当院の運営主体である社会医療法人警和会は、このたび2024年7月1日より、名称を“社会医療法人大阪国際メディカル&サイエンスセンター”へと改称しました。これと合わせて、理念と基本方針、病院名の表記を一新することといたしましたのでご紹介します。また、警察病院の職員全員が関わって生み出された、新たなロゴマークについても併せてご紹介します。
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法人名変更の経緯
来年1月に新病院が完成するタイミングで病院名称を変更するかについては、検討を行った結果、職員の現名称への愛着、また地域のみなさまに86年あまり慣れ親しんでいただいている名称ということもあり、そのまま継続して使用することといたしました。一方で、初見の方にも法人としての事業内容をより正確に分かりやすいものとするため、このたび“大阪国際メディカル&サイエンスセンター”へと変更させていただくこととしました。
名称は、病院における国際的な医学研究の増加やインバウンド需要から外国人患者の方々の受け入れが増加することを見越して、海外の方への積極的なアピールとして英語の名称としました。また、国内のみなさまに対しても、事業の内容のわかりやすさを重視したことで、より浸透しやすい名称となったのではないかと思います。
法人名
日本語名:大阪国際メディカル&サイエンスセンター
英語名 :Osaka International Medical & Science Center
英語略称:OIM
新たな理念
・いのち輝くみらいに貢献する Contribute to the Future for Our Lives
新たな基本方針
・いのち輝くスマートホスピタルを実現する Design the Smart Hospital for Our Lives
・誰のいのちもとりのこさない しなやかな病院 Achieve fairly and resiliently
・最先端技術で医療を革新する病院 Be innovative with Advanced Technology
・地域にグローバルに連携する病院 Cooperate locally and globally
・次世代の医療人材を育てる病院 Develop the Future Human Resource
病院名
日本語名:大阪けいさつ病院
英語名 :Osaka Keisatsu Hospital
ロゴマーク
大阪けいさつ病院を象徴するロゴマークは、法人のシンボルマークと病院のロゴタイプを組み合わせて使用します。
シンボルマークOIM
“Osaka International Medical & Science Center” の頭文字の一部をとって、OIMをシンボルマークに採用しました。このデザインでは、さまざまなヒトが寄り添いながら、やさしさ、ふれあい、たすけあいの中で共存していることを表し、Mの部分では、ヒトとヒトが手を取り合う様子を表現し、温かみを感じられるデザインに仕上げました。
ロゴタイプ
当院は、一般の方の受診が可能ですが、従来の「大阪警察病院」という漢字表記や、「Osaka Police Hospital」という表記が、警察官の方のみが利用できる病院であるとの誤解を招くことや、海外の方には医療刑務所を連想させる言葉として誤解を招くことがありました。そうした理由から、読む方にやわらかい印象を与えることを目的として、日本語では“警察”を“けいさつ”と表記することとしました。(英語では“Police”を“Keisatsu”と表記)字体はそうした意図を組む、やわらかさもありながら、洗練された印象を与える字体を採用しました。
ロゴマーク決定までの経緯
23年11月、新病院のロゴや基本理念を検討するために、「みんなで育てよう! 病院ロゴ&ブランドプロジェクト」をスタートし、職員を対象にアンケート調査を実施しました。回答に時間を要し、回答期限も短期間だったにもかかわらず、251人の回答が集まりました。忙しい中、新病院への期待、希望を込めてアンケートに回答してくれた職員に対して、病院長として嬉しい気持ちでいっぱいでした。そして職員の意見は、一つ一つじっくりと目を通し、新病院のロゴ・基本理念等の制作に活用しました。
アンケート結果のポイントは、第1に、現状の病院ロゴについて、「職員や病院関係者に定着している」、「色合いがきれい」、「飽きがこない」、「優しい感じがする」、「親しみやすい」などの意見がある反面、「流行や時流に乗っていない」、「最先端な感じがしない」、「新鮮・新しいイメージがない」、「夢を感じない」などの意見が多く見られました。第2に、新病院のロゴ考案時に重要視すべきことについては、「視覚的記憶性」、「独自性」、「永続性」、「注目度」などを重視すべきだという声が多くありました。
第3に、新病院のロゴを作る際のキーワードについては、「信頼・安心できる」、「親しみやすい」、「健康と命を守る」、「わかりやすい」、「明るく前向き」、「寄り添う」、「誠意に満ちた」などの言葉に多く支持が集まりました。また、自由回答欄には、「新病院の外観に合うおしゃれな感じがいい」、「病院の理念が反映し心優しさが感じるロゴがいい」、「患者や周辺住民の方にもわかりやすいロゴになればいい」、「飽きが来ないシンプルなロゴがいい」など新しいロゴへの期待がある一方で、「今のロゴで十分」という変更を望まない意見も意外に多く見られました。
病院長としては、今まで親しまれてきたロゴを変更するのだから、一人でも多くの皆様に「すごくいい!」と言っていただけるようなロゴを作りたいと思い、この新しいロゴと病院名に決定させていただきました。
新ロゴのポイントは、「けいさつ」を漢字から平仮名にしたことで、親しみやすさ、やさしさ、誰にでもオープンな病院のイメージを引き出しました。OIMは、「Osaka International Medical & Science Center」の略ですが、国際的な医学研究やインバウンドを意識して海外でも浸透しやすい英語の病院名にしました。さらにOIMの3文字のアルファベットは、人と人が仲良く寄り添う様子を表現し、やさしさ、ふれあい、たすけあい、だれ一人取り残さない、つまり「いのち輝くみらいに貢献する」という病院の基本理念を表しています。
新病院の基本方針も日本語と英語を作成し、「いのち輝くスマートホスピタルを実現する(Design the Smart Hospital for Our Lives)」とし、ABCDの4本柱として、「誰のいのちもとりのこさないしなやかな病院(Achieve fairly and resiliently)」、「最先端技術で医療を革新する病院(Be innovative with Advanced Technology)」、「地域にグローバルに連携する病院(Cooperate locally and globally)」、「次世代の医療人材を育てる病院(Develop the Future Human Resource)」を掲げました。
2024年3月には、新病院の外壁に新しいロゴマークが設置され、地域の皆様にもお披露目されました。これを契機に、新病院がいのち輝くみらいに貢献し、誰からも愛される病院になるように、さらに尽力してまいります。