用いた「濫用等のおそれのある医薬品」販売時の説明・確認の実施回数が記録され、実施の徹底を図るとともに実施のエビデンスを示すことができる
-
「濫用等のおそれのある医薬品」購入希望者に対する声がけと説明、相談対応が促進できる(薬剤師、登録販売者が、乱用を防止し乱用に苦しむ方を救う「ゲートキーパー」になることができる)
<画面イメージ>
-
OTC販売支援ツール「Dカウンセラーneo」とは
Dカウンセラーneoは、薬剤師や登録販売者が来店したお客様に症状や既往歴等をヒアリングしながら適切なOTC医薬品等のヘルスケア商品を特定し紹介するためのタブレット端末専用のアプリで、現在、ドラッグストア、調剤薬局等約1600店舗に導入され、薬剤師・登録販売者約3000名が利用しています。総合感冒薬、胃腸薬、目薬、ビタミン剤等の代表的な商品の効果・効能、特徴、添付文書や関連商品の情報等をスピーディかつ分かりやすくお客様に提示できるほか、類似商品を比較表示し、お客様が自身の症状や生活習慣、嗜好等をもとに短時間で適切な商品を選定し購入することを支援しています。
【ウィルベース株式会社について】
小売業・ヘルスケア関連企業がマーケティングや販促活動の効果・効率を最大限高めることを支援しています。また、生活者が安心、安全で自身に合ったヘルスケア商品の選定を支援するとともに、セルフケア、セルフメディケーションの推進・啓蒙をおこなっています。
・設立:2016年12月
・所在地:東京都中央区日本橋小舟町8−6 H1O日本橋小舟町5F
・資本金:7,540万円(資本準備金含む)
・事業内容:OTC販売支援ツール「Dカウンセラーneo」、生活者向けOTC選定支援Webアプリ
「CureBell(キュアベル)」、店舗マネジメント支援システム「RetailForce(リテールフォース)」等の開発・提供
企業URL:
https://www.willbase.co.jp
Dカウンセラーneo:
https://www.willbase.co.jp/service/dcounselor.html
CureBell:
https://curebell.jp/