五霞町は令和6年6月23日(日)に茨城県、陸上自衛隊、水戸気象台、利根川上流河川事務所等と協力し、水害を想定した避難力強化訓練を実施しました。当日は、町役場職員、町議会議員、行政区長等約120名が参加し、災害対策本部会議訓練、住民避難訓練、避難所開所・運営訓練、要支援者避難訓練を実施しました。
今回の新たな試みとして、
1.マイナンバーカードを活用した避難所入所手続きの簡略化
茨城県内第1位のマイナンバーカード交付率を生かし、避難所への入所の際に避難者カードを記入することなく、マイナンバーカードを読み込むことで、入所手続きの簡略化を行いました。
2.安否情報の見える化
入所の際に取得したマイナンバー(12 桁の数字のみ)と住民基本台帳を突合し、電子地図に取り込むことで、避難が完了した人と避難が完了していない人を明確にわかるようにしました。
3.ドローンを活用した迅速かつ効果的な情報収集
電子地図により可視化した情報を元に、ドローンを活用し情報収集を行うとともに、現地からの動画ライブ画像をLINEビデオ通話機能により災害対策本部要員等への情報共有を実現することで、的確な指示や行動が可能になりました。
※ドローンでの情報共有については、当日雨天の
為、中止となりました。
■訓練参加者のコメント
マイナンバーカードを使った避難所入所の手続を体験してみましたが、避難者カードを記入することなく、時間もかからず簡単に入所の手続ができました。しかも、このデータを使って電子地図で避難情報(安否確認)の確認が出来ることにも驚きました。同じ世帯で誰が避難できたかも確認できると聞いて、早速家に帰り、家族と防災に関し話すきっかけとなり、とても有意義な訓練となりました。
■知久町長のコメント
昨年の町長就任時より、町の災害発生時の対応能力の向上を図る必要性は常に感じており、実際の災害を想定した訓練は、大きな成果があったと思います。今回新たな試みとして実施した、マイナンバーカードを活用した避難所の受付や電子地図に取り込むことによる安否情報の見える化、さらにドローンを活用した迅速な情報収集による認識共有は、今後の災害への対応に先鞭をつけたのではないかと思います。本日の訓練は、本格的な訓練の第一歩にすぎないかもしれませんが、この歩みを止めず、「安心・安全、災害に強いまちづくり」を確実に進めてまいります。